痛み
休日は彼女と過ごすようになった。
お互いの知らない事も話すようになった
僕は『私の家族は皆面白いから』と
家族の事を笑って話す彼女が好きだった
何時しか彼女と体の関係を持った
そんな平日の昼の事だった
『最近、幸せそうだね』杉本さんが
僕を見て言っってきた『たまには俺等とも遊ぼうよ』
少し寂しそうに杉本さんが次に言った僕は「はい」と
素直に言った。その夜の事だった久しぶりに杉本さんと
遊ぶ約束をして夜の駅で待っていた暫くして杉本さんが車で
迎えに来た。『今日はいい所に連れってってあげるよ』と
車のドアを開けた僕に彼がにやけて言った。
着いた先は彼の友人のアパートだった
彼は自分の家のように玄関を開け灯りのついてない
家の中に僕を連れて行った。
廊下の奥から女の喘いでる声が聞こえる
何処かで聞いた声だ彼は戸の隙間から僕にその光景を見せた
其処には『慶太とどっちがいい?』と問う杉本さんの友人と
僕の知らない本当の彼女がいた
次の瞬間、大きく戸を開けた其処には
ベットの上で喘ぎながら僕を見る彼女がいた
僕の頭の中に母が蘇るアイツと一緒だ
心の中で言葉が呟いた杉本さんが僕の肩を叩いて
『これがこいつの正体』彼は怒る気力も失せた
僕の顔に煙草の煙を吐いてこう言った『実はさー賭けてたんだよね
でもホント簡単にお前が落ちちゃったし可哀想じゃんだから夢から覚ましてあげたの』
僕は最初から彼らに遊ばれたんだ次の瞬間煙草が床に落ちた
僕は彼の首を絞めていた彼の友人が止めに入ったその光景の後ろに千代子がいた
そして彼女は着れる服だけ来て『匡彦が悪いんだから』と吐き捨てると賭け金を
握りしめ逃げって行った。
僕は2対1でボコボコにされた
そして、『真実おしえてあげたんだからこの事、誰かにチクったらただじゃ置かないよ』
口が青く腫れて腹を蹴られて倒れている僕の顔に唾を吐き捨て玄関の戸を思いきり蹴り『あのアマ何処行った?』
と外に出ていく奴等の背中に僕は泣きながら「畜生」と吐いた
続く
短く終わらせるつもりです。




