表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

99/120




 「ヤッホ~!


 ソニアちゃん、リーナちゃん、元気~?」



 テーブル下のにぎり拳でやる気注入中のリナの耳に聞こえたチャラい声。



 スタンと現在パーティーを組んでいる若手の冒険者で、現在ソニアに猛アタック中 ――本人談―― のレオナルドである。




 片耳にはシャラシャラ音のするくらい長い派手なピアス。


 首には琥珀色の魔石結晶の付いたチョーカー。


 明るいハニーブロンドのショートカットはヘアオイルで後ろに向けて流してオールバックにしている。


 すっかりリナも忘れていたのだが、このレオナルドという男。


 『ドキ☆キュン魔法少女リーナ♡貴方のハート狙い撃ちしちゃうぞ☆』シーズン2の攻略対象者の一人だったのだ。



「うへえ・・・」



 最初会った時はこの髪型ではなく、ごくごく普通のツーブロックスタイルだったので、実は全く気が付かなかったリナ。


 最近髪が伸びたらしく、このヘアスタイルになって初めて、



『見たことがあるような、ないような?』



 とモヤッとしていた彼女だったが、魔石商人から手に入れたという守りの護符のピアスと物理攻撃反射のネックレスを彼が装備したのを見た後で、やっと思い出したのである。



 レオナルドは帝国とは真反対の王国の出身で高位貴族の次男だったか三男だったか。



 そんな出自であり、非常に面倒なキャラなので彼女としては相手にしたくない男でもあるのだ。


 基本彼は女好きなので、リナにもコナは掛けてきたが彼女の塩対応と何故かスタンの睨みで結局ソニアに戻って行った・・・



 里奈にとっては、シーズン2は推しである悪役令嬢ソフィアの出番が殆どなかったゲームだったので印象が薄い。


 水彩画のような背景で王宮の謁見室に座っている王太子妃ソフィアを見るに至るだけのゲームだったので、それこそ冷凍室に放り込んだばかりの製氷皿の上に張りかけの薄っぺらい氷程度の薄さの印象のゲームだったのだから仕方ないだろう・・・。



「ああ、レオナルドさん。


 お疲れ様です」



 そう言った後で、ソニアはペコリとスタンに向かい頭を下げると



「それでは失礼します主任」



 ・・・。


 彼女もレオナルドにはさして興味もないらしく、あっさり踵を返して去っていく。



「アレ?


 ソニアちゃん?


 ねえねえ、こないだの返事は~?」



 その後ろを追いかけていくレオナルド。



「あれ、なんですか?」


「ああ。


 彼女はレオナルドが苦手らしいな」



 苦笑いで見送るスタンを座ったまま見上げる里奈。



 ――ああ、その笑いジワが素敵です。


 何ていうか、可愛い・・・――



 ぽ―っと頬をピンク色に染めて見つめていると、彼の青い目と視線がぶつかった。



「おい・・・?」


「スタンさん、笑うと可愛いですね」



 困惑して、里奈の顔を見ながら肩を竦めるスタン。



 「オジサンをからかうなよ」


 「だって、本当のことですから」



 ウフフと可憐に笑うリナは文句なしに美少女、いや、もうすぐ20歳を迎えるので美しい女性と言っても良いだろう。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