愛玩悪魔の能力と案内人
デーモンロード Lv50
召喚モンスター
系統 悪魔 魔鳥 星獣
属性 闇 風 水 土 樹 死 天体
状態 負傷(中) 疲労(大) 魅了 従属
名前 ストラス
種族 デーモンロードLv50
ジョブ ノービス
HP (50パーセント未満)
SP (25%未満・準危険域)
魔気S 闘気C 霊気A
筋力 60
耐久 45
敏捷 50
精神 100
器用 60
幸運 10
ペナルティ発生中
スキル
天体魔法Lv33 樹魔法Lv52 闇魔法Lv100 風魔法Lv100 水魔法Lv100 土魔法Lv100 死霊術Lv36 従魔法Lv64 禁術Lv30 召喚魔法Lv‐ 錬金魔法Lv80 星占術Lv‐ 詠唱破棄Lv40 魔法強化Lv26 魅了Lv17 呪眼Lv20 透視Lv10 鑑定Lv33 看破Lv20 偽装Lv24 収納Lv‐ 蹴撃Lv13 細剣Lv24 縄Lv38 投擲Lv40 回避Lv65 指揮Lv40 調合Lv79 精密操作Lv64 速読Lv43 超速回復Lv8 全異常耐性Lv13 植物知識Lv‐ 鉱物知識Lv‐ 魔物知識Lv‐ 宮中儀礼Lv- 王家の気品Lv-
ペナルティ発生中
称号 墜ちた大君主 グレイヴの愛玩悪魔(new)
「やっばっ、なにコレ?」
俺の率直な感想である。
どうせなので俺のステイタスも出してみる。
名前 グレイブ
種族 ヒューマンLv5(3up)
ジョブ サモナーLv5(3up)
HP (up)
SP (up)
魔気A(up)闘気E 霊気B(up)
筋力 7(2up)
耐久 10
敏捷 9(3up)
精神 7(1up)
器用 15
幸運 20
スキル
召喚魔法Lv- 水魔法Lv3 錬金魔法Lv2 鑑定Lv3 収納Lv- 茨Lv-
称号 茨の担い手 美少女悪魔の飼い主(魔気,霊気上昇 悪魔系統への補正大 女性型悪魔から怯えられる 異性からの好感度が上がりやすく下がりやすい ジョブ『デビルマスター』解放)
残BP 15
現在取得可能スキル一覧
火魔法 風魔法 土魔法 光魔法 闇魔法 妖術 杖 蹴撃 回避 跳躍 ダッシュ 連携 水泳 潜水 暗視 指揮 調合 鍛治 彫金 耐寒 耐暑 暗闇耐性 魅了耐性 気絶耐性 誘惑 堕落 偽りの忠誠
あっれっぇ〜!?
いろいろおかしくないかなぁ?
称号の効果もなんていうか、ねぇ。
取得可能スキルは、杖使って鼠殺したからいくつかの肉弾戦闘の取得可能スキルに生えてるのはいいよ。
鍛治彫金は錫溶かしたからかな?
各種魔法や指揮とかは元々のサモナーとしての適正だろうしね。
あと水泳とか潜水、さらには妖術? これは多分俺の種族、というか血統によるものだろう。
もしかしてら鍛治とかもそうだったのかな?
耐性もまぁ考えればなにかない訳では無いとしてもさぁ、後ろの3つよ。
誘惑、堕落、偽りの忠誠、この3つ。
いや、分かるよ。
いまさっき悪魔を配下にしたからでしょ?
