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陸山物語《りくやまものがたり》  作者: 牛乳珈琲
第壱章差別撤廃編
17/22

参…一学期其ノ終

一学期の終です。至らない点がありますがよろしくお願いします。

 テストも無事?に終わり…一学期もあと少しになってきた。それまでは山(奥)の事を余り快く思っていかった陸の人達とも結構仲良くなれた。それに越したことは無かったし、小学生のイジメをみたいな嫌がらせもいつの間にか終わっていた。全てではないが順調に行っていると逆に何か起きないか…と心配になってくるが今のとこは何も起こっていない。それでいいのだけれどやっぱり山(奥)が嫌いな人もいるし、海が嫌いな人もいる。それはそれで別にいいし、更にそこから争いが生まれる危険性がある以上むやみにてを出してはならない。触らぬ神に祟りなしだ…。で、始まりはテスト返しから…

 「テストの結界、渡すぞ…」 

 担任だと思われるから担任になった先生が言った。あの親睦会にこの人も参加していたのであれから山(奥)や、海をいじらなくなっていた。多分僕のなんでも造ってしまう…と言うのが怖いらしい。

 「飛驒。」

 「はい…」

 「お前は数学、化学基礎、現代文は、良いのに…英語が酷すぎるな…もっと頑張れよ。」

 「はい」

 分かってるんだよ、でもできないんだよ!でも頑張らなきゃ…

 …結界…

 平均点よりも少し高い程度、英語さえなければもっと上だった…

 「へえー、やっぱり海は『魚』だから頭悪いんだな!笑えるぜ(笑)」

 と、佑の声が聞こえてきた…海斗だってそこまでは悪くわないと思うのだけれど…あいつは確か、数学がだめだったような気がする。それに付け込まれたのか…流石にこれ以上耐えるのもなんだかじれったいので、参戦しようとしたら…

 「佑君、いい加減にしたら?貴方の合計点大きな声で言っちゃうよ?後、私に点数全て負けているくせに、海の事を頭悪いとか言わないでくれるかな?」

 太洋流おおうみながれが先に言ってくれた。正直助かった。これには流石に誰も反論できなかったし、彼女が正しかったので大部分の陸の人達も佑に向って、今のはないよ…とか、うける(笑)とか散々なことを言っていた。結構仲間ができたんだなと改めて実感した。海の人達について語るのが遅れてしまったが、彼等は海の中にある海村や、海岸にある集落に住んでいる。海の中でどうやって生活しているのかは詳しく聞いていないので分からないが…加護がついているらしい…海の中でも大丈夫な…料理も海の中でやる事もあるらしいのだが…全く持って…不思議なものだ。しかも身体能力はそこそこあって、山(奥)には及ばないものの、実質、そら、山(奥)についで三番目についている。因みに陸が最弱だけれど数が一番多い。

 海の人について説明も終わったので終業式の後…七月の中間の後半、下校から帰宅・就寝までの衝撃的かは分からないけれど…そんな物語を語ろうと思う。

 終業式、七月の中間の後半で登校日と夏休みを区別していると僕は思っているけれど…実際は一学期を終わりにするという行事。終業式が終わると、次の日から二学期となる。しかし学校は、期末考査が終わると二学期の成績の範囲になるのだ形だけ…という気もする。一時限、二時限と授業をやって終業式を行う。式典…儀式だ。一年、二年、三年からそれぞれ代表が何かを発表して、校長の話を聞いて校歌を歌って式典…儀式は、終わった。之で下校できる。でも、校長の話は当たりの時と外れのときがあるので困る。当たりの時はとても良い話をするくせに…外れの時は正直言って時間の無駄…としか思わせない話をする。まあそんなものはおまけなのでどうでもいいのだが…やっぱりこの日はみんな浮かれている。当たり前だ、だって明日から夏休みなのだから。しかし三年生は、そうでもなさそう…夏季補習と言うなの全員参加の登校日は、勿論一・二年もあるといえばあるのだが…あると言っても一日くらいなものなのでそれのことはそんなに気にならなかった。しかし三年生は、受験が控えているのでほぼ毎日登校しなくてはならない。

 今日は、部活動をする部活もないのでたくさんの生徒が一斉に帰る事になる。道路も生徒で溢れかえるので、学校に少し残る人もいる。僕もその一人。

 「ねぇ暁人君…一緒に帰らない?もう山の人達みんな帰っちゃったよ?」

 火憐が話し掛けてきた。そういえば悠河達が見当らない…僕よりも先に帰ったらしい。学校に来る時は同じマンションに住んでいる、赤石姉弟、悠河、火憐と一緒に来ることが多いが、帰りは別に一緒に帰るというルールはないので別にそれ程気にしなかったし一緒に帰りたくも無かった。なのでまた、火憐と帰ってもいいかなと思い

 「良いよ。じゃあ、帰ろうか。」

 「ありがとう!」

 また殺されかける事も『悪霊』に襲われることもなさそうなので安心できる。初めて一緒に帰った時はトラウマレベルだった…別に火憐の家に行くわけでもないので安心とか…どうでもいいのだが。

 「二人きりなんて、いつ以来だっけ?」

 「多分…五月の最初の方ぶりだったはずがする。」

 「何でそんなに前だったけ?私、何回か誘ったけれど…暁人君全然一緒に帰ってくれなかったよね?確かに山の人達の方が友好も深いし、気にならないけれど…何かあったら教えてくれるかな?」

 決してお前に殺されそうになるかもしれないのが怖い…と言うのは死んでも言えない。しかも男だったらそれなり?かも知れないけれど相手は、女子だから…男としてのプライドが傷つくと言うか…でも絶対言えない。

