徹夜で書く物語
長門編
ふぅ。
ようやく午後の訓練が終わった。
話の続きをしようと思う。
先程説明したのは私が生きる2082年現在の世界情勢である。
細かいことはまだ説明出来ていないが、小説の中で少しずつ理解して貰えたら嬉しい。
説明ばかりになるのは物語としてどうなのかなと思う。
だから急によく分からない言葉や文章が出てきても、慌てないで欲しい。
この小説は回を重ねるごとに、そういった言葉の意味や時代背景といったものを少しずつ明かしていくつもりである。
初めての小説なので至らない点も多くなると思うが、私の髪質に免じて許して欲しい。
さて、ここまでべらべらと喋って来たがそろそろ本題に入るとしよう。
この話は私が経験した2082年以降の私の人生を私なりの目線で小説としたものである。
様々な事件や多くの人との出会いによって、私自身が構成されていると思う。
そうでなければここまで生き残ることは出来なかったし、何よりこの小説を書く意味がなくなってしまう。
しかし人生の話と言いながら一生を素直にまとめた物ではなく、ダラダラと気ままに綴っているだけの小説である。
あまり堅くならずに広い視野と心を持って、この小説を読んで欲しいというのが私の願いである。
それではこれから始まる近未来の話を聞いて欲しい。