表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

第4話

パラパラと、ノートをめくり

何も書かれていないページを開く。



…よし、まずは知っている情報を整理しないと。




確か、私が書いたストーリー通りであれば、

この世界は魔法文明によって築き上げられており、

人間界と魔族界、2つの世界が共存している。



…いや、共存とは言わないかな。


『人間界』と『魔族界』の文字の間に書いた、

共存の言葉にスッと線を引く。



「敵対、と。」


この2つの世界の間には空間の歪みによる隔たりがあり、

簡単には交わらない上に、魔物は知性を持たない種族で

人間を襲う存在だからだ。




「…なんで人間を襲うなんて設定なのよ」


…って、設定したの私か。



主人公達の活躍の場を作るためとはいえ、

魔物が居たら怖くて外にも出られないじゃない…。



もちろん、ホイホイと街中に魔物が出ることは無いんだけど、

魔物が亀裂に入り込んでしまったり、

天災なんかで空間が揺れると、

こっちの世界に来てしまうことがある、

なんて設定した過去の私が憎いわ…。



「…そういえば、魔法陣の設定があったっけ。」



魔法陣。



これは、もしもの緊急時に備えて、

魔物の侵入を抑えるための結界のようなもので、

大都市は大抵、魔法師によって作られていたはず。


魔法陣以外にも、生活に必要な火や電気、水道なんかは

全て魔法によって生み出されており、

魔法は生きていくために必要不可欠な物になっている。



「だからこそ、魔法師や魔力が高い人間は、

この世界で重宝されるのよね」




さらに言えば、

魔力というのは先天的に備わっている力で、

成長や努力でどうにかなるものじゃ無い。


そして、遺伝的要因が大きい。



つまり、この世界の人は皆少なからず

魔法のコアは持っているんだけど、


強大な魔力を持つ子や、将来魔法師になれる子は、

強大な魔力を持つ親や、魔法師の親からしか生まれない

ということだ。



極稀に、魔力が少ない親から、

強い魔力を持った子が生まれるんだけど、

そんなのはせいぜいヒロインくらい。



明確な身分階級制度が存在しているのもこの為だ。


身分や将来の職業までもが、

生まれた時点の魔力量によって決まっているから。



まぁ、ヒロインは貴族階級の中で最も下位の男爵家の娘

でありながら、数百年に1人と言われるほどの光属性の魔力を

持っているトンデモ設定なんだけどね。


私のヒロイン補正を舐めてもらっちゃ困る。

ヒロインに出来ないことなんてないんだから!



優秀で、皆から愛される可愛い女の子。



「…会ってみたいなぁ」


自分で考えたとはいえ、エミリーの姿は

あくまでも文章で表現しただけに過ぎない。



「どんな姿なんだろ…」


可愛いって書いてたんだから、

当然、容姿端麗ではあると思うけど…気になる!




「確かメイリンとエミリーが出会うのは、

学園に通い始める時だから…15歳の春か。」



私が書いた小説の始まりは、

エミリーが学園へ入学する所からだから、

幼少期については回想シーンで少し触れた程度だけど、

今の時期、エミリーは男爵家がある街の郊外で暮らしているはず…。


そして、メイリンの住む場所は街の中心部の公爵邸。


街中ですれ違うなんてことは、ほぼあり得ない。




だから、

学園に入学してからしか会う機会はないんだけど…



「15歳、ではないよね…どう見ても。」



鏡でもう一度姿を見てみるも、

そこに映るのはやっぱり15歳までは程遠い幼い子供だ。


お読みいただきありがとうございます。

もし良ければ下の星ボタンのクリックやブックマーク等をお願いします。

※何もお返しはできませんが、作者の制作モチベーションに直結します…!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