参…一学期其ノ七
其ノ七です。前回から少し時間が立っています。
文章など至らない点がありますがよろしくお願いします。
親睦会も終わり、陸や海の人達とも良い関係が気づけているなと思う今日この頃、この日は、一学期で一番辛い日。否、辛い一週間の始まり…七月の中間の中間つまり…期末考査の始まり。
親睦会が終わった後、僕は周知の通り日曜日の事は何も覚えていない…よって日曜日は、ずっと寝ていたことになった。誰が僕を自室まで運んでくれたらしい。感謝感謝。やっぱり『悪霊』を払うために『烈火』を使った事が原因だ思う。土曜日だったから…と言うのもあると思うが…でもそのお陰もあって『悪霊』は、山(奥)が作っているかも知られないと言う噂が少なくなったHoweverどこまで行っても陸以外を差別する人は居る。当たり前だけどね…鶴河や火憐と言った初期の頃から僕達の協力者は、とても満足していた。結構上手く行ったんだなと思えて来そうだったけれど…まだまだ道のりは、険しそうだ。と言うのが期末考査が始まる前までの僕の感想で…今は、そんな事を考えるくらいならテストや勉強に集中しろ!となっているので…考えている暇がない。終わったらしっかり考えよう…。
一日三時間、九教科…一日に三教科だけなのでいつもよりも早く帰宅する事だけが嬉しい。僕は…英語が全く持ってできない…なんでこの進学校の高校に入れたの?と聞かれるほどできない。数学や、中学で言う理科、社会、国語で英語の分をカバーしている。でも、数学だけは自分で言うのもあれなんだが…学年トップクラスの実力があると思う。しかし、やっぱりテストは嫌だ。
…考査一日目終了…
とても疲れました…机に崩れ込み寝ようとしたら…
「おい(笑)寝てんじゃね〜よ!!どうだった?コミュ英?死んだ?死んだ(笑)?」
「あゝ…終わったよ…絶対赤点だよ…補習だよ…」
「ざまぁ(笑)こんなところで寝てていいのかな?早く家に帰って明日の準備するか、学校でするかの違いだけれど、寝てたらどっちもできないぜ。俺は先に帰ってるからな(笑)!」
「じゃぁね〜。」
多分無意識で人の心をエグって来るんだよな…これじゃ怒れないじゃん…と言うか…僕の周り勉強できる人多くない?何これ?僕だけ落ちこぼれ?酷いよ!もっと頑張んなきゃ!!
「そうだ!頑張れ!」
「悠河か…うるさいなあ。今からちょっと寝ようとしたんだよ…寝かせろよ〜!」
「駄目だ。ホラ、帰るぞ。帰って明日の準備するぞ。」
「はいはい…分かりましたよ!」
と言って帰ることにした。火憐は、残って勉強するみたいだった。
僕と、悠河は廊下を歩きながら…
「この前の親睦会の件…まさかお咎め無し…とは思っていないだろうな?」
「はぁ?俺が何やったんだって言うんだよ?何もしてねぇ〜ぞ。しかも何がお咎めだ?」
「『烈火』これをどう思う?お前は…二度も陸の奴らの前で物を造った…之は約束を破ってないか?」
「はぁ?だったら一回のはずだけれど?二回なんて造ってないぞ?」
「前回も含めてだ…」
よく考えてみた、あった二回造った記憶が…
「で、どんなお咎め何だ?怒られるのはちょっと苦手なんだが…」
「怒る、怒られるとは関係が無い。之はお前の不注意だったろ?」
「はぁ?僕はどちらの時も人名を救っているんだぞ?何が不注意だ!」
「うるさいなあ…決まりは決まりなんだよ…そうだなあ〜。そうだ!罰として二学期ずっと食事当番な。まずいもん造ったら殺す…」
此処で喧嘩をしたりしたらそれこそ僕が殺される。まだ死にたくないのに…しょうがないので了承した。
「よし!決定な。ヨロシク!」
「はいはい…。」
と玄関まで来た。悠河は、図書館に行くらしく…じゃヨロシク!と言って走っていった。
僕と悠河は、皆にはいつもは仲が良く見えているらしいが…僕は仲が良いとは思えない。実際に会話をしていると喧嘩になりそうになる事もある。しかしそういう場合は他に誰もいない時などが多く赤石姉弟も多分僕と悠河が喧嘩をする…と言うと嘘だ!と相手にしないと思う。しかし、僕はこいつのせいで山の最弱にやってしまったわけだし…悠河も僕のせいである特殊能力を失ってしまったからお互いにお互いを恨んでいる。絶対に…でもそれを表に出さないようにするのがお互いの暗黙の了承となっているので…皆は、気付いていないだけなのだ。
こんな暗い話になってしまって申し訳ない。この過去の事について語るのは今は、やめておこう…気が滅入る…
僕は家に帰った…これ以上誰かに会えのも嫌だし、悠河にこれ以上会う危険がある以上自室に閉じこもる方が良いと判断したからだ。学校に行く時はしょうがないけれど…ため息しか出ない…
…考査二日目…
朝起きる、ご飯を食べる、学校に行く、テストを受ける、帰る。以上。
…考査三日目…
上に同じ…
以上三日目九教科終了。
二日目、三日目は、特に何も無かった。テストを受け、家に帰り勉強…たまに火憐に教えてもらった…、それの繰り返しだった。でも一旦集中するとすぐに時間が経ってしまうのでとても短くも思えた。しかし、嫌な時間というものは、時としてとても長く感じることもあるので長かったといえば長かったような気もする…まぁそこの部分は、人それぞれであるので僕が勝手に決めてはならないのだが…
こんなことを思っていると陸の奴らのが話しかけてきた…佑、日差だ…
「どうだった?『獣』?ちゃんとできたのか?字は書けただろうな?先生ご採点しにくくならないよう気をつける凝った(笑)。」
「お前が『悪霊』を払ったのか?そんなはずは無いぞ!お前が造っているくせに…『造鬼』が、何自演自作してんだよ。気持ちわりーんだよ。早く出ていってくれないかなぁ?」
「おい。お前は俺達を悪だというのか?どんな根拠があって?何が正義なんだよ?」
「うるさいなあ!正義は、正義なんだよ!」
今言われて気づいた。僕は、彼ら…『差別をする人』の事を悪もしくは敵という風にこの物語を語ってきたけれど…彼にとっては僕だって『悪霊』を陸にばらまいているかも知れない悪じゃないか…どうしてそれをもっと早く気づかなかったのか悔やまれるが今はそんなのどうでもいい。これは…僕等の正義と彼等の正義がぶつかってお互いに悪だと呼び合っているのに他ならない。お互いに正しい主張をしているだけなのだ。極論になってしまうが…言ってしまえばこの世に悪など存在しないということになる。つまり正義の反対は…悪などではなく…また違った正義なのだ。と言う事はどちらも悪であるということにもなる。もう、曖昧だ…。
「頑固な正義だな?あ、俺帰るわ。」
「ふん!」
という事で僕は帰った…あと一週間で夏休みそれしか今の僕には希望がなかった…
考査です。考査。テストです。最近陰娘の出番が無いような気がしますが…なんとかします。差別撤廃編は、ようやく大詰めを迎えてきた?のでこれからもよろしくお願いします!




