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祟り屋・大阪難波店  作者: HasumiChouji
第一章:狂った形
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(12)

『あの……水原さんのアパートの前に来てるんですが……その……水原さんの同居人の女性の方に帰ってくれって言われて……』

「何でだよッ⁉」

 水原は退院したが……職場には復帰しなかった。

 なので、アシスタントの1人を水原の自宅に向かわせたのだが……。

 連載の新章の第一話は杉山さんにも気に入ってもらえた。

 しかし、次話のネームを書いても……どうも、しっくり来ない。

 ウチのスタジオの天才である水原の助けが必要だ。

 なのに……水原は仕事に来ない。

 どうなってんだ?

 ちょっと才能が有る位で増長してやがるのか?

 だとしたら、あいつの将来の為にも、少し「わからせ」をやる必要が有る。

『「未払い分の給料は要らないので、もう退職させてくれ」と水原さんが……』

「はぁっ?」

『え……えっと……水原さんが、そう言ってるって、同居人の女性の方が……』

「水原が、そんな事言う訳ないだろッ‼」

『いや、でも……その……』

「水原本人と話をしろッ‼水原が、そんな事言う訳がねえッ‼」

『えっ?』

「何が『えっ?』だ?何がッ?」

『い……いや、それは、その……』

「おい、その同居人の女の写真を撮っとけ」

『へっ?』

「その女にバレねえようにな……」

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