モブの小学生時代、参
小学校の下校時間。
教室にて友達と別れて帰宅道中にある昔ながらの駄菓子屋っぽい見た目の店に入る。
店内の雰囲気は人気は無く、店番の人もいない。
だけどこの状況はおかしくなくノーマルな状態なのだ。
ゲーム時代でも店番の人がいなくて商品を買う場合、買う商品を店奥にあるテーブルに置いておいて料金を一緒に置いて瞬きした瞬間お金が無くなるので持って帰っていいとなる合図なのだ。
もちろん万引きしようとした人もいるらしい。
だが急に目の前が真っ暗になり気づいたら店から出ていたとか。
もっとひどい場合だとゲームオーバーになってセーブデータが無くなったとかそんな摩訶不思議が起こるらしいとか書き込みがあった。
要は怒らさせてはまずい一人になる。
なぜ一人と言うと、攻略ルートがあるのだ。
たまたま商品を買いに来た主人公とばったり遭遇するヒロインの1人が顔を合わせない理由を話しその話を聞いて共感した主人公がこの店を盛り上げようとアルバイトとして働き始めるといったルートとなる。
もちろんモブの俺はヒロインとのラブコメは主人公に任せるので欲しいもの手に入れたらささっとおさらばさせてもらいます。
会計するテーブル近くの棚に近づく。
その棚の下から二番目にある商品を手に取りゲームと同じ支払いをして店から出る。
瞬きしてお金が無くなった瞬間を体験できて楽しかったです。
家に帰ってから買った商品を勉強机に広げる。
買った商品はカプセル型の薬剤と普通にそこらにある自動販売機に売っていそうなペットボトルの飲み物。
これを摂取することでもしかしたらモブの俺でもアビリティホルダーになれるって算段になります。
実はルートの一つに主人公とヒロインのアビリティが無くなるといった話があり、それを解消するのが今行っていることなのだ。
カプセル型がアビリティを目覚めさせる。
しかし体に大きな負担がかかるため飲み物で負担を軽減する。
そんな仕組みになっている。
だがそもそも主人公がアビリティを失ったのは物語後半のためもしかしたらそのまま飲んだらモブの俺は死んでしまうかもしれないので体がある程度できるまで鍛えて小学5年生になるまで待っていたのだ。
食事を取り風呂も入り終わり、薬剤と飲み物を飲んでそのまま就寝する。
やはりふたんがある程度あったためインフルエンザで高熱が出た時ぐらい苦しかった。
翌日、汗をかきながら起き上がり体の調子を確かめて確信した。
やはり取った行動に間違いが無かった。
モブの俺がアビリティホルダーになっていたことを。