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陸山物語《りくやまものがたり》  作者: 牛乳珈琲
第弐章田仲家奪還編
22/22

肆…夏期長期休業其ノ伍

至らない点がありますがよろしくお願いします。

 次の日の朝、目が覚めると隣に火憐が寝ていた…

 ハァ!どうなってんのこれ!僕の隣に火憐が寝ていた?これってヤバけくない?僕大丈夫かな?これで人生終わりとかじゃないよね?まだ僕にはやりたい事がたくさんあるのに…あ、大丈夫だ…パジャマ着ている。刺さらてもいない…起こさないと。 

 「おーい。起きろよ火憐。いつまで寝ているんだい?」

 「ん?。。うぁ〜〜。。」

 火憐が起きた。僕はすぐさま戦闘態勢をとる。殺されたくないもん。

 「ん?何やってるの?…」

 どうやら寝起きは、弱いらしい…。

 って、こんな事のんきに語っている暇なんてない!もしこの部屋に誰かが入っていたのならば、僕は本当に大変な事になってしまう。

 「やば!フラグを立ててしまった。」

 そうだ、朝ご飯を作ろう。

 勿論僕には物を造る体力や気力が殆ど無いので自分で料理をするのけれど…僕は同年代の男子の殆どよりも料理ができると自負している。と言っても今日の朝ご飯は、みそ汁と、ご飯を炊いていなかったのでパンという和洋折衷?な朝ご飯を作ることにした。

 実際、こんな事をしなくても食堂に行けばご飯は食べられるし、僕も殆ど毎日そこを利用しているのだが…今日はどうにもご飯を作ってみたいと思ったから自分で作る。

 そうと決まれば…早速作らなくてはならない。そうでもしなければ直ぐに昼になる。

 現時刻…午前八時丁度。

 「火憐さ、朝ご飯食べる?と言っても味噌汁とパンだけれど。」

 「ん〜…。。食べる!お腹すいた!」

 おいおい、いきなり元気になってんじゃん。食べ物に目がないのか?コイツは。

 「失礼な事は語らなくていい!何か手伝う事ない?何か協力したいのだけれど…」

 「ん?別にいいよ。なんだか今日は、作りたい気分なんだ。自分でも不思議なくらいに。(毒盛られても困るし…)」

 「最後。小さい声でなんか言ったでしょ?別にいいけどさ。(でも…無理もないか。)」

 なんか最後の方に何か言われたような気がするけれど…気にしない事にした。

 それからは、僕の腕を思う存分奮った。味噌汁に。

 「あっ。ごめん。火憐。食パン焼いといて。そこにトースターがあるから。僕は二枚で、火憐ちゃんはいくらでも良いよ。」

 「わかったわ。」 

 味噌汁が完成した。その中身はどう見ても野菜が役七割を占めている…。

 「凄いね。コレ…。殆ど野菜しか入ってないじゃん…。」

 その中身とは…

 南瓜、胡瓜(輪切り)、ナス、キャベツ(千切り)、玉ねぎ、えのき茸、エリンギ、トマト、油揚げ、わかめ。

 これが結構うまい!自分で作ったけれどこれは中々イケる。して、火憐はというと…。

 「うまい…認めたくない!こんな事、野菜をあるだ突っ込んだ味噌汁なんて…。。でも美味しい…。」

 ふう。良かった。美味しいと、言ってもらえるとそれはそれで嬉しい。

 「ありがとう。」

 お礼を言っておいた。いくら命を狙われていても、褒められるのは悪くはない…。なんかうつむいてしまったが…

 火憐が手伝ってくれた食パンと食べ終わり片付けをした。

 片付けだけは、とてもめんどくさい。誰がなんと言おうと、片付けだけはやりたくない。しかし、やらなければならない事はやらなければならない。いつかは。

 そんなこんなで、只今午前十時丁度。火憐はその後自室に帰っていった。そして今は僕一人だけ。なので殆ど終わらせた課題と勉強を行っている。

 ドカン。と大きな音が僕の部屋中に響いた。多分ドアが思い切り蹴り開けられたか、思いっきり開けられたかのどちらかであろう。体力は無いが、戦闘態勢に入る。そうそう諦めるなんてたまったもんじゃない…。来るなら来い!いつでも返り討ちに…アレ?悠河じゃね?何脅かしてんだよ。

