夢への階段 ep16
「痛い・・・・痛いよ〜・・・」
「だから食べ過ぎはだめだよって言ったじゃない。今日は安静にしてたほうが良いわね。はい、腹痛の薬と水よ。これ飲んでて、軽いもの作っておくからね。」
昨日のパーティーで食べすぎた礼奈は案の定腹痛に悩まされていた。普段そんなに食べる方ではない礼奈かドカ食いなんでしようものなら、この結末は分かりきっていたはずだがそんなにストレス過多だったのかなと、鈴花は疑問を浮かべていた。
礼奈の部屋から出た鈴花は、まずは冷蔵庫の中身を見ていた。
「う〜ん、卵もネギもあるし。どうしようかな?うどんとお粥なら、どちらも消化しやすいし。腹持ち優先してお粥にしようか。」
礼奈がお腹空いた時のために卵粥を作る。そんな作っているとスマホから連絡が入り、画面を見ると佳穂からの通話だったので通話ボタンを押した。
「もしもし佳穂ちゃん?どうしたの?うん・・うん・・・・あ〜、ごめんね。れいちゃんは腹痛で今日どうなるかわからないかな。今は薬飲んで寝てると思うよ。数日後なら、こちらもスケジュール的に空いた時間が出来るからその時なら来ても大丈夫だよ。・・・うん、了解。れいちゃんには後で知らせとくね。・・・うん、じゃあまたね。」
スマホをテーブルに置いて、いい感じにとろみが出てきたお粥に卵を入れる。味は出汁で大丈夫だろうかと味見をして、問題ないなと思い火を止める。
料理も出来念の為、静かに礼奈の部屋を覗くと静かに寝入っているのを見て、扉を閉める。テーブルに礼奈が気がつくように書き置きを残して自分も自室へ戻り、配信の準備をする。
今日の配信は一応雑談配信だが、告知としてシスターズとのオフコラボをやる予定を告げるつもりでいる。他は、特にないが視聴者の反応見て質疑応答に答えるのも悪くないと考えている。
あれからCDも増産しているらしい。未だに供給が追いついていないのか。エゴサをすると文句を言っている人もいる。
DL販売もしているが、日本ではCDの方が売り上げが良いので基本は両方を販売する傾向にある。エゴサを止めて配信時間が迫ってるのを見て、慌てて配信準備をして時間を待った。
「・・・皆さん、こんにちは〜。こんな時間に今日は配信しますね〜。あ、コメントありがとう。投げ銭もありがとね〜。・・・今日の告知は妹グループのシスターズとのオフコラボを近い内にすると思うので楽しみにしてて下さいね。」
画面には少し新しくなったVirtualキャラクターが自分と連動して動いている。それに伴ってキャラのブラッシュアップがされ、見た目も可愛く仕上がっている。キャラの見た目が少し変わったことで喜んでいるコメントが目に付くが、昔のが良かったと言う人もいる。
好みは人それぞれだから仕方がない。今後はこの新しくなったキャラクターで頑張っていくのだからか。
「今日の告知はこんな所ですかね。まだ・・・終わるには早すぎるので何か質問があれば答えていきますよ〜。」
この言葉がいけなかったのか、コメントがものすごいスピードで流れていくのが見えた。




