春を連れてく
『春を連れてく』
吹く風が北から南へ
冷たさから温もりへ
空の囁きが軽やかに
地の彩りが華やかに
固く閉じたふきのとうの
小さな花が咲く頃に
小枝を友に
囀りと共に
軒先に春がやってくる
恋を唄い
請いを唄い
焦がれて鳴いては
何を思う
降る雨が西から東へ
温もりは熱に変わって
空の青さが鮮やかに
地に揺れる葉は軽やかに
赤や紫と色とりどりの
陽の花が咲く頃に
夏風を友に
喜びを伴に
軒先の春を連れていく
いくつかの愛しさと
いくつかの寂しさを残して
長らくお休みをいただいてしまっています。
まだまだ公私ともに慌ただしく
サイトに接続することすらままならない日々です。
お休みをいただいている間にも、
感想を頂いたりして
本当にありがとうございます。
時間が出来れば
またこうして言葉を紡げればと思っています。
皆様が日々健やかに、
また幸せでいらっしゃることを願っております。