うろ覚えでやってしまえ! 水星茗さん
水星茗さん
代表作はやっぱり「エチエンヌ」シリーズかな。
ほかは「センセーショナルララバイ」だったかなぁ。これはコミックス2冊。別の人のタイトルと混同してるかもしれない。アメリカが舞台で宇宙開発かなにかの天才科学者とその娘、彼女に振り回される日本人留学生の話。これに入ってた短編の、悪魔と彼を掌で転がす姫のコメディも面白かった。「エチエンヌ」の登場人物出てた気もする。
SFで宇宙開発かなんかの話もあったかな。
ブーケオンリーでたまに雑誌連載とかしてたかた。なので、寡作。
ほかに一冊短編集があった気がするけど、トトアケル(漢字が出てこないので片仮名で)さんの作品と混乱している可能性もある。絵は全然違うんですけどね。母親を捨てるか何かした父親家族に復讐する青年のちょっと泉鏡花風味の短編があったはずなんだよね。
ブーケと契約だったとかで、ブーケが廃刊になってからお目にかからなかったなぁ。この人だけを読みたくて、ブーケで名前を探していたのは懐かしい思い出。
初期の頃は少し劇画タッチで、後期になるとキラッキラの絵柄でした。
「センセーショナルララバイ」を読んではまっちゃったんですよね。
「エチエンヌ」はSFかなぁ。少し不思議なオカルトファンタジー? ある意味なんでもありなんだけどね。
「センセーショナルララバイ」の博士の少年時代の短編もあるんだよね。
主人公はエチエンヌ。自称悪魔っ子の美少年。実はほんとに悪魔っ子。地球外生命体のルシファーの子みたいなんですが。ミカエルやらラファエルとも仲良しだったり守られていたり。まぁ、ルシフェルが地球にこがれてちょっかい出したのでーーーって理由で絶縁されたらしいので、ある意味親戚になるのだろうか。よく神のこと「おじさん」呼びしてるしね。ルシファーはミカエルと兄弟なのが聖書ベースだっけ。けどこれでは彼とは兄弟ではないっぽい。とりあえず神天使悪魔は宇宙人で彼らが地球を見守ってるって設定だね。
エチエンヌが好きになったピアニスト、レヴィ・デ・ゼッサント(男よ)と色々事件に絡む話。もっとも、彼は妻帯者! ただし、彼女もエチエンヌと仲良し。「なんてアットホームな三角関係」って、エチエンヌを好きなヴィクトール・フランソワ・ド・ジェルメーヌ男爵が言うくらい仲良しなんですけどね。
ここに前世でレヴィとエチエンヌになにか深い関係があったらしい細切れな伏線シーンが随所に出てくるんだけどね。
嫌もうキラッキラでね。
実はエチエンヌってーーーって意味深なシーンのあるエピソードを最後にブーケがなくならはりましたんで、思い出すたびに気になるんですよね。
ヴィクトールさんが絶対エチエンヌとくっつかないのわかってるだけに切なくてね。ええ! 一押しなんですよ。二押しは悪魔軍総帥。あれ? 名前が出てこない。結構キッツい性格してるけど、エチエンヌに甘い。お願いされるときついこと言いつつ叶えてあげる悪魔。アシュタルだったかなぁ。
ほかにもラピスってエチエンヌの教育係だった悪魔とか。
絶対不老不死だろうって突っ込みたくなる、ニューヨークで古本屋の店員やっててエチの面倒任されてるマーリンさんとか。訳ありすぎてーあぁ。
文庫が出てましたが、あれはコミックスにあった作者のエッセイが削られてるのが寂しいのよねぇ。
続き読みたいよね。