表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/86

夢への階段 ep15

視点が鈴花に戻ります。

しれっと言い放った礼奈の言葉に一同、言葉が脳に行くまでに時間がかかっていた。そんな中、佳穂の兄カメレオンが礼奈に文句を言っていた。


「何も今バラす必要があったの?」


「ここに来た時点で、そうなるのを予測してたわよね?なら問題ないじゃない。それに佳穂ちゃんにバレてるなら早く言ったほうが、この後行動しやすいでしょ。」


礼奈がそっけなく返す姿に鈴花はある人物が浮かんだが、相手の声質が違いすぎているし髪もこんなに長くはなかったため、他人の空似だろうと思っていた。


「今回は歌ってもらったずかさんとれいさんに直接お礼を言いたくて、社長に無理を言ってお願いしたんだ。ありがとう。あの歌は僕では完成しきれなくてね。良い歌い手が入ればと思っていたから。」


「あ、はい。恐縮です。私としてもとても歌いやすかったです。」


少し緊張気味に話す鈴花にカメレオンは緊張するほどの相手じゃないから気にしなくて良いと言ってくれたが、相手は鈴花と礼奈の10倍以上も違う登録者を抱えている人物。おいそれと会える人ではないと思っていた方に会えるとは思いもよらなかったからだ。


「ずかちゃん、こんなの気にしなくていいから。それより何であたしがバラードなのよ。ポップやロック系が好きなのを知っていたのに、あの選曲にしたでしょ。」


「君の声質に合わせると選曲がああなるのは仕方がない。良くできていたと思うんだけど。ああ、それと話が変わるけど、秋口辺りになるかな?シスターズの4人に曲を提供してある。公表はまだ先だからボイトレを頑張ってね。」


その言葉を聴いた時、シスターズの面々は歓喜に打ち震えていた。佳穂や峰子に渚は嬉しそうにはしゃいでいるがニコだけは高校球児みたいな泣き方で、腕で涙を拭っていた。


「随分大盤振る舞いね。」


「この先を見越してのことだよ。じゃあ、私は社長にあいさつに呼ばれているから。佳穂、帰るときにメールくれる?送れそうなら皆送っていくから。」


佳穂の返事を聞いて、カメレオンさんが社長がいるであろう前方の人混みの方に消えていき、それを見ていた礼奈は深いため息をついた。


「やっぱ加減して一発にするんじゃなかっわね。せめて4・5発はやっておけば良かった。」


「れいちゃん、何もそこまでしなくても・・・提供してくれるだけでもありがたいのに。」


無論相手をわかった上で殴っている礼奈は何も知らない知らされていない鈴花にどう言えば良いのかを真剣に考え言葉を選んでいる。そんなストレスを与えているのが他でもない佳穂の兄で楽曲提供者のカメレオンで腐れ縁の友達だからだ。ストレスの捌け口を相手に返すつもりでやっているため、後悔はないが鈴花が何も知らない状態だと文句も言えない板挟みな状態に、ストレス値が上昇するのが止められなかった。


「まあ、アイツのことは良いわ。ストレスが溜まってしょうがないから今日はヤケ食いする!」


「明日の朝お腹痛くなったり気持ち悪くなるからやめよ。・・・ねえ、聞いてる?」


優しく諭す鈴花の言葉を無視して皿に大盛りにして食らいつくようにして食べ始めた。鈴花がなだめている横でシスターズの中で大食いなニコが礼奈の姿に感化されたのか、同じ様に更に大盛りにして食べ始めた。


そんな2人が注目をされ始めると囲うように人集りし始めたのを見て、鈴花は佳穂や峰子や渚を避難させて壁際に移動して、事の成り行きを見守った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