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53/120

53狂信者?

更新遅れましたッwww(๑•﹏•)




 「う~。


 卒業パーティー以来のコルセット・・・


 ぐえっ! キッツ~」



 朝も明け切らぬ時間から、ほぼ眠っていたソフィアを王宮の侍女達がエステサロンに引っ張り出してコテコテのつるっつるに磨き上げ、現在コルセットの紐をこれでもかというくらいに絞め上げた所である・・・



 殺す気だろうか?



「うえ〜ッ! こんなに締められたら息ができんちやッ!!」



 さすがのソフィアも目が覚めた。




 ×××




 ガチムチ陛下に連れられ、王城で御前試合に参戦出来ないことをソフィアが知ってから1週間後、本日は御前試合当日である。



「どうしたッ?」



 ソフィアの叫び声を聞きつけてシルファがドア前まで跳んで(移転)きたがドア前で侍女達に



『お着替え中です』



 と入室は阻止されたようで、残念ながらヒーローの助けが来ない・・・



「いや、こんなに締め付けんでもちゃんとドレスは着れるちやッ!」



 抵抗する彼女の意見を他所に淡々と着替えを進める侍女達。



『ひょっとして、コレってイジメ〜〜〜?』



 辺境伯邸の侍女達ならこちらの意見をちゃんと取り入れてくれるはず・・・



 思い切り渋顔になり、まわりを見回すが見慣れた顔の侍女ばかり。



「ソフィア様」



 ボンレスハムに加工される家畜の気分なソフィアの前に歩み出たのは侍女長である。



「今日は正式に王太子様の婚約者としてソフィア様が一般にお披露目される、大ッッッッッじな日なのですッ!!」



 初めて見る真剣さと鼻息の荒さの侍女長。


 目が血走っている。



「ひょえッ・・・」


「シンシア様譲りのソフィア様のこの美しさをこのグレーン王国だけでなく諸外国いえ、この宇宙全体に広めなければいけないのですッ!!」




 イケネエ、この侍女長お母様(辺境伯夫人)の大ファンだったわ・・・



 忘れてた・・・



「さあ、かのシンシア様を彷彿とさせるその類稀(たぐいまれ)な美貌を愚民に知らしめるために世にも美しい曲線美を創作するのですわッ!!」



 侍女達が全員表情が抜け落ちてる事に今更ながら気がついて、白目を剥きそうになるのを必死で堪えるソフィアである・・・




 ×××




 『(あるじ)よ。


 中々に興味深い侍女だったな。


 何故着替えの済んだ主を見た後で窓に向かい高笑いをせねばならぬのかが我には理解出来ぬが』



 何処かに隠れていたのだろう。



 ドレスを着せてこれでもかというくらいアクセサリーを飾り付けたソフィアに向かい満面の笑みで両膝をついて彼女の両手を押し戴きながらやたらと褒め称えた侍女長が、やっと部屋を出て行ったのを見計らうようにひょこひょこと現れるチャッピー。



 ひょっとしたら侍女長の勢いが怖かったのかもしれない・・・


 ソフィアだって正直怖い。



「あれは多分、自分の作品は素晴らしいのよ~、って窓の外に広がる世界に宣言してるんだと思うわよ。


 私の人権は完璧に無視だけど・・・」



 気持ちはグッタリだが、コルセットがすごい勢いで背筋を伸ばして来るので、やたらと良い姿勢のまま遠い目をして答えるソフィア・・・



「コルセットを緩めるか?


 それでは食事に難儀しそうだが?」



 シルファが流石に心配そうな顔をする。



「普段のウェストから考えてもそれは締め過ぎだろう?」



 さすが始終婚約者の腰を抱いてエスコートする男である。


 彼女のウェストサイズをしっかり目測で把握できるらしい・・・・







 ――それはそれで、ねえ・・・



 壁に擬態していたメイド達の顔が引き攣ったのは気の所為である。





しばらく一話更新(_ _)です!

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