表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/120

37魔力が見える?〜ソフィア視点⑤過去




 散々歩いて回っていろんな人達を眺めてみた。


 メイド、コック、庭師、侍従や侍女。


 試しにランドリーメイドや厩番まで見に行った。



「色が違う?」



 皆少しずつ色が違うし、卵型の膜がない人も偶にいるけど、大抵それが見えないのはメイドだった。


 ――辺境伯邸のメイドは殆ど全員の出自が平民だったはず・・・



 平民は魔力がない人が多いと聞いている。



「ひょっとして私って、魔力が見えてる?」



 ――大発見!!



 両親がイチャイチャしてる執務室をついでに覗くと、二人は同じ色の膜を纏ってた。



 ――なんで? 兵達は一人々々、皆違うのに?



 邸の執事長とメイド長は実は夫婦だが、この二人はお互いに爵位を持ってる貴族家に産まれたと聞いている。


 だから二人共が魔法を使えるのだが、



「あ・・・ おんなじだ」



 二人は同じ色を纏っていた・・・





 ×××




 暫くは魔力が見えてる事は誰にも言わずに、色んな人の魔力を見ることに徹した。


 繰り返すうちに何となくぼんやり見ると平面的に見えるが、目を凝らしてそれなりに一生懸命見ようとすると三次元構造、つまり立体的に見える事が分かった。


 そしてもう一つ気がついたのは騎士に比べると魔術師達の膜は厚みがあって色が濃く、その中でも隊長や副隊長クラスになるとかなり厚みがある事だ。



 ――これって魔力量が見えてるって事かな?



 慌てて姿見の前で自分を映してみたが鏡には魔力らしきものは見えず、ベリーピンクの髪色をした少女の姿しか映っていない。



 ――鏡じゃだめか~・・・



 ソフィアの肉眼を通してしか確認できないようで、ちょっとがっかりである。



 しかし、諦めが良くては研究者は務まらない。


 ――ソフィアの前世は研究者だ―― 


 何か方法は無いものかと自分の体を見回してみると体幹から少しだけ離れた場所、つまり手や足先くらいなら視認できることに気がついた。


 額に縦皺を寄せてジッと見ること3分間・・・



 ――おお! こんな色だったのね。



 声にならない大声を思わず上げるソフィア。


 まるでセロファンのような透明の膜はキラキラと虹色に反射して様々な色を呼気に合わせて変化させているように見える。



 ――アレ? 他の人とちょっと違う?



 魔術師達は一定の間隔で確かに変化していたが、半透明で緑、赤、青のようにはっきりとした色として認識できたが、ソフィアのソレは透き通っていて無色なのだ。


 その表面を色の光が呼気に合わせて表面にフワリと広がり消える。


 そして透明に戻ると、又違う色の光が広がっていく。



 ――なんか違う・・・ 自分のだから?


 

 すこーしばかり謎は残ったが、また今度である。



 何しろばあやが、



『お嬢様、オヤツですよ~』



 と自分を呼んでいる声が耳に届いたからである。



「はぁ~い。ばあや~♡


 今日のオヤツって何?」



 元気に返事をして、走って行くお嬢様。



 ――でもまあ、確実に魔力が見えてるって事には間違いなさそうだよね?



 明日シルファの魔力も見てみよ~っと。






現在に戻ります(づ ̄³ ̄)づ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