一〇、欧州へ行くことになりました。
1月5日に清水港を出港した天ノ川丸の航海は、シンガポール→コーチン→ジブチ→スエズ→ジブラルタル→ポーツマスという順で英国に着いて、欧州の沿岸諸国を回航することになっている。
2月10日・ジブチ沖
天ノ川丸は給油の為、ジブチ沖で停泊している天ノ川丸の客室で一夜を過ごすことになった。
三階・3012号室
この客室で、源三郎・静巴・依子の三人が寝泊りをしている。
「しかし違う世界の未来から来たとは…まあ、最近の技術発展がその証明か…」
依子は番茶を飲みながら源三郎と静巴の正体を知る。
「それだけではございませんよ?依子さん…超超弩級戦艦の建造計画も発動しておりますよ?」
「ほうほう…それは何かな?」
「大和計画…まあ、新たに戦艦10隻と空母22隻を建造する計画ですよ…」
「出来るのか?」
静巴の奇想天外さに依子は疑問を呈する。
「大丈夫ですとも…既に、仮姿で32隻内7隻は完成しておりますので…」
「なるほど…して、残りの25隻は?」
「現在、戦艦で9内に六隻は巡洋艦名目として建造、三隻は設計完了で資材集め及び機材製作中…と言ったところですね…」
「そこまで進んでいるとは…では残りの空母16隻は?」
「目下、正規空母四隻・装甲空母六隻・護衛空母六隻と目下の所、建造中でありますよ…」
「凄いな…しかも装甲空母か…」
二人は話し込んでいるが、源三郎はというと…
「天ノ川…気にするな…」
「気になります…覚悟は出来てますけどね…」
既に天ノ川は気付き始めるが、源三郎は天ノ川を宥める。
「俺が会社の近くに有る居酒屋から貰って来た酒でも飲んでくれよ…」
源三郎はそう言って日本酒を天ノ川に渡す。
「…ありがとうございます…」
天ノ川は快く日本酒を受け取る。
「確か…欧州に行くから、客船の船魂に会えるんじゃないかな?」
「…大丈夫ですかね?」
「大丈夫だろ?」
その後、源三郎がベットに潜り込むと静巴と依子もベットに潜り込む…源三郎のベットへと…
「…あれ?これ修羅場?」
はい、修羅場です。抱き着かれてますね、リア充め…
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