囀るお嬢と喚く犬
よろしくお願いします。
残酷な描写ありとR15は念のためにつけている感じです。
「大丈夫?」
汚れのない真っ白な手を、泥まみれで雑巾のような俺に差し出して、そう女は言った。真っ直ぐな黒髪に宝石のような赤い瞳。纏うドレスは黒で分かりにくいが、汚れもしみもなかった。
ああ、違う世界の人間だ。年は大して違いはなさそうだし、同じ人間ではあるけど、俺と目の前の女は全く違った。
「貴族様がスラム街のガキに何の用だよ。 この偽善者」
吐き捨てるような俺の言葉に彼女は眉を顰めた。
それもその筈、スラム街のガキがお貴族様を馬鹿にすることなんて許されないからな。癇癪起こされて、今すぐ首を跳ね飛ばされたっておかしくない。
だけどな、もういいんだ……死んだって。
もう三日も食べ物にありつけてないし、水だって泥水しか飲んでねぇ。生き延びたところで何もない。
俺が死んだって誰も悲しむ奴なんていない。親? なにそれ? いねぇよ物心つく前からそんなもん。
友達だって、伝染病で死んだり、奴隷商人に捕まったりした。キースも、クリスも、フィーも、ルナも、ギースも、もういねぇ。
今頃になって、気にかけて頂いても、俺にとっちゃあもう手遅れなんだよ。
貴族様みたいな国を制御する奴らは、自分の利益だけ求めて、俺らのことなんてどうでも良いから。俺らはずっと底辺だから。
貴族なんて俺らのことを分かってない。分かろうともしない。お綺麗な服で着飾っているが、考えていることは真っ黒に違いない。だから、俺が失っていく間も貴族は何もしなかった。時間も金も資源も浪費しまくってた。搾取しかしなかった。
そんな存在が今更何の用だよ。関わってくんなよ、別の世界の住人なんだからよ。
善人ぶるんじゃねぇ、無性に腹が立つんだよ!
ここで媚を売れば、『優しい』お貴族様の手によって助けて貰えるかもしれねぇ。けど貴族様の『慈善事業』の糧となるくれぇなら、噛み付いて死んだほうがいい。奴らの利益になるよりは全然マシだ。
反抗心を隠しもせず俺が睨みつけてみれば、女は笑った。
「偽善者か……いいえ、私は悪人よ。あなたの人生を頂くんですもの」
「は?」
女の言葉に俺は耳を疑った。
「キャシー、この子を屋敷に連れて行くわ」
「お、お嬢⁉︎」
お付きの人らしい茶髪の長身女が、突然の主人の暴挙に動揺する。
いや、それは俺も同じだ。
「おい! てめーどういうつもりだ。お情けなんて俺は欲しくねーぞ。貴族の犬になるのも真っ平だ!」
「あらあら、犬になんてしないわ。そうねペットかしら」
「更に悪化してんじゃねーか! 舐めてんのか!」
クソっ! 胃が空っぽで体が思うように動かねぇ! 動けばこのクソ女ぶん殴ってやんのに。
「きゃんきゃん吠えてるじゃないの。やっぱ犬?」
「生まれた時から人間だわ! ぶっ殺されてぇのか!」
俺の言葉に警戒したのか、キャシーと呼ばれた女がクソ女と俺の間に入ろうとした。けれど、クソ女はその行動を手で制した。
どういうつもりだ?
