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41顔合わせ




 「と、まぁそんな訳でこの子が伝説の魔物ベヒモスで私の従魔になったチャッピーです。


 お父様お母様」



 辺境伯の執務室。


 ゆったりとした猫脚のソファーに座り両手で全長30センチ程度の鶯色(ウグイスいろ)の生き物を抱え両親に見せるソフィア。


 横には当然婚約者のシルファ王子がちゃっかり座っている。



「ま~ 可愛いわね。


 睫毛(まつげ)がフサフサだわぁ♡


 宜しくねチャッピー」



 夫の辺境伯に比べると肌が真珠色っぽい黒髪の可憐な美女、辺境伯夫人シンシアが娘の腕の中のチャッピーを見て頬をうっすらピンクに染めて嬉しそうに微笑んでいる。



 ――やっぱり睫毛に注目してしまうらしい・・・



「本当にテイムしちゃったのか・・・」



 コチラは若干複雑そうな表情になる辺境伯ディアミド。



『うむ。


 我はチャッピーだ。


 以後宜しく頼む』



 辺境伯夫妻に向けて一応挨拶をする伝説の魔物ベヒモス。


 態度はまぁ不遜と言えなくもないが大体が人と違う次元の生き物なのだから仕方ないだろう。


 『我』と『チャッピー』の釣り合いが微妙な気がするがそこは割愛して欲しい。


 アンバランスの供給主はソフィアである。


 多分チャッピーには罪はない・・・



「聞いてたサイズだと部屋をどうしようかと思ってたよ」


「そうねえ、この子のサイズだったらソフィアのお部屋の中でも大丈夫だわ。


 慌ててお部屋を増築する必要もなさそうね」



 ――どんなサイズの部屋を作るつもりだったの?!


 と、思わず夫人の顔を焦った顔でガン見する他の面々。



「シンシアは優しいねえ~」


「どんな生き物でも飼うのなら大事にしないといけませんわ、アナタ♡」



 動じていない人が一人だけ居たようだ・・・




 ×××




 「じゃあ、ベヒモスは他には居ないって事か。


 ウ~ン・・・」



 辺境伯が難しい顔をする。



「そうなのです。


 チャッピーをテイムしたことは箝口令を敷かないといけないかもしれません。


 この子が魔石結晶を創っていたという事実もです」



 眉根を寄せるソフィア。


 手は勝手にチャッピーの頭を撫でているようだが撫でられている方は無感動のようで表情は変わらない。


 ――何処かの誰かを思い出す・・・



「世界各国から狙われる可能性があるからねぇ。


 ソフィアはこの国の王太子の婚約者という立場だからその従魔という事ならそうそう簡単には手出しされないとは思うけれども」



 ちょっとだけ嫌そうな顔でソフィアの隣に視線を向ける辺境伯ディアミドと、ソレを見て表情は変えずに片方の眉だけを上げ肩を竦めるシルファ王子。



「ソフィアに手出しする様な不届き者は全て()排除します」


「えー。


 大丈夫だってシルったら過保護だよ~ もう」



 ――いやいやいやいや、過保護じゃなくて通常運転ですからぁッ!!


 お願いだからやり過ぎに注意してッ!!


 ()内に


 『再起不能になるよう完全に』


 っていう副音声が確実に入ったよねッ?!



 アジェスや辺境伯を含め隊長以下、男性陣は全員が背中に流れる冷たい汗を感じたが・・・



「頼もしいわぁ~ さすがシル君ねッ。


 ソフィアちゃんとチャッピーを宜しくお願いねッ♡」



 辺境伯夫人シンシアが念入りに後押しをした。


 そして当然シルファは輝くような笑顔で頷いた。







 ()内の実行が辺境伯夫人のお墨付きになってしまった・・・





お茶目なママン(づ ̄³ ̄)づ

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