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75/120

75戦いすんで日が暮れ・・・るといいなあ。




 『では魔人というレヴィアタンの飼い主が我と同じ立場になったのか?』



 闘技場のど真ん中。



 小さくなった鼻の短いヘビメタ仕様のサ◯ちゃん(by.佐◯製薬)に見えないこともないチャッピーが地面にお座りをしたまま首を傾げた。



 すぐ隣には例のゴムのおもちゃのように見えるレヴがアングリと口を開けたまま放心しているように見えるが、何しろ口がデカいので地面に下顎が載っちゃってる状態である。


 2体はやはり力が拮抗していたようで終いに互いに短めの前足で相手を押しやろうとムキになり却って動かなくなって互いに口撃をしていた。



 ――要するに振り出しに戻ったわけだ――



 もちろん体はお互いに傷だらけだったが今はソフィアに治癒魔法をかけられ傷一つ無い。



(あるじ)が負けタ・・・』



 かなりショックみたいだな~と、その場の全員が横目でレヴをチラ見しながら話を進める。


 この場にいるのは陛下、シルファ、アジェス、里奈、そしてソフィアとテイムされた魔物(?)達である。



 広田先生似のスタンは騎士団に現行犯としてしょっ引かれて行った。



 今頃は事情聴取中だろう。


 ギルドでやらかした横領罪をちゃんと償えるように祈るしか無いが、意外にスッキリした顔だったので心配はなさそうな気がする。



 人間命懸けの修羅場を無事潜り終えれば、憑き物が落ちたように悟りを開く事は多々ある・・・ 筈だ。




 ×××




 『魔物とちがって魔人は元々身体がない精神体なんだよネ。


 だから何にでもなれる代わりに、依り代が必要なんだよ。


 でも相手方が意思のある生命体の時は条件があって、『今』に不満を持ってる奴じゃないとだめなんだよネ』



 揺れるリーナの姿をした魔人ポチ。



「まるで悪霊みたいだな」



 と言ったのは陛下で



『え、ひどい』


「それか悪魔か」



 と、言ったのはアジェスだ。



『もっと酷い。


 だってずっとそうやって存在してきたんだもん~、仕方ないじゃないのサ』



 ウ~ンと、全員が眉を寄せる。



『意識体のままだと物質界に干渉できないから、生命が誕生しないから仕方ないでしょ!』


「「「「「「え?」」」」」」



 ――なんかめっちゃヤバい感じの事言ったぞコイツ!?



『僕ら魔人が物質界に干渉するから『モノ』が生まれるんだよ。


 この世界は僕が担当だからね』



 ――続けて聞きたくないことをコイツ今言ったよな?



 全員の表情が抜け落ちた。



「ちょっと黙ってなさいポチ!」


『はぁ~い』



 ・・・コイツひょっとして創造主?


 ――やだ~~。



 思わず里奈を振り返るソフィアだが、それに気が付いた彼女は顔を青くしたままで首をブンブン勢いよく横に振る。



 やっぱり乙女ゲームのシナリオには掠りもしない裏話だったか・・・



 遠い目になる主人公(但し悪役令嬢枠)。







「よしッ、分かった。


 今日のところは解散ッ!」



 陛下が片手を上げて、各自、自由解散を命じた。



 ちょっとイケオジ以下全員が冷静じゃないかもしれない。





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