 「おいおい。いきなりどうした?いつものお前ならこんな事は絶対にしないだろ?もっとこのマンションの事を大切にしているだろ?」

 「いや、そんな事もないと思うぜ。ところでだ、暁人。昨日のことなのだが…」

 「やっぱり…陰人が見ていたのか?」

 「あゝ、そうだ。しかし…今度はお前の命は取らなかった。その上で火憐ちゃんがまだ生きているという事は、どういう事かな?と思ってね。」

 「どうもこうも。火憐が言う『あの人』。僕達が言う『奴』。そして『悪魔』キリスト教系だと思うけれど…が、僕が死んだも当然という決断を下したから…火憐は死んでいないんじゃないのかな?」

 「そうだろうな。でも、その『奴』は、お前を『殺せ』と命令…」

 「したとも限らないぜ、悠河。」

 「どうしてだ?」

 「まず…これを言っては失礼かもしれないけれど…火憐自身が嘘をついているかもしれないという事。そして、その『殺せ』とは、僕の物を造る能力を『殺せ』と言っているとも解釈できると思う。」

 「それは…結構きついぞ。火憐ちゃんが嘘をついている場合。陰人か、陰娘が、直ぐに気づくだろうし、お前だって見分けられそうだぞ…あと…『殺せ』の解釈は、とても苦しい。だったら『造神の能力を消して来い』か、『造神の能力を殺して来い』と言った方が良いんじゃないか?」

 「火憐が嘘をついているというのはともかく…『命令を聴き逃した』というのはどうだろう?『殺して来い』の部分しか聞いていなかったとしたら…本当は、どうか分からないけれど…。」 

 「まぁ。実際は火憐ちゃんに聞かないとわからないがな。でも、お前も凄いよな〜自分を殺そうとしたやつと一緒の部屋で寝るんだもん。正気なのかと思ったぜ。」

 「しょうがないだろ?僕だって物凄く披露していたんだよ!しかも火憐といると…命を狙われたのはわかるけれど…安心するんだよ!」

 「大丈夫か?疲れてないか?」

 「失礼な!今日は、余り動いていないから体力はそこまで使っていない!」

 「なら良いけどな…。気をつけろよ。」

 「忠告ありがとう。悠河も気をつけろよ…いつ命を狙われていても可笑しくないんだからな!」

 「あゝ。そうするよ。」

 と言って僕の部屋から出ていった。

 これでやっと静かになった。

 また、課題と勉強に勤しむ。

 只今正午丁度。

 お昼は、食堂に食べに行った。

 好物のカレーを食べた、天にも上るような美味しさだった。

 時間経過…

 只今午後三時三十分。

 とうとう課題が終った。まだ八月に入っていない…と思う。でも、気を抜いてはならない。この休み明け、実力テストがあるからだ…。

 またまた時間経過…

 只今午後六時丁度。

 夕食を食堂で、またもやカレー。カレーにかなうものなど…この世に無い! 

 そしてさらに時間経過…

 只今午後九時丁度。

 お風呂に入り終わり、その他諸々を終了させ布団に入る。並の高校生ならば…多分もっと起きていると思うが、体力が無い僕にとってはもう、限界だった。年寄りか!と突っ込みたい…。そして就寝。

 明日から、八月が始まる。 

  

 

夏と言えば何でしょうか?海・祭り・恋愛?などあると思いますが、暑いとやる気も無くなりますよね…。

この物語の夏はまだまだ続きます。これからもよろしくお願いします!


追記…最近忙しいので余り投稿できないかもしれません。ご了承お願いします。

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