モブの小学生時代、肆
とりあえずアビリティを手に入れた俺は、どんな能力か確かめたかった。
しかしまだ水曜日だったため、おとなしく休日になるまで我慢した。
そして土曜日になり、寝起きから朝食を手早く済ませて家族に友達と遊んでくるという嘘をついて人気のない海の砂浜までチャリで漕いできた。
なぜ人気の少ない砂浜まで来たのかって話になるのかというと、能力の確認と人目を避けるためだ。
まずどんな能力かわからないのに人気の多いところで暴走とか不慮の事故とか起こしたくない。
またアビリティホルダーは少数な上に貴重な存在なため人の目に入るとすぐ警察などが駆けつけてきて捕まり国家所属になる。
自衛隊と同じ扱いになり、自由がなくなる。
しかし今から二年後の中一ぐらいになるとアビリティホルダーが大量に出現、国の対応が困難になるため急いで政府が対応し専門の学校を作ったり憲法を作るなど、落ち着くのが高一ぐらいになる。
ちょうど高一からアビリティホルダー専門の学校に通うのが原作の始まりにあたる。
だから最低でも中一まではアビリティホルダーの事は隠し通さないといけないのだ。
もちろん国家所属のアビリティホルダーになって俺TUEEEE状態になってもいいのだが、自由が利かなくなるのは勘弁だ。
あくまでも俺はモブ。
もしかしたらハズレの能力を引く場合があるかもしれない。
ハズレ能力のままで現場に出て危険な目に合うのは絶対に嫌だ。
さて、さっそく能力の確認をしようと思うが確認方法は二通りある。
一つは、能力覚醒者の力を借りて能力を引き出してもらう方法。
もう一つは自らを危機にあわせて覚醒させる方法。
俺が取るのは方法は後者の方法。
誰の手も借りずに能力を覚醒させるには危険な方法を取るしかない。
あとは能力の識別方法だが、これは親から内緒で借りたデジカメを使って自分のビフォーアフターを撮って確かめるつもりでいる。
なにかしら変化はあるはずだからカメラにも異変が映るはず。
さあさっそく能力の確認だ。
能力の確認方法は、適当な高さの堤防から飛び降り危機を合わせれば自ずと能力が発動する。
そんなやり方だ。
(この物語はフィクションでできています、絶対に真似しないで下さい)