表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/120

19辺境伯領主邸




 ソフィアの父はグレーン王国の国王陛下の実弟であり辺境伯領主でもあるディアミド・グレーンという。


 ソフィアとほぼ同じサラリとしたベリーピンクの髪にタンザナイトのような青紫の色をした涼し気な瞳の細マッチョなイケオジだ。


 因みに兄である国王陛下はどちらかと言うと騎士のようなガチムチ系なので二人は正反対のタイプのイケオジ兄弟である。




 ×××



 昨日はソフィアが2年分のスキップをして卒業すると突然知らされたので大慌てで学園の卒業式に参加したのだが、森の異変の原因究明の為に卒業パーティの直前になって領都に強制的に帰還しなければいけなくなり、娘と参加する予定だった王宮の夜会でのエスコートを泣く泣く諦めたのだ。


 しかしそのせいで娘がエスコート無しで一人でパーティーに参加せざるをえなくなったのは、既にもう彼の中では黒歴史の殿堂入りのトップとなった。


 そもそも婚約者の王太子のエスコートを無理やり阻止した犯人が父であるディアミドであり、それを知った母に昨晩は夫婦の寝室で土下座をさせられ、メチャメチャ怒られたのである・・・




 ×××




 「ごめんね~、せっかくの夜会だったのにパパのせいで・・・


 ウッウッウ・・・」



 左頬にピンク色の手形らしきものを装飾した美中年。


 メイク担当者は多分母である辺境伯夫人。


 3日くらいは落ちない強固なメイクを施されたようだ。



「お父様、良いですわ。


 どちらにせよ夜会自体にはあまり興味がなく、ケーキだけが目当てだったのですから・・・」



 執務机の向こうで手を合わせマジ泣きするイケオジに、思わず溜め息を吐くソフィア嬢である。



 12歳の時に王太子であるシルファと婚約した時、乙女ゲームのような断罪を防ぐ――なんせ自分の髪色は真っピンクなのだ、とても怪しい――ためにも国王夫妻に脅し紛いのお願いをして誓約書は書かせたが、シルファとも交流が元々あったし、仲も良かったため学園に通った1年間は彼女本人は意外と楽しかったのだ。


 但し婚約当時シルファもソフィアも既に交流があった事を周りに秘密にしていた為、正式に婚約し仲良くしているというのに今だに父親のディアミドだけは嫁にやりたくないと未だに彼らの婚約自体を良く思っていないのが本心だ。


 まあ、世の中の一般論的に一番多い厄介な父親代表といったところだろう。


 相手がシルファじゃなくても彼はきっと反対したのだから。



 ただ、どうしてもディアミドがソフィアと自分の結婚を嫌がるので



『俺が王位継承権を放棄するか、辺境伯領に遷都(せんと)※でもしますか?』



 とシルファ王子に悪魔のような微笑みを披露されたディアミド卿。



 シルファは王位継承権第1位の王太子だが彼はひとり息子であり、栄えある王位継承権保持者第2位は何を隠そう辺境伯であるディアミドである。


 シルファ王子が王位を継がなかった場合、彼が次の国王なのはほぼ決定事項。


 なのでシルファが王位継承を辞退したら大変なのはディアミド本人だ。


 因みに遷都なんかされようものなら彼の大嫌いな高位貴族達が平和な領地(自分的にだが)に押し寄せてしまう・・・


 これでもこの美中年、最近は大人しくなってきたのである・・・





困ったイケオジ・・・





遷都(せんと)→首都のお引っ越し。


小6社会科で習うヤツ


当然王侯貴族も一緒にほぼ全員お引越し♡




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