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陸山物語《りくやまものがたり》  作者: 牛乳珈琲
第壱章差別撤廃編
14/22

参…一学期其ノ五

其ノ五です。今回は前回の物語より少し時間が経過しています。その点を踏まえた上でお読みください。

五月は、差別も無くなることもなく、少しの陸や、海の仲間というか友達ができて終わった。特にこれといった学校行事や、ゴールデンウィークといった休日に何処かに行くというイベントといえるものが全く無かった。だからとてもつまらなかったと言っても良いかもしれない…というかつまらなかった。実際収穫無し。

 六月に入ると流石は梅雨だ。というほど雨が降り続いた。まだ六月の前半の前半なのに僕の住んでいる地域は、問題が無かったが…九州や、中国地方では土砂崩れなどの災害があったらしい…人も亡くっなっているので気分が悪い…。七月には期末考査も迫ってきている。この学校には中間考査が一年生には無いのでいきなりの期末考査なのだ。

 そんな事があってから六月の中間の中間の雨が降り続いているある平日…水曜日僕は学校・四階の一年五組で悠河と話した、というかこのような事を教えてもらった…

 毎週土曜日、僕は起きないらしい。と。また、悠河とこんな会話をした。

 「お前は疲れてるんだよ。造神というものは…自分自身の生力・精神力・気力で物を造ってるんだろう?それでお前は、それらを回復する為に土曜日は丸一日寝るんだ…だからもっと力を抑えたり、余り物を造らないようにできないのか?」

 「分かった。忠告ありがとう…気をつけるよ。」

 でも、実際の神様だったらこんな事で疲労するはずが無いと昔誰かから聞いたことがある…なんとみっともない神様なんだろう…

 この日だって雨は、なかなかやまなかったというか一切やまなかった。これでもかと言うほど雨が降っていた。僕の席は一番左側、窓側の三列目そこから授業以外の時間外を見て『どうしたら造る力を抑えられるか』と、考えていたいた。結論から言うと僕や、仲間、友達がピンチのときに刀…例えば………炎龍刀などを出してしまわないようにだとか…忘れ物をしないなどといった簡単なものが多かった。炎龍刀は、無意識で出してしまうのだが…それ以外は、自分自身の不注意なのでこれから絶対無いよう気をつけることにした。……恥ずかし…

 しかし、問題は刀類…こればっかりはなんとかしないといけないし、たまに出てしまう[イレギュラー]な刀にも注意が必用だ。そんな事も気に留めつつ今日も無事に終ればと、願ってたり思ってたりしているから厄介なことに巻き込まれると言うか起こるのだ…

 昼休み、赤石姉弟…陰人と陰娘は、食堂に行ってしまった後。

  「お〜〜〜い。山の皆さん…」

 と鶴河が話しかけてきた。

 「鶴河じゃん。話すのっていつ以来だっけ?」

 「何を言う暁人。確かに本文では一回ぐらいしか話していないが、それ以外では、結構話しているじゃないか…この世界は、本文だけでは無いぞ!」

 この世界って文だったの?て言うか本文って何?他にも文ってあるの?

 「ごめん鶴河、お前のキャラが分からない。」

 「そりゃ〜色々あったからしょうがない。」

 色々か…

 「そうそう。言い忘れてた事があった。今週の土曜日、このクラス…一年五組の皆で親睦会を開くからよろしく!場所は、土曜日までにはプリントか、メールでお伝えします〜ということで火憐ちゃんからの伝言でした。」

 本当にこいつ変わったよな〜と思ってテキトーに聞いていたけどこの雨がたくさん降っている時期にやるのは適当なのか?やるんだったら夏休みとか、もう過ぎてしまったがゴールデンウィークなどがあったじゃないか。何を今更…火憐登場…

 「『やるんだったら夏休みとか、もう過ぎてしまったがゴールデンウィークなどがあったじゃないか。何を今更…』とか思ったんじゃないの?暁人君。失礼じゃない?ひとが折角山と陸の交流を深めようとしているのに…」

 心の中を読まれてた!?以前にもこんな事があったような…

 「あゝ悪かった。で、何処でやるんだい?参加できたら参加するよ。」

 「だめ!悠河。『参加できたら参加するよ』は、参加しないフラグ。これを言うとほとんど参加しないから。『参加するよ。』で返事して。」

 「分かったよ、参加する。」

 「ありがとう。暁人。悠河と違って話が分かるね!」

 別に嬉しくないのだが…悠河は、誘われたりするといつもこんな返事なのでそこにいた誰かがフォローしなければならない。自分自身のときは決断力がとても凄いのだが…人って不思議ダナー。