「いいえ。死への願望は無いわ。どちらかと言えば長生きしたいの」
「そんなことはきいてねぇ! いっそ、今すぐ人生終了させてやろうか?」
腹立つ。貴族とかそういうの関係無くても、腹立つこの女。クッソ、本当出来たらお綺麗な顔面なぐりてぇ。
ていうか、貴族のボンボンの癖して、こいつまったくビビらねぇな。むしろ、嬉しそうに見えるんだが頭おかしいんじゃねぇの。
「だから、長生きしたいって言ってるじゃない……あなたも一緒にね」
「は?」
何言ってんだこいつ。
***
あの後、俺は気絶したらしい。目が覚めたらふかふかのベッドの上にいた。
「あのクソ女。どういうつもりだ?」
起き上がって、周囲を確認するが、
でっけぇ天蓋付きのベッド。
汚れのない壁に絵画。
光り輝く床には毛皮の絨毯。
ガキ一人には馬鹿広い部屋。
そして、俺の格好は布切れから、おろしたての真っピンクのパジャマに変わっていた。
色の選択はどう考えても嫌がらせだが、他は待遇が良い。体も泥まみれだったのに、いつのまにか綺麗になっている。まあ、綺麗になっているってことは誰かに洗われたんだろうな。うげ、気持ち悪ぃ。
殺す気は無さそうだな。でも、このままっつーのも気に喰わねぇ。何が目的かはさっぱり分からんが、このまま残ってお貴族様の言いなりになるなんて真っ平だ。そんなことになるなら舌噛んで死んでやる。
うっし、脱走するか。
ドアから行くのはバレるなと判断し窓を確認するが、全部外から塞がれていた。
おい、なんだこれは。貴族の家って窓塞ぐもんなのか?
仕方なく、ドアを開けようとするが、取手にはメモがあった。嫌な予感が頭をよぎるものの確認すると、
『窓から出ようとしたよね? 仕方なくこっち使うんだよね? ぷぷ、今、どういう気分?』
「あんのクソ女ああああっっっっ‼︎」
ご丁寧なことにスラム街のガキでも読める簡単な字で書いてあった。
衝動的にドアをぶん殴るが、さすが貴族様のもん。殴っても壊れねぇ、というか殴った手が痛い。
「くぅぅぅぅ……」
痛みに悶えた後、もう一度、メモを確認すると、裏にも何か書いてあった。
『痛かった? 痛かったよね? あははは!』
あの女、予知してんのか? 全部、俺の行動分かってんのか? 昔スラムで一緒にいた連中には単純だとか散々言われたことあっけど、初対面のしかもお嬢様にスラムのガキの行動パターンなんて予測できるとは驚きだ。
なんにせよぶん殴りてぇ。大して関わってねぇのに高笑いしてる姿まで想像できる。
よし、出て行くにせよ一回、顔面殴ってからにしよう。じゃないと気が済まない。
メモの内容が読めなくなるくらい破ると、ドアノブに手をかける。
ドアは簡単に開いた。開いたのだが……、
「おはようござ――」
バタンッ
反射的にドアを閉めた。
なんだあれ、外に執事みたいな奴いんだけど。何あれ?
つーか脱出不可能じゃね。窓は何故か塞がれているし、唯一の脱出経路であるドアのすぐ外には黒い執事服を纏った礼儀正しいおっさん。いや、落ち着け。まだ勝機はまだある。待ち伏せして隙をつけばいいんだ。伝染病で死んだキースがよく言ってた。『正面からより隙をつけ』って。
そう考えて、ドア隣の壁にくっついていると、
カチャ
取手が動かされる音がした。
よし、このまま入って来たところを攻撃すればいい。そうこう考えているうちにドアが開く。
「おりゃあああ!」
拳を思い切り突き出すが、そこには誰もいなかった。
「は?」
茫然としていると、さっきの執事はドアから離れた所でこう告げた。
「お食事をお持ちしました」
そう言えば、俺、三日間何も喰ってなかった……。
認識した途端力が抜けた。
メシ? もちろん喰ったよ。貰えるもんは貰っといた方が良いし。
何より、腹が減っては戦は出来ぬ。
***
「よく避けたなおっさん」
最後に冷たい水を飲んだ後、俺はメシを持って来てくれた執事らしき人に言う。
ったく冷たい水がいくらでもおかわりできるなんて貴族は流石だな。スラム街じゃ普通に飲める水を手に入れるのも難しいのに。冷水なんて氷がいるんだぜ。
何もともあれ、俺が腹を立ててんのはあの女だ。この執事のおっさんは悪くねぇ。このおっさんもあの女に使われている側だしな。素直にさっきのを避けたのを賞賛する。
すると執事はニコリと微笑むと、
「いえ。お嬢様がドアを開けた瞬間襲いかかってくるだろうから、開けたらその場から離れるようにと」
「あいつの差し金かああああっっっっ!」
この執事のおっさんの考えならともかく、あの貴族のお嬢様に予測されたとなると不愉快だった。
本当、なんなんだあの女。予知か? 予知能力なのか?
