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祟り屋・大阪難波店  作者: HasumiChouji
第一章:狂った形
2/35

(一)

 殺してぇ……。

 殺してやりてぇ……。

 あるお笑い芸人の事や……。

 でも、殺せん。俺には、絶対に殺せん。

 犯罪者になるのが怖い訳でもない。殺せる手段が無い訳でもない。

 ……奴を殺したら……俺の子供を助ける事が出来なくなる。

 スマホの画面の中で、再生されとるのは、いわゆるリアクション動画。

 俺が世界一憎んどるお笑い芸人の昔の出演番組を今時の子供が観とる。

 ええ感じで(わろ)うとる。

 ホンマ、お笑い芸人冥利に尽きるやろな。

 この子供が生まれる前にやったネタが今でも通用……ああ、クソ……その古いネタが今でも通用しとるのが問題や。

 ああ、畜生。

 でも……俺の子供を救う為……どうすりゃええんや?

 鬼になるしかないか……。

 親ちゅ〜のは……子供の為なら鬼にもクソ野郎にもなれる。

 一番罪の重い奴を見逃がして、罪の軽い奴だけを酷い目に遭わせるような……クソ野郎に……。

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