プロローグ
この作品はインフルエンザで出来てます。感染しないように気を付けてお読みください。
これは偽りの話。
偽りの話でありながら真実なのだ。
嘘ではない。
いや……本当は嘘かもしれない。
つまり。
嘘か真実かわからない。
しかし、曖昧と言うわけではない。
嘘なら嘘で……。
真実なら真実。
またや、嘘であり真実でもある。
この話はそんな話だ。
そして、おそらく僕の物語である。
深雪の物語ではない。
あいつなんかの物語なのでは決してない。
僕が主人公でないはずが無い。
もし、深雪が主人公で僕が脇役なら………。
ふーんだ!
そんな話なんかに登場してやらないぞ!!
これは僕、白澤朝奈の物語なのだ。
他の人の誰でもなく僕の物語。
僕が中心に話が進む。
しかし、僕を中心に雲が進む訳ではない。
僕を中心に世界が回るわけではない。
だが僕はあくまで物語の主人公なのだ。
そう!アイム・ヒーロー!!
アムロ・ヒーローではない。
確かに奴は強かったよ。
ヒーローかもしれない。
だが間違っても主人公は僕だ。
それを間違えないでほしい。
さて、今回の話は夏の蒸し暑い刻の話。
その刻も空も青く輝いていた。
ま、空が輝くわけないがな。
どちらかというと輝くのは太陽だ。
まあ、言葉の比喩みたいなものだ。
空が輝く。
ほら、そっちの方がかっこいいだろ?
余談はここまでにしておこう。
今回の話は四月の事件に比べて実に穏やかな話。
まあ、とにかく聞いてくれ。
最初に言っておくが質問は聞かないからな。