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陸山物語《りくやまものがたり》  作者: 牛乳珈琲
第壱章差別撤廃編
10/22

参…一学期其ノ一

前の物語で学校に行くと書きましたが、今回は学校に行く前の物語になってしまいました。申し訳ありません。まだまだ至らない点がありますがよろしくお願いします。

僕と火憐が僕の部屋に転がり込んで寝てしまった次の日、朝、目が覚めると火憐の顔が僕の目の前にあった。どういうことなの?と思いながら状況を冷静に考えてみると、今、火憐は、僕の顔を上から覗いていて、彼女は、昨日だか今日だかに僕を『獣』と言って殺そうとしたのだ。とっさに起きて距離を取り―体に傷または怪我がないか調べ、身構えた。

 「おい!まだ僕を殺そうとしているのか?」

 「そんなわけないじゃない」 

 「本当か?僕を『獣』と言って殺そうとしたくせに、信用できる根拠は?」

 「『奴』よ。私は『奴』との契約が切れた。よって貴方を殺す必要が無くなったのよ。」

 「お前が言った『いつかどんなところに住んでいる人でも仲良く話せるようにならないかな〜』というのは嘘だった…ということか?」

 「そんなわけないわ!それは、私の大切な夢だもの。でも…『奴』のせいで陸以外の人達を殺さなければならなかった…」

 「で、そのトップバッターが俺だったというわれか。くだらねぇ〜」

 「ごめんなさい!本当に貴方達を殺したくなかったの!ごめんなさい!」

 「お前を信用しているわけでは無いけれど、俺は死ななかった。だから謝らなくても良い。」

 「ありがとう…」

 「ていうか、早く泣き止んでくれない!?奴らが来る。来たら殺される〜ヤベ!来る!早くこの中に入って!」

 と言って強引に入れたのが僕の私服やらたくさん入っているクローゼット―なんとか間に合ったらしい。玄関からノックが聞こえたと思ったらドカ〜んととドアを思いっきり開ける音が聞こえた。

 「ドアが壊れるだろう。もっと静かに開けてくれ。いつも言っているだろう?悠河?」

 「そうだっけか?単刀直入に聞く。なんでいまこの部屋から女の子の泣き声が聞こえてきた?」

 「は?なんのことだ?『女の子の泣き声が聞こえてきた』ってそんなはず無いけど?しかも、僕はずっとこの部屋で寝てたけど?」

 「嘘付け!俺達はずっとお前たちを見ていたぞ。」

 「えっ(・_・;)。マジすか…じゃあ僕が正体を言ってしまった事も…」

 「あゝ知ってるぞ此処にいた、陰人も、陰娘も、俺も…」

 あ〜僕の人生終わったな…あの時、あんなこと言わなければ良かったな―いや…待てよ…僕が正体を言ってしまった事実を無かったということに造ってしまおうか?と、僕がとんでもないことを思いついてしまったとき。

 「待って!!」

 と言って、火憐がクローゼットの中から出て来た。

 「何出てきてんだよ…」

 「だって…暁人君。殺されそうな人を放っとくわけにはいかないでしょ?」

 僕の扱い酷くない?

 「何か言うなら心の中でほ言わないで直接話したらどうだ?」

 「心の中まで読まれてた!?」

 「はいはい、大声出さないの…」

 「僕は子供か?」実際そうなのだけど…

 「わかりきってる事をわざわざ聞くなよ〜!」

 「すいません…」

 なんで謝ってんだ?

 「謝んなくていいよ〜!それより今何時だか知ってる?」

 そういえば起きてから時計を見るのを忘れてたな。

 「で、今何時なんだい?」

 「五月☓☓日十四時ちょうどよ。」

 え、僕はつい昨日あの戦いがあったとばかり思っていたのに…その戦いから二日後だと…僕は一日中寝ていたのか?

 「その様子だと本当に寝ていたみたいだな。」

 「本当凄いよね。何しても起きなかったんだから…死んでしまったのかと思ったけれど、脈があったし、お医者様に見てもらったらただ寝ているだけだと言ってたから。人いえ…神様なら一日中寝ることもできるのかな〜と思っちゃった。」

 お医者様ってかわいいな…ていうか「神様と呼ばれる資格なんて無いし…天の人達のほうがよっぽど神様だけど…僕なんてあの人達に比べればただの人間と同じさ…まぁ一日中寝てたってことは―なんらかの疲労や何かがあったんじゃない?ここんとこ色々あったし疲れちゃったんだよ…(多分)…」

 「そうだな…疲労なら納得が往くな、明日から学校だ、ちゃんと色々準備しとけよ。こんなとこで陸の奴らに恥を晒すなよ…」

 「あゝわかってるよ…」

 さぁ週末課題を片付けるとしましょうか!

 「なら…私も…手伝ってあげるわ。」

 「おー!とても素晴らしい助っ人が来てくれたぜ!」

 「はいはい…じゃやるわよ。」

 「了解」

 流石学年トップ10は違う。僕がわからない事はどんどん教えてくれるし、今までよりも効率よく理解できている、僕には、素晴らしい友達ができた!\(^o^)/

 「\(^o^)/なんてものを使っている暇があるなら…早く問題を解きなさい…時間がないわよ。」

 「わかりました…」

 こうして、明日からまた、学校が始まるのであった。

 でも…まだ僕には考えることが沢山あるのだが…それはまたの機会に。

  

 

 

この物語から―第壱章差別撤廃編一学期編―です。やっと学園の中の物語が始まります。といっても陸と山(奥)がメインですが…

よろしくお願いします。

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