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夢への階段 ep21

視点が佳穂になります。

6人なってハンバーガーショップをやって1時間ほどで、配信を終了したがその後に先輩達に別れを告げ残った4人で通信電話を繋いだまま話していた。


「れい先輩、めちゃめちゃ怖かったよ。逆にずか先輩が終始楽しそうにしてるのにイタズラしたことへの罪悪感が凄かった。だから止めようよって言ったじゃん。渚ちゃんにニコちゃん。」


「私は完全に巻き込まれなんですが、そもそも私は最初凸コラボでゲームをしようって話で参加したのに完全にれい先輩から目の敵にされたのよ。連帯責任だから甘んじて受けましたが怒号聞くたびに萎縮してましたよ。恨みますよ、お2人とも。」


「まさかれい先輩があんなに怒るとは思わなかったんだから仕方なくないか?それにずか先輩は少し大人しそうしてても、結構指示は的確だしびっくりしたよねニコ。」


「佳穂もみこもそう怒らないでくれ、反省はしてるさ。そうだな、渚の言う通りずか先輩は私達がハメたとは思ってないだろうが、れい先輩は怒らせてはいけないと心に刻んだよ。」


それぞれ反省をして通話を切って、ご飯を食べるためにリビングに行くと兄が本を読んでいるのが見えた。いつもながら、何をしているのか分からないけど。楽曲の提供者だとは思わなかった。


「お兄ちゃん、ご飯は?」


「出来てるよ。メインは肉じゃがだ。今温め直すね。」


そう言って本を閉じるとキッチンの方へ行ってしまった。キッチンが見えるカウンターから今日あった出来事をはなしていく。


「今日の配信でさ、渚ちゃんとニコちゃんがずか先輩にイタズラしようとしててさ。れい先輩にめちゃくちゃ怒られたんだよ。れい先輩、怖かったよ~。」


その言葉でこっちを向く兄はなんだか困惑した表情をしていた。理由を聞かれ、凸待ち配信にする予定がゲームをやらせて難しいゲームをさせてみてあたふたしてる先輩を見るということをやろうとしていたと、話すと兄が料理を温めながら考え事をしていた。


「ずか先輩は楽しそうにゲームをやって最後まで気付かなかったけど、いたたまれない気持ちになったよ。」


「ああ、そういうイタズラをしようとしたのか。れいちゃんが怒るのも頷ける。高校の頃、そういうイジメをずかちゃんはされてきたからね。だから怒ったんだよ。」


兄の言葉を聞いて、一瞬何を言われたのかわからなかったが徐々に思考が巡りやってはいけないことをやったのだけは理解した。


「ずかちゃんは見た通り身長が高いながらも基本のんびりというか、少し天然が入っているから、そこに付け込まれた。でも小さなイタズラには気付かなかった。どんどんエスカレートしていって初めて気づいた時にはイジメの標的になっていた。それに気づいたのが一緒にいたれいちゃんだよ。あの時はやばかったね。イジメていたのは4人いたんだけど。イジメの録音や映像を撮って、それだけじゃ収まらなかったれいちゃんが4人とも半年の病院送りしたんだ。いや〜、懐かしいな〜」


本当なら退学になる所を証拠提出や親御さんを巻き込んでネットに晒すと圧をかけまくったおかげで休学程度で許してもらえたと兄が話していた。


その話を聞いて、自分達はその4人と同じような事をしたから礼奈が怒ったんだと佳穂が消沈しているのを見て、兄が苦笑してキッチンから佳穂の頭に手を乗っけて優しく撫でる。


「れいちゃんは敏感かもしれないけど。その時の事を引きずってる。自分が1番近くに居たのに気付いてあげられなかったって。だから佳穂達もそういう小さなイタズラはしないように。イタズラが楽しいのは本人達だけ、される方の事も考えないとだめだよ。」


佳穂は撫でられながら、明日鈴花に4人で謝りに行こうと思い兄の言葉に頷いた。兄も頷くのを見て佳穂の頭から手をどけて、テーブルに料理を並べていき、2人仲良く食べ始めた。

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