葛城山ロープーウェイ
今年は元旦に初日の出を見ようと去年より作戦をたてていた
海の中からの初日の出を見るならば東側が海でないといけない
大阪人の私としては近くて和歌山県串本町より東側か、三重県の海沿いまで行く必要がある
ただ、そこまで気合も入っていない
ようは近場で混んでいなくてそれなりによく見える所を探す
スポットとして検索すると街中では、現在は日本一高いビルであるあべのハルカスの展望台であるハルカス300、さきしまコスモタワー展望台、梅田スカイビル・空中庭園展望台などでてくるけど、どう考えても混雑していそうな雰囲気で満ちている
その上、どうしても大阪は東側が山なのでどこに行っても山からの初日の出しかありえない
それじゃあ、大阪府の東隣の奈良県ではどうか?
やはり山から初日の出が出てくるのは同じだけれど、見慣れた大阪の山々じゃないところが新鮮かもしれない
ここでのスポットは信貴生駒スカイラインという信貴山と生駒山を尾根伝いにつないでいる道路上の各ポイントがあった、これまた混雑が予想されるらしい
次に金剛山頂、大阪と奈良の境にある大阪では一番高い山だけど、ロープーウェイもあるが、基本的に徒歩が必要となる
しかし、ここも混雑予想とのこと
つまりみんな考えることは同じである
この二つは奈良の東側の山から登ってくる初日の出を見られる場所で大阪から繰り出せる場所
大阪からはどうも混雑大会のようだ
じゃあ、奈良県に入ってしまおう
一番に思い浮かんだのが、王寺町にある明神山の展望台
ここは奈良盆地が一望できるだけでなく大阪側も遠くまで見えるところ
何回か登ったことがあるが登山というよりはハイキングに近いコース
しかし、実際展望台までは40分ぐらいは歩かないといけない
もっと手軽なところはないだろうか?
とにかく奈良県に行った
西名阪自動車道の香芝サービスエリアからはどうだ?
ところが着いたのが5時過ぎと早すぎてまだ真っ暗でまったく景色が見えない
日の出は7時過ぎ
まだ時間はあるので、奈良の知り合いに聞いた高天彦神社を目指そうと考えた
まあ、通り道である奈良の西側の山を南北に走る山麓道からでも見えないことはないのでいざとなったらそこでもいいか?と思いながら向かった
道中何やら右上の山の上の方に光が灯っているのが見えた
あれは何の光だろう?山の上の方だろうな
まだ真っ暗な景色からはその光以外は奈良県の西の山側には漆黒の闇が広がっていた
何度もその光を見ながら南下していったときにふと思い出した
「葛城山ロープーウェイ」
そうだ確かそういうのがあったはず
それも葛城山を奈良側から登る路線だ
幸いにも近くまで来ていた
すぐ先に葛城山ロープーウェイ乗り場の看板が暗闇に浮かび上がった
山麓道より右折してその道に入った
しばし上り坂を上がると・・・
車の渋滞列が見えてきた
そうか・・・やはり・・・ロープーウェイで登って山頂から見ようなんてだれでも考えつくことだよなぁ
この段階で6時30分になる手前だった
諦めてUターンしてもと来た道を戻ったら
ちょうどいい景色の場所に出てきた
少し明らんだ空が日の出の位置を教えてくれた
真正面に見える
そこに決めた
車を停めていたら、ロープーウェイを諦めた車が次々にやってきて私の車の前後に車列ができた
やはりみんな考えることは同じようだ
7時過ぎ、まさに2023年初の太陽が登ろうとしている
少し上に雲がかかっているが、太陽が出てくるとご来光がその雲をどこかへ消しさった
最高の光が顔を出してくださった
まさに神々しく清々しい光
ありがたかった
これはええ年になりそうだ
スマホでその姿を写真として収めた
その眩しい写真を見るたびに心がスカッとする
今年はいつでも見られる宝物を手に入れたようだ
きっと良いことが溢れる年になると信じている
早起きは三文以上の徳