夢への階段 ep8
配信時間になり今日の配信内容を視聴者に説明していく。自分達の下に妹グループがあることを知っているのがちらほらといるが、やはり大多数は知らない人がほとんどだった。
「そんな訳で今日は皆と一緒に私もシスターズの面々を知っていこうと思い、3人を紹介していきます。一気に3人だとシッチャカメッチャカになりかねないので、1人ずつで行なっていきます。4人グループなんですが後の1人は、今はれいちゃんの配信に参加してるのでそちらを見て下さいね。じゃあまずは、佳穂ちゃんどうぞ〜。」
「はい、シスターズの末っ子担当の佳穂です。半年前程から配信者になったばかりですが、皆さんよろしくです。」
言葉交えて進行していき、レイアウトを作ってプロフィールを埋めていく。進行してて思うものは結構場馴れしている感じだ。コメントを見てみると、ブラコンすぎる妹ちゃんだと書いてあった。それを佳穂に伝えると明らか動揺した反応を示した。
視聴者の中で佳穂の配信を観ていた方がいたらしく、モノマネが上手いらしい。全然想像がつかない人物像にただ困惑するしかないが、そんな感じで進行して、峰子(通称みこちゃん)を無難に進行する。佳穂ちゃんがヤジ飛ばしたりしていたがやはり慣れしている感じだった。
それで最後の渚ちゃんの紹介になったんだが・・・・
「はい!シスターズの次女的なポジションにいる。渚です。よ、よろ・よろッス!」
ガッチガチに緊張していた。佳穂と峰子に聞いてみると、自分のプロフィールを埋めていく進行は恥ずかしいのと鈴花に慣れていないためだった。
慣れてくれば、言葉も砕けてくるらしいのだがまだまだかかりそうだなと思っていた。渚の緊張すぎな態度に二人がヤジではなくフォローに回っていたのも面白かった。
ただ礼奈の配信を見ている視聴者がいるが筋肉談議がレベチでよくわからんとコメントに書いてあった。何でも用語が特殊で日本語に聞こえないらしい。それを3人に話すと、ああ〜と、何かを察したような諦めたような反応を見せた。
「ニコちゃんは筋肉大好きですからね。周りに格闘技習ってた人が居なかったらしく、語り合いたいと常に言ってるんです。」
「それだけなら良いのですが、布教活動が凄まじく実費で筋肉やボディビルダーの写真集なんかも送りつけてきますよ。正直やめてほしいです。」
「この間、ニコの配信に逆凸したら筋肉の部位ついて語られて、意味がよくわかりませんでした。」
散々な言われように鈴花は、ただ苦笑するしかなかった。今頃向こうはカオスになっているとこだろうと思う。コメントでも専門用語の応酬でよくわからんと言ってる人がいる。
「まあ、向こうの配信は良いとして・・・何か私に聞きたいこととかある?なるべく答えるよ。」
「はいはいはい!!あたし!渚は聞きたいことがあります!ずか先輩ってもしかして料理します?」
良い具合に砕けてきたかな。もちろんできるよと答えると3人とも苦笑し出した。3人、ニコも含めて4人に全員料理ができないらしい。佳穂と峰子は包丁すら触れたことがない。学校の家庭科の時はどうしていたかと言うと、普通に風引いて休んでしまったらしい。なのでそのまま来てしまい料理をするタイミングがなかった。
その中で特に渚は親からキッチンに入るのすら禁止されているとのことに、そこまでのことをしたのかと思い聞くと、料理中に携帯を鍋に落とし慌てて取ろうとしてなべを具ごとひっくり返して、キッチンの床と壁に大損害を与えて、それがトラウマになった両親からはキッチンに入るのを禁止になったということ。
両親じゃなくても禁止にするだろと、コメントを見て本当にその通りだなと思った。