つーか、やっぱ腹立つ。とりあえず腹立つ!
「避けてはいけませんでしたか?」
「ん? ちげーよ。別におっさんは避けて良かったけど、あいつに俺の行動把握されてんのが……」
むしろ、この人の良さそうな執事を怪我させなくて良かった。貴族や金持ちは無理だけど、その使用人となると別に嫌いでもねぇし恨みもねぇ。このおっさんからしてみれば、命令に従ってるだけなのに、殴られかけたり、大声上げられたりと散々だもんな。
「あ、やっぱ引っかかったのね! ほんっと最高!」
勢いよくドアを開けて入って来たのは元凶のクソ女。冷めかけていた感情が一気に沸騰する。
「一発殴らせろクソ女ああああっっっっ!」
食器等々を割らないように立てば、そのままクソ女の所まで走る。
しかしあと1メートルの所で、
「なっ」
天井からメイドが落ちてきた。
この顔どこかで見たことあんな……茶髪にそばかすの長身。えっと確か名前は――、
「あ、キャシーちょっとそれは」
「お嬢に害をなすものには天誅!」
どんな攻撃を食らったかも分からないまま凄まじい衝撃と共に、俺は本日、二回目となる気絶をした。
***
目が覚めたら縄で椅子に縛り付けられていた。そして、目の前には今、殴りたい奴第一位が赤い目を楽し気に細めていた。
「おはよう。気分はどうかしら?」
「最悪に決まってんだろうがああああっっっっ‼︎」
「うん、知ってた」
知ってたじゃねぇよ! 何なんだこの女。舐めてるよな。どう考えても舐めてるよな。
うん、貴族の言いなりになるくらいなら舌噛んで死ぬとか思ったけど、このクソ女の舐め腐った顔出来ないようにしてからじゃねぇと死ねねぇ!
「おー、怒ってる怒ってる怖いなー、ほんと怖いなー」
棒読みにも程がある。こいつ俺を怒らせる才能でも持ってんじゃねぇの。やることなすこと癪に触る。
「お嬢、怖いのなら。私が排除しますが?」
しれっと今殴りたい奴第二位が、そうぬかす。
「いいえ、本当にそう思ってる訳じゃないから大丈夫よ。むしろ、おもし――なんでもないわ」
「そうですか。お嬢がこれを面白いと言うのなら構いません」
おめーらわざとだろ。どう考えてもわざとそれ言ってるよな。
執事のおっさんも見兼ねて、
「お二人ともおやめください。流石に可哀想です。……すいませんねぇ、本人達には悪気がな、ありますね。とりあえず申し訳ありません」
うん、間違いなく悪気はある。つーかそれしかねー。他は何? 夢と希望? 絶対ねーな。ありったけの悪意だろ。うんわ、悪趣味ぃ。
「今、失礼なこと考えたわね」
だから、何で分かるんだ⁉︎ 心読み取ってんじゃねーの?
