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11犯人はお前かッ 〜スタン視点〜




 リナと買い物をした昨日に引き続き、今日も休みに当てている為か少々寝坊をしてしまったスタン。



「ああ、そういや今日も休みだったな」



 呑気な欠伸が出た。




 ×××




 職人街の店舗を二人で何軒か回り、リナの弟に良さそうな腕輪とネックレスを見繕って買うことに決めた。



「ピアスは穴を開けて無いから無理だし」


「指輪はどうだ?」


「男の子だからなー。


 慣れてないすぐに無くしそう。


 指輪ってサイズも小さいし。


 手洗いの時とかで外しそうでしょう?」


「確かになあ」



 指輪は金属が少ないので護符としては少額で済むんだが・・・



「無くしてほしくないから腕輪とネックレスにやっぱりします」



 店主にそう言って選んだやつを包むように言う彼女を見ていて家族思いなんだな、と思う。


 護符は一度暴走を止めるために使うと、魔石が壊れ買い替えなくては意味のない消耗品だ。


 土台は残るが魔石の入れ替えが必要となるので、まだ14歳の弟にはかなり高価な贈り物だろう。



「大丈夫か?


 俺も半分出そうか?」


「え?」



 キョトンとする彼女が面白いと思った。



「大丈夫ですよ、私それなりに稼いでるんで。


 それに北の森の砦って周りに都市も村もないただの砦なんで、お金使わないんですよね」



 照れたようにヘヘヘと笑う彼女。



「そういや買い物なんかどうするんだ?


 女だから化粧品とかドレスとかいるだろ?」



「え?


 化粧なんかしませんけど?」


「え?


 その顔でか?」



 何故ムッとする?



「スッピンで悪かったですね!」


「えッ!


 化粧してないのか?」



 眼の前の職人に笑われた。



「兄さん、この子は化粧っ気は全然無いじゃないか」


「ええッ?」



 思わず二度見するスタン。



「顔も全然イジってないのにそれだけ美人なら、引く手数多(あまた)だのう」


「ヤダ~、オジサン。


 煽てたって二つ以上は買わないわよぉ」



 この店の店主はドワーフだ。


 匂いや色に敏感な人種の彼が言うんだから・・・


 コイツ、スッピンなのか?



「お前、美人すぎるだろう?」


「「何言ってるの(んだ)?」」


「いや、女は顔を洗うと顔が変わるもんだと思ってたんだ・・・・」



 リナには白い目で見られ、店主には哀れんだ目で見られた・・・・。




×××




 食堂で昨日の事をボーっと思い出していたら、急に背中を叩かれ、



「な~に、ぼーっとしてるんス?」



 ニヤニヤ笑いながら俺の後ろに立つのはレオナルド。


 パーティーメンバーの一人で前衛の剣士だ。


 腕は確かだがチャラくて女好きなのが玉に瑕だが、明るいのでチームのムードメーカーだ。


 同時にトラブルメーカーでもある。


 良いやつなんだがなぁ・・・



「ああ、いやちょっと。


 昨日リナが全然化粧してないって知ってびっくりしたんだ」


「?


 何言ってるんすか?」


「いや、女は化粧をするもんだと思ってたんだ」


「あ~わかった。


 朝見たら顔が変わってるってやつですか?


 まあ商売女とかあるあるっすね」



 ――コイツ鋭いな。



「まあ、確かにその辺のねーちゃん達も化粧して多少は顔が変わってますけどねぇ。


 でもリナちゃんは天然なのか。


 美人だな~。


 ソニアちゃんに報告しなきゃ」


 

 ――ん?


 なんかコイツ今、変なこと言わなかったか?



 


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