もしかしたらやり方が少しだけ強引だったからなのかもしれないけど。
誘惑 必要BP7
SPを消費して誘惑して魅了する。
魅了された対象はあなたを害することが不可能になり、魅了の深度によっては簡易使役が可能。
姿形が似た種族、系統であるほど効果が高い場合が多い。
性別は関係ない。
スキルレベルが上がるほど消費SPが軽減。
成功率はあなたの魅力次第。
『偽りの忠誠』保持者は取得不可
堕落 必要BP7
自堕落になれば敵対する相手もあなたと同じかそれ以上に堕落する。
一時的に自らのステイタスに好きなようにペナルティをかけることが可能。
SPは消費しない
スキルレベルは存在しない
偽りの忠誠 必要BP7
肩や頭部への接触により多くのSPを消費してプレイヤー以外の対象に忠誠心を植え付ける。
あなたが仕えるべき主君として振る舞うことでその忠誠心は大きくなる。
最初に植え付けた忠誠心はゆっくりと薄れていき3日間ほどで完全に消失する。
スキルレベルが上がるほど成功率が上昇。
クールタイムは12時間。
『誘惑』保持者は取得不可
……スキル名に目を瞑ればなんと有用なのだろうか。
3つ全ては取れないらしいがバランスブレイカーに過ぎるしそれは仕方ない。
現在のBPは15。
ちょうど2つ取れる。
片方とった後に必要BPが跳ね上がったりしない限りね。
……まずいなぁ、普通にありそうだわそれ。
ほかのスキルも欲しいのあるけれどもやっぱりね。
あ、リストから同時に選択取得が可能だ。
1個1個取るのが大変なほどBP貯めた時用だろうが今は丁度いい。
よし、『誘惑』と『堕落』をそれぞれ7BPで取得っと。
〈称号:誘惑者を獲得しました〉
〈称号:堕落魔を獲得しました〉
〈おめでとうございます!〉
〈プレイ開始からゲーム内時間で1日以内に上書きされたタイトルを含め5つの称号をプレイヤー内で最初に獲得しました〉
〈称号:おい兄ちゃん! そんなに急いでどこ行くんだい? を獲得しました〉
〈ボーナスポイントを10ポイント獲得しました〉
〈ボーナスポイントを合計で25ポイント獲得しました〉
〈ボーナスポイントのステイタス値への割り振りが可能になりました〉
またなんか増えたぁ。
いや、ありがたいんだけどね。
〈プルルルルルルルル!〉
んなっ!?
え、『コール 黒恋様』?
でたくねぇー。
ストラスは……えぇえぇ、そうですよね。
俺のウィンドウは見れないですよね。
よし、深呼吸してからでようか。
すぅ〜〜、はぁぁあぁ。
ピッ!
「はい、こちらグレイブ様です」
『あ、グレイブ様ですか〜、こちら黒恋様ですよ〜』
「ご要件は?
ございませんようなら……」
『ストラスちゃんと話したいから後でACNのバローロ支部に来てね。
特別に一泊無料にしてあげるからさ。
場所は君が出てった門の入ったところに案内置いとくから、よろしくね! ね?』
「もし急用が出来たり大怪我していけなくなったら?」
『もうすぐそこまで来といてそれはないでしょうよ。
でもまぁそうだなぁ。
逃げたら明日顔合わせする編入生に君の過去と今までの所業を包み隠さず、面白おかしく吹き込んじゃおうかな?』
めっちゃっリアルのことじゃん。
卑怯すぎる。
しかも内容自体もひどい。
RMTなんてめじゃないぞ、これは。
これが運営のすることなのか?
しかし編入生って資料ちょっと見ただけだけどもしかして社長と縁が深い人だったりするのか?
うっわぁ、やだなぁ。
『僕が法律だからね。
なんの問題もないよ』
ちっ、心読まれたな。
多分リアルタイムでこっちの映像も確認しながら話しているんだろうな。
仕方ないな。
「今門並びながらステイタス確認してたところだから、そう遠くないうちに着くと思います。
酒とつまみを用意しておいてくださいね」
『りょーか〜い。
あ、ちなみにストラスちゃんは腕輪に戻して街に入ってくればいいよ。
ごーほーごーほー。
要らんことにV使うことないからねー』
「そうでしたか、教えてくださりどうもありがとうございました。それでは」
『ん、待ってるね〜』
ピッ!
「はぁ」
ダメだ、どうしてもため息が出てしまう。
別に悪い人では無いのだがどうしても振り回されることがあるからなー。
特に俺はね。
ストラスを腕輪に戻す。
高飛車な感じが抜けて、またね、と言われるのはなかなかだった。
5分もせずに門を通ることができた。
街に入ってすぐ正面には金のトラ耳、虎しっぽのがついた黒髪ロングで、黒地に金が入った軍服テイストで膝下までのワンピースを身につけた少女が腕組みして仁王立ちしているのがみえる。
そして何より恐ろしいのがその腰の左にはブルウィップ、鞭と言って1番最初に想像するだろうしっかりとした持ち手、グリップの先に柔軟な革紐をとぐろみたいに巻いてある鞭があり、右には小さめの持ち手に曲がりやすい棒があり先は平たくなっている、いわゆる打鞭やら馬上鞭と言われるものと、ナインテイルやらバラ鞭と言われる持ち手からいくつもの紐が出ているものの2つが備わっていることだろう。
なんでこの人は鞭を3種も装備しているのか。
めっちゃ似合うけどさぁ。
彼女は俺を見つけるとニコッて破顔してから大股で歩いてくる。
赤と黒のロングソックスの先の、くるぶし上までの黒革ショートブーツを鳴らしながら。
あ、外底真っ赤じゃないですか。
どうしたんすか、血の海でも歩いてきましたか?
