夢の途中 ep15
引き続き山本佳穂視点になります。次のページからは鈴花に戻ります。
玄関ホールを抜けて歩いて行きエレベーターに乗る。佳穂以外は高層マンションに入る事なんてないから、少し怖じけずきながら佳穂後を早足で着いてきていた。自分の自宅の階を押して3人に振り返る。
「皆どうしたの?なんか挙動不審だよ。」
「いや、こんなマンションに来ることなんてないからさ。大丈夫かな。場違いじゃないかな。」
不安そうに聞く渚にレストランじゃないんだから気にしないでよと、佳穂が言うも不安そうにしていた。目的の階30階について、歩いていく佳穂の後を着いていくと1つのドアがあり、ドアに暗証番号を入力して玄関を開けた。
「ようこそ、私の家に。今お兄ちゃんがご飯作ってくれているから、まずは私の部屋に行こうか。」
入ってすぐの側面にドアがあり、扉には佳穂部屋と看板が飾ってあった。中に入ると白を基調としたデザインで構成されていて、清潔感のある広々とした部屋があった。
「いい部屋ですね。それに広いわね。15畳ありそうよ。」
「みこちゃん正解!15畳だよ。だから皆で雑魚寝でも寝れるよ〜。」
「いや、雑魚寝って佳穂のベッドでも寝れるよね。どう見てもキングサイズだし。」
奥に鎮座してあるベッドが大きく、川の字で4人寝ても余裕そうであった。それにパソコンも4台ありディスプレイも同じ様に4台並んでいた。
「お兄ちゃんに相談して4人実況出来たら良いなって話したら4台組み立ててくれたんだ。スペックはほとんど同じだけど、佳穂のよりかは少し劣るって言ってたかな?」
佳穂の兄が思いの外スペックの高さに3人は驚愕した。佳穂から聞かされたのはよく家にいる人と聞いていたからだ。3人は間違いなくニートかフリーターなんだと思っていたのは言うまでもない。
「佳穂さ、こんなこと聞いていいかわからないんだが・・・兄ちゃんって何してる人なの?」
「え?聞いたことないよ。株とか証券とやってるのは聞いたけど。職業何かはお兄ちゃん本人に尋ねたことは一度もないな〜。それよりさ、何かゲームやってみない!?私今日すごく楽しみで準備してきたんだ!?」
佳穂の反応に困惑するものの、いざ4人でのゲームを始めると和気あいあいとしながらゲームを実況していた。どれだけ実況していたかと言うと、兄が部屋に訪ねてくるまで白熱していた。それから約2時間ほどの実況配信を撮り終わった4人は佳穂の兄の料理を堪能したが、思いの外料理スキルが高すぎる兄の手料理に妹を除いた3人は、終始驚愕していた。
ご飯を食べ、お風呂に入った佳穂達は自室で寝るまで夜通し喋り明かした。翌朝、豪華な食事が用意されていたのはまた別の話しだ。




