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36過去 こんばんわ従兄弟の王子様〜ソフィア視点④〜

子供部屋の続き〜(づ ̄³ ̄)づ




 「めんどくさいな~


 結婚なんかしなくていいじゃん」



 ――将来的に王妃とかになるの? 考え無くても分かるよ。


 メチャめんどくさそう。



「そう言うなよ~


 一応お前ってば辺境伯領主の娘なんだぞ?」


「知ってる」



 ――魔物退治が仕事だよね。



「この国の3分の1以上がお前のとーちゃんの領土だぞ?」


「魔の森がおっきいからでしょ?」


「ま、そうだけどなぁ。


 魔の森は潤沢に魔石や結晶が採れる場所だ。


 土地からも魔獣からもな。


 お前んち要するに金持ちなんだよ」


「え、そうなの?」


「ああ。


 俺は王様なんかやらずに辺境伯になりたかったけど、長男だから無理だった。


 んで、次男だったお前のとーちゃんが辺境伯になったんだよ」



 ガチムチ系イケオジが実に残念そうな顔をする・・・



「世知辛い世の中だねえ・・・」


「お前ホントに6歳児か?」


「当たり前じゃん。


 あ、そうか金持ちの家の子だから色んな人に狙われるって事?」


「そういうことだ」



 さっき知ったばかりの、伯父さんが真面目な顔で頷いた。



「うーん。


 でもな、王子様かぁ。


 どんな子?」


「お? 気になるか?


 シルファっつうんだがな王妃に似てるから顔はいいぞ~


 将来的には美男子だなありゃあ」



 ニヤつくイケオジ。



 ――父様と一緒で嫁が大好きなんだよねこの人も。



「へえ~、髪の色とか目の色は?」


「王妃に似て髪はプラチナブロンド。


 俺に似て目はサファイアブルーだな」


「うっわー、正統派王子様じゃん。


 出来杉君だ」


「?」




 ×××




 その夜。



 ベッドで寝てた筈なのに気づけば見知らぬ従兄弟のシルファの部屋に跳んでいた。


 眼の前でサラサラのプラチナブロンドの後ろ頭が揺れている。



 ――絶対にシルファだ。


 今日伯父さんに聞いたばっかりだもん。


 でも会った事もないのになんで従兄弟の部屋に跳んじゃったんだろ? 



 机に向かって魔石ランプの灯りを頼りに何か書き物をしている従兄弟は首を傾げているようだ。



「ねえ、ナニしてんの?」



 振り返った彼はめちゃくちゃ美少年だったが、驚きすぎて目のサイズが倍くらいには大きくなっていた。




 ×××




 最初は警戒されてたけど直ぐに打ち解けて仲良くなったので何度も従兄弟の部屋に通った。


 ある日の事、いつものようにシルファにくっついて布団の中に入って話してたら自分の魔力が妙に安定してるのに気が付いた。



 ――なんでだろう?



 自分の魔力の流れっていうのは、いつも周りでザワザワしている感じを拾うけど行き先がない感じ? っていうか、詰まってるような感じがして重かったんだけどそれが当たり前だった。


 それが急にソレが軽くなっているのに気が付いたのだ。


 自分の周りを取り囲んでたザワザワする感じが彼に向かって流れて行ってるような気がしたので、何となく薄目で追っていくと卵の殻ような形でぼんやり光るモノが彼を包みこんでいて自分の魔力がそれに吸い込まれて行くように見えた。



「?」



 不思議だったけど、その日は帰った後直ぐに寝て忘れてしまった。


 昼間、寝不足でぼーっと庭を見てたら兵士達が隊列を組んで窓の下を歩いていくのが見えた。



「アレ?」



 昨日シルファの周りに見えてた卵みたいなのに皆包まれている?



 気になって、試しに他の人も見てみたくなり屋敷の中をウロウロと歩き回った。





あと一話続きます(_ _)

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