だが、言わせて頂こう。
「失礼なことじゃ無くて、事実だ」
「ああー、手が滑ったー」
今度はメイドが棒読みで俺の肩をぶっ叩く。痛い。こいつさっきも俺を昏倒させたり、何者だよ。少なくともただのメイドじゃねぇ。
てか、俺縛られてるし。解けないものかと試してみるが、解ける気がしない。縄抜けはよくやったんだけどなぁ。クリスとよく縄抜け競争してたよな、悔しいことに一度も勝てなかったけど。あいつある日突然手練れの集団に連れ去られたけど案外お得意の技で逃げたのかも。うん、そうであって欲しい。あいつは結構強かだし、真っ赤な瞳きらめかせてどこかで上手くやってんだろ。顔が女みてぇに綺麗だったから男娼とかにされてそうだけど、それでもあいつは上手く切り抜けてる筈だ。
そう、そしてクリス、この縄の抜け方を教えてくれ。何だよこの結び方。
オレが悪戦奮闘しているのを見て、クソ女はほくそ笑む。
「ふふん。解ける筈が無いわ。だってこれを結んだのは、縛りのプロである私の執事だもの」
「おっさん⁉︎」
「すいません。つい癖でやってしまいました」
申し訳なさそうに頭下げてるけど。おかしくね? 執事ってこんな仕事滅多にやらなくね? 癖って何? 縛るのが癖って、今までどんな仕事してたんだ⁉
「ちなみに彼は執事歴三十年よ。一族で生まれた時から執事になるように教育されるのよ」
つまり、執事しかやってねぇのかよ。捕縛するような仕事ならまだ分かるんだがなぁ。唯一のオアシスも変な人だった。
「いろんな結び方を模索するのが趣味なんです。靴紐をいかに楽に、そして歩いている途中に解けないようにするか模索していたらこんなことに。その結び方私も解けません」
いや、ならねぇよ。靴紐の結ぶことと、人を椅子に縛り付けることじゃ、天と地の差がある。
しかしなぁ、この執事のおっさんは嘘ついてねぇだろうな。何かそんな気がする。ほら、俺とクリスも縄抜け極めてたし、逆もいたっておかしくねぇ。
「まー、仕方ねぇな」
「そうでしょ。だからそのままでいいわよね」
「いや、よくねーよ! 切るとかあんだろ!」
俺の叫びに女二人は舌打ちをした。
俺は執事のおっさんは許すが、おめーらは許さねぇぞ。何が目的なのかは知らねぇが、勝手に連れてきて、椅子に縛り付けてと、散々しやがって。
そりゃ、反抗した時点で碌な目には遭わないだろうとは思ってたけどよ、やっぱ気に食わねぇし、こいつらやることなすこと滅茶苦茶だ。
「そうですね。じゃあ切りましょう。体ごと、今すぐに」
さっきからこのメイド暴力的にも程がある。つーかメイドってこんなこと言わないよな。こいつがメイド服着た傭兵って言われても俺は信じる。いや、それしかもはや無くね。
「だめよっ」
あれ? 珍しくクソ女が反対してる。あいつにもまともの感性があったようで、良かった。まー所詮お貴族様だ。荒事を目の前でやられるのは勘弁だろう。指示を出して自分はそれを見ないなんてことはざらにありそうだが。
「部屋が汚れるわっ!」
まともな感性なんて期待した俺が馬鹿だった。
「……っそうじゃねーだろ! 頭わいてんじゃねぇの!」
若干思考停止したが、すぐに問題点を言及する。
「いいえ。むしろ冷静だからこそ。人が切られることによって周囲が血などで汚れることに気づくのよ。普通だったら人が目の前で傷つく方に頭が行くわ」
「分かってんじゃねーかよっ!」
頭痛ぇ。いや、切られる心配は無くなったけどさ。なんたってクソ女の目はマジだった。マジで部屋が汚れるのを嫌がっていた。思考回路がおかしいだろ。
執事のおっさんに目を向ければ、諦めなさいと目で言われた。
