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62/120

62死因はともあれ・・・




 「でもおかしいんですよ。


 セカンドで出てくる魔人って闇落ちしたリーナのはずなんですよ」



 ウ~ンと首を傾げて腕組みする里奈。



「え? 貴女が魔人なの?」



 思わずつま先から頭の先までマジマジと見てしまうソフィア。



「いえ、私は多分普通の魔術師だと思いますよ。


 それとセカンド攻略する前に死んじゃってるんですよね、私。


 だから詳しいストーリーを知らないんですよ」


「あら」


「受験当日に受験票忘れてるのに気がついてタクシーを拾おうとして、道端で手を上げてたら初期型プ◯ウスに突っ込まれました」


「うっわぁ~・・・」



 自分の肩を思わず抱きしめて渋顔になるソフィア。



「多分即死だったかと・・・」


「私は地下鉄の階段ですっ転んで転落死なのよね」


「うわ、痛そう」



 思わず両手で口元を覆う里奈。



「「いや、そっちが痛いでしょ?」」



 二人のやり取りをすぐ近場で見ながら、眉を(しか)めるのはシルファとアジェスである。


 因みにソフィアが防音結界を張っている為、二人の会話は彼らにも全く聴こえない。



「なあ、あいつ等いつの間にあんなに仲良くなったんだ?」


「分からん」



 片眉を上げて二人を眺めるシルファ王子。



「やはりどう見ても別人だ」


「見た目じゃないっつ―事か?」


「ああ。


 纏う空気とでも言うのかもしれん。


 以前俺に向けていたギラ付いた感じが一切ない・・・ が」


「が?」


「ソフィアに向けては何故か侍女長と同じ空気を感じる・・・」


「・・・」



 眉を(しか)めて里奈を見るシルファに向かって



「じゃあ実害は無いだろ。


 所謂(いわゆる)コアなファンってやつだな。


 どうしてそうなったのかは全く見当もつかんが・・・」



 リーナって名前もほんの少し前迄知らなかったぐらいだもんな、と観覧席での侍女長とのやり取りを思い出し腕を組んで首を傾げるアジェス。



「まあな。


 それより・・・」



 シルファ王子が闘技場の真ん中で睨み合いを続ける魔物2体に目を向ける。



「あっちがヤバそうだな」




 ×××




 『我は今の(あるじ)が気に入っておるし、以前の我を制約で縛っていたヤツなど気にならぬわ』



 チャッピーが鼻息を荒げながらそう言うと



(魔人)に枷を与えラレテ、仕事をサセラレテた家畜と、可愛いガラレテいたレヴとハ元々立場がチガウのサ』



 フンと鼻を鳴らし言い返すレヴィアタン。



 双方自分の主が1番だと言い争い始めた・・・



『アレ?


 何であいつ等喧嘩を始めちゃうの?』



 眉を下げる、見た目アラサー魔術師男性(魔人)。



『所詮は魔獣の上位種で獣でしょ~、縄張り争いじゃないの?』


『馬鹿か、魔獣と魔物は全く別物だぞ?


 まあ獣だけどな』


『馬鹿とは何よ馬鹿とは?!』


『本当の事だろうが?』


『あああああああ五月蝿いッ!


 何で君達仲良く出来ないのサ!』


『『出来るかッ!!』』



 もうぐちゃぐちゃである。



 


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