 「おい、暁人…今変な事言わなかったか?」

 「変な事は思ったけど言ってないぜ。」

 「それは失礼。でも気をつけろよ。山の最弱さん。」

 「……おい。お前も言動に気を付けろ?俺だってお前の『本当』の過去には触れていないんだ。赤石姉弟や、陸の奴らに知られたくなかったらこれ以上俺の事について話さないでもらえるかな?」

 「悪かった悪かった。お前が一人称を『俺』にするまで怒るとは思わなかった。すまない…。もうこれで終わりにしよう!」

 「あゝ。僕も悪かったよ。つい熱くなっちゃって(笑)。で、悠河も参加するよね?」

 「分かった。参加しよう。赤石姉弟も一緒にな?」

 いつの間にか帰ってきたらしい。幸いさっきの会話は聞かれていなかったらしいので良かった。

 「メンドイけどしょうがないな(笑)」

 「…メンドイ。」

 「はい…決定。以上で山は、全員参加することになった。」

 さっきから僕達の会話を聞いていた陸や海の人達も緊張が溶けてそれぞれの話に戻っていた。もしかしてこういう事が差別の原因なのかなと思ってしまった。ので、気を付けたい…

 チャイムがなり授業が始まった…

 『数学I』僕の得意分野である。コミュニケーション英語、英語表現なんて知ったことか!!

 こうして午後の授業も終わった。

 放課後…

 掃除は、いつも山がやっていたのだが最近五月の後半の後半から陸のやつらもやってくれるようになってきた。はっきり言うと僕は今まで陸の奴らに良い印象を持っていなかったのでからかわれてるのか?と思っていたけれど彼等曰く、

 『級長と副がうるさいから』

 だそうだ。何やってんだか…と思ったのは内緒である。

 そして今日の掃除…昼休みの僕達が怖かったのか全員素早く綺麗に掃除をして、僕達に笑顔で挨拶して逃げるようにして帰って行った。

 「さよなら(@^^)/~~~」

 と…

 下校中も雨がこれでもか!と言うほど降り続いていた。傘をさしながらいつものように大きい道を歩いていたらこれでもか!の降りかたが弱くなってきた雲の間から太陽の光が挿したきた。

 「わぁ〜綺麗!凄よ見て見て、暁人、みんな!」

 「あ〜綺麗だねってアレ、そらの人じゃない?なんでこちらに来ているの?」

 「いや…あの人は、天の人であって神様の部類では無いと思うが。」

 「イヤイヤ、神様では無いけれど天の人だからね。こんな事なんて滅多にないよ!幸運だよ!!(笑)」

 と、山(奥)の僕達はとてもはしゃいでいるけれど火憐は、ついてこれなかったらしい…ポカーとしている。後で説明しないとなぁ〜と考えた…。

 天の人…まずあの『人達』と言っていいかわからないがあの人達は…天照大御神と言った高天原タカマガハラに住む神々や、そこに住んでいる人達の事であって…はっきり言うとこの世界のトップの方々である。僕自身『造神』を名乗っているがあの人達は、山の人達の上の位に値する。僕達の遠い遠い遠い……ご先祖様…。頭が上がらない…こんなところでお目にかかれるなんて夢にも思っていなかった…。

 あの人達は、この前災害があったらしい九州・中国地方の方角に向かっていった。復興の支援をするのだろう。因みにあの人達は、僕達が散々手を焼いている『差別』には、全く持って無関係であり『論外』な人達である。あの人達に無礼を働いたら他の地域の人達が無礼を働いた地域に報復と言う名の制裁を加えてきたりする。実際、あったので笑えるが、之はまた、別の機会に…

 と言うようにとても良い幸運に出逢えたので今日は、とても良い一日だったなぁ〜と思えた。

 

 

 

天の人を本編に登場させてみました。と言っても名前も出てきませんが…後、本文中に九州・中国地方で災害が……とありますが実際の災害等とは全く関係がなく、この物語の中の出来事なので物語としてお読みになられたら幸いです。

親睦会を通して暁人達、山(奥)の人達は、陸の人達と理解し合えるのでしょうか?

これからもよろしくお願いします!

 あと今日は、建国記念日ですね!!おめでとう日本!

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