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第5話



…そういえば、さっきはスルーしちゃってたけど

このメイリンも相当に美形じゃない?


柔らかなウェーブがかったブロンドヘアに、

大きな瞳は澄んだ青色。


病弱で外出をほとんどしていないせいか

顔色はお世辞にも良いとは言えないけど、

陶器のような白い肌は、まるでお人形みたい。



作中でも美人とは書いていたものの、

まさかここまでとは…。


幼少期でこんなに可愛いんだから、

15歳になる頃なんて振り向かない人は居ないほどの

美少女になっているに違いない。



それに、なんと言ってもサイアーズ家は、

帝国内で右に出るものはいないほどの優秀な魔法一族で、

貴族の中でも最高位の公爵家。



ヒロインに負けず劣らずのトンデモ家族なのである。


「…まぁ、メイリンを除いては、なんだけど。」



王国魔法師団の団長であり

15年前の魔族暴走を止めた英雄として

帝国一の強さを誇る父。


回復魔法に長けており、

元々は隣国の王女でもあった母。


後に、最年少で王国魔法師団に所属することになる長男、

繊細な魔法操作が必要な魔道具の精製に長けた次男、

そして、魔力量だけで言うと父をも凌ぐと言われ、

15歳になる頃には学園で学ぶはずの魔法を

全てマスターしているという天才肌の三男。


ちなみに、この三男は

ヒロインを取り巻く主人公の1人でもある。



それだけでなく、魔道具を作る事が出来る

数少ない家門でもあるため、

王都の中でも抜きん出た財産を所有している。


つまり、王家に並ぶほどのお金持ちってこと。



「…ちょっと盛り込みすぎたかな」


悪役令嬢も居るから、って調子に乗りすぎたかも…。



こんなことなら、サイアーズ家の侍女とか、

安心して過ごせるモブキャラに転生したかったな…。



「…確か、三男ってメイリンと双子のはずよね」



ロナルド・サイアーズ。



彼はメイリンの双子の弟で、

幼少期からメイリンと一緒に育ってきた。


言い換えれば、我儘メイリンの1番の被害者ってわけ。



学園へ入学し初めこそ、双子ということで許していたけど、

ヒロインをいじめるようになってからは

特にメイリンの悪行に嫌悪感を抱いていた。


まぁ、好きな子にあんなことしてたら

誰だって嫌になるよね。



そしてあろう事か、

メイリンの死刑が執行される決め手となったのは、

エミリーを毒殺しようとしていたというロナルドの供述だ。



…あれ?

そう言えば、メイリンは本当に

エミリーを毒殺しようとしたんだっけ…?


ロナルドがヒロインを始末するために嘘をついたとか…?


私が書いたはずなのに、

まるで頭にモヤがかかったようで…。


「うーん。思い出せない…。

…でも取り敢えず、ロナルドと仲良くなっておくのは

生き残るためにも大事だよね」


もちろん、悪役令嬢にならない事が最優先ではあるけど、

何が原因で断罪されるかは分からない以上、

保険は多いに越したことはない。



転生してすぐ死ぬなんで御免だ。


お読みいただきありがとうございます。

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※何もお返しはできませんが、作者の制作モチベーションに直結します…!

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