あとその長いしっぽふりふりするのやめてもらっていいですか。
純粋にかわいいって思っちゃうじゃないですか。
ねぇ、最低でも34歳以上の年齢不詳で性別不詳なACNのAroma部門のトップ、姫雛さん。
リアルで仕事しなくていいんですか?
あ、今はリアルだと深夜の2時過ぎ、いや、3時前って所でしたね。
仕事はいくらでもあるでしょうがこんな時間にはやらないですよね。
でも普段なら酒飲んで酔っ払って同僚や部下と絡んで疲れて寝てる時間ですよね。
よくゲームできますよね。
それともコピーか何かですかね。
「やぁ、なっくっ、いやいや、グレイブ君だったね。
黒恋ちゃんに暇そうだからって連れてこられて今は案内役させられてる姫雛ちゃんだよ。
うん、そのまんまだけど仕方ないね。
私の周りがみんな同じ名前だからね、プレイヤーを名前で呼ぶのを忘れてしまうよ。
容姿も殆ど変えてないしね。
そうだね、学校でもその格好で行ってみたらどうかな?
髪色変えて、いや、特殊ウィッグの方がいいか、そして肌少し代謝いじって白くしてだね。
そうそう、ちょっと前にね、新しいカラコン出来たんだよ。
今の君の色を送ってあげるから是非付けてみて感想をお願いしたいね」
全くよく喋る人だ。
「学校でまた変な噂になるので嫌です」
そう、また、噂になってしまうのは勘弁願いたい。
「そうかい?
じゃあカラコンだけにしておくか。
そうそう、今は案内役だったね。
こっちだよこっち。
時間が勿体ないから走るよ。
全力でついてきなさい」
「やっぱり走るんですか。
どうせなら色々街を紹介しながら行って欲しいんですけど」
「いや、今から通るとこに紹介するようなとこ殆どないしテキトーに裏話やらまだプレイヤーに認知されてない機能とかもあって絶対私もらしちゃうからダメだね。
さぁいくよ!」
「あ〜、いやだよー。
他に走ってる人いないじゃん」
愚痴りながらも結構な速度で走っていく中身不詳のケモ耳少女を追いかける。
正直まだリアルでの身体能力にこっちのステイタスが追いついていないようで違和感と不満がある。
後で社長に文句言ってやろう。
って速いなあの人。
こっちにもう少し気を使ってくれていいのに。
ちょっ、待てってば。
人と馬車やら避けるの結構大変なんだって。
「はぁ、はぁ、っくぁ」
「はいはい、ここだよー。
何この距離で息切れしてるの?
身体鈍ってない?」
バーチャルで恐ろしく忠実に再現された息切れに苦しんでいると、人の気も知らないでコロコロとした可愛らしい声で話しかけてくる。
「いやっ、リアル、だと、まだいけると思いますけど、えぇ、たぶん、でもこっちだとまだ、ステイタスが足りないのか、知らないですけど、ひど、くて」
「……へっ?」
「なんですか、人が苦しんでるのに、その、顔は」
「えっ?
いやだって身体機能やステイタスの初期は……え、混ざってるけどヒューマンだからデメリットもないはずで。
あっ! あーあー、はいはい。
なるほどかわいそうにねぇ。
あれ?
でも担当はい黒恋ちゃんじゃ、あ〜。
やられたねぇ、グレイブ君」
「なんのことですか」
「ステイタスの初期値オール5でしょ?」
「えぇ」
「最初のキャラメイクの時に黒恋ちゃんに言えば現実と同等にして貰えたのに。
運を捧げるけどね」
「はぁ?」
「いやー、たぶんいいように嵌められてるねぇ。
まぁ、今からその事も聞けばいいよ。
さぁ入るよ」
「ちょっ、待って」
俺は急いで追いかけて、路地裏にしては頑丈な造りの扉をくぐった。