***
「は? お前ふざけてんの?」
「いいえ本気よ。私の従者になりなさい」
こいつ散々人をおちょくった後に従者になれとか、頭おかしいんじゃねぇの。いや、最初から反抗的な
スラム街のガキを連れてきて変だとは思ってたけどよ。
「嫌だね。俺はおめーみたいな奴に使われるなんて真っ平なんだよクソ女」
貴族、しかもこの女に使われるなんて、俺自身が許さねぇ。
「こいつっ! さっきからお嬢に無礼な真似を次々と……殺してもいいですか?」
スッと目を茶色の目を細めた暴力メイドにクソ女は首を振る。
「駄目よ。たまにはこういう毛色が変わった使用人も良いと思うの」
「お嬢が粗雑に無礼に扱われたいと言うのなら、私がいくらでもそうして差し上げるので、この危険なクソガキを雇うのは勘弁して下さい」
「私、そういう趣味は無いのだけれど。どちらかと言えば逆ね。涙目になるまで弄りたい」
貴族のお嬢様とは思えない発言。しかもこの流れだと矛先は俺になるんだが、誰が泣くか。というかその前に使用人になんてならねぇぞ。
「そうですか。つまりお嬢はこいつを人間サンドバックとして扱いたいのですね」
「うーん少し語弊があるかもしれないわ。私は物理的な攻撃は加えないの精神的に抉るだけなの」
「そうですか、じゃあ私が物理的に攻撃致しましょう」
何の分担だてめーら。勝手に納得しあっているけど、当の俺は了承なんてしてねぇんだけど。そんなに俺の気持ちに気付いたのかお嬢様ことクソ女はにんまりと笑った。
「ねぇ、私って腹立つよね」
「逆に腹が立たないと思うのなら、てめーの頭はお花畑だわ」
ふんと顔を背けると、頭を撫でられる。ん? 撫でられる?
「おい」
ギロリと睨みつけるが、奴は俺がペットであるかのように撫で続ける。
「そうよねー、いい子いい子」
「お花畑ええええっっっっ‼︎」
俺は椅子ごと移動するという荒技で、お花畑女の魔の手から逃れる。その先ではクソメイドが上から俺を見下ろすと、
「成る程、お嬢がお花畑のようにお美しい方だと言ってんだな犬」
「言ってねーわ! それに俺は犬じゃねぇ!」
ストレスで胃に穴があきそうだし、酷使したせいで喉が痛い。怒り死にというものがあったら俺はもう死んでいるだろう。
「おっさん!」
最後の砦に叫ぶと、執事のおっさんはにこりと微笑む。
ああ、おっさんだけだ。俺の味方というかまともな奴は。
「お嬢様が嬉しそうで良かったです」
あ、詰んだ。
その日から、俺は強制的に従者にさせられた。クソっ、いつか絶対ぶん殴ってやる。
***
「お嬢様、本当に嬉しそうですね」
執事がそうしみじみと口にすれば、赤い目をした女は「だって、また会えたから」と頷く。
それが面白くないというように、スラムの少年が椅子に縛り付けられている部屋の扉を見つめて、長身のメイドは舌打ちをする。
「あんな反抗的なクソガキなのに……」
「それは仕方ないわ、彼は昔から貴族を嫌っているもの」
「それが分かっていて、何故お嬢様は『クリス』だと打ち明けなかったのです? 明かせば、もう少し穏便に話が進んだでしょうに」
執事の疑問にメイドも同調するように頷く。
「昔、スラムで一緒に過ごしていた友達が実は貴族のお嬢様でしたなんて、嘘だと思われそうだもの」
「そうでしょうか? 共通の昔話でもしてみればよかったのでは」
「……それでも『クリス』から話を聞きだした可能性を疑うだろうし、それに信じてもらってもそれはそれで嫌だわ。思い出はお互い綺麗なままが良いわ。私は今や傲慢な貴族のお嬢だもの」
そう自嘲気味に女は笑った。
ありがとうございました。