 「ベツニタイシタリユウナンテナイヨ。タダタンニオマエハ、イツモチイサイミチヲカエッテイルダロ?デモ、ボクハオオキイミチヲトオッテカエッテイル…ダカラ…メイワクニナラナイヨウニトイウカ…マアイッショニカエリタクナカッタコトハナイカラアンシンシテ。」

 やばい、逆に恐怖感を隠そうとしたけれどかえって怪しくなっちゃった…

 「私は、別に大きい道でも良かったのだけれど。そこまで考えていたんだね?大丈夫。だから次からも誘ってら一緒に帰ってね!(次があるか分からないけれど…)」

 良かった…変な発言になってしまったところは気にしなかったか…良かっ

 「ところで…なんでカタカナ発言だったの?読みにくかったじゃない。」

 良くねぇーー!どう言い訳しようか…そうだ!そういうのしてみたかったと言うことにしよう。しかし、「読みにくかった』って言わなかったか?僕は、『発言』をしたんだぞ。どうしたら『声』が『文』に変換されるんだ?

 「それは…そういうのしてみたかったんだよ。」

 「そうなんだ。別に人の完成をどうこう言う事はあまり好まないけれど…やめたほうが良いわよ?」

 「はい…分かりました…。」

 「素直なんだね。じゃ行きましょう!!」

 「はいはい…」

 さっきから止まって話し込んでしまっていた。…小さな声が聞こえたような気がするけれど…気のせいかな…。

 大きい道を通っているけれどどうしてもマンションに行くには小さい道を通らなくてはならない。そういうところに『悪霊』は、出るので注意しなくてはならない。『悪霊』は、人を襲いその生力で力をつけているそうなので襲われないようにしなくてはならない。しかも火憐は、一応術?で『悪霊』を撃退できるが…急な奇襲などは全く持って歯がただないので僕が前頭に立って歩いている。でも…なんで火憐は、一人のときでも小さい道を歩くのかな?と思った事がもっと早かったらこうならなかったかも知れないとこの瞬間に思った。

 後ろから鋭い何かで刺された…多分心臓には届いてなかったと思う。届いていたら死んでいた…。

 「っ痛!!はぁ?何だよ…どうなって…」

 と言ったところで鋭いたものが抜かれた。やばい超痛い…。崩れ倒れる。顔面強打…。せめてでも悲鳴は、あげないようにした。回復に専念する…。血がこれでもかというほど出て来る。文字通り僕が倒れているところは血の海だ…。せめてでも損傷部を修復する…。そしたらまた鋭いものが、今度は背中の真ん中に刺さった…。

 「ッグ痛え…。オイナニヲヤッテル?オレニコロサレタイノカ?」

 自分声では決してないと思う…。そう願ってしまう声で俺を刺した者を睨みつける。ここに一人しかいない者を…五月に俺を殺しかけた者を…。そう田仲火憐を…。

 「ごめんなさい…。こうするしかなかったの…。貴方を殺さないと今度は私が殺されてしまう…。山の人だったら誰でも良いと『あの人』に言われたけれど…前悠河君と言い合いしていたでしょう?その時『山の最弱』って言っていて貴方に決めたの…。本当は、貴方を殺したくなかったけれど…。ごめんなさい…。」

 彼女は、泣きながら言って帰っていった…。マンションの方に…。最後こちらを見て何かを言ったらしいけれど生憎僕も記憶が薄れてきたのでもう何を言っているのか分からなかった…。修復しようとしても力が入らない…。集中が出来ない…。誰か救急車を呼んでくれないかなあ?と心の奥で祈っておいてから。心残りを探す。悠河に誤っていなかったな………。それだけか…。あゝ怖いなあ〜。怖くないって言う人は吹っ切っちゃった人なのかな?自分が恥ずかしい…。でもやっぱり『奴』は、倒しておくべきだったかな、失敗してしまった。まあ誰かがやってくれる事を願うしか無さそうだ。今、改めて自分の力を殆ど失ってしまった事を嘆きたい。ここまで語っておいてまだくたばらないというと結構僕っていい根性してるのかなとも思ってしまう。あ〜駄目だ。そろそろ限界かも。こうやって恨みを持った人間が幽霊になるのかな?全く…暗い…眠い………………………………

 目が空いた…。天井が見える。あのあと誰かが救急車を本当に読んでくれたらしい。感謝感謝。目が空いたら。別途の横に一年五組の長鶴河がいた。

 「あれからどうなった?」

 「大丈夫だ。今は、夏休み三日目時間は、三日しか立っていない。他の山の連中も無事。陸、海も共に安否確認してある。全員無事だ。クラスもまとまってきた。お前たちのお陰だな。」

 「そうか…。火憐は?」

 「あいつはここには来ていないが…無事だ安心しろ。」

 多分仕留め損ねたけれど『造神』を沈められたからお許しをもらったのだろう。このままではまずい。どうにかしてみんなに知らせないと…。

 「僕は、いつ退院できるんだ?」

 「あと、一週間らしい。我慢しな!俺は帰るけれど元気でな!」

 おい!一週間か…。まあいい。じっくり考えることにしよう。山の皆だってすぐにここに来ると思う。そのときに教えても大丈夫だ。海も、同じく…しかも僕いがの山の皆は、もっと強い。一人仕留めるのだって結構大変だと思う。そんな事はさておき。やっと一学期が終わった。ここから夏休み。暑い熱い厚い夏の始まりだ。

 

一学期が終わり、次は夏休みです。しかし、この夏休み結構色々な都道府県で期間が違うものなのです。私が住んでいる長野県では、多分全国で一番短かったと…。全国で統一教会してもいいじゃないかと思いますが。まあ関係がないわけです。差別撤廃編は、今回で終で次からまた新しい章に入ります。これからもよろしくお願いします。

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