表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/13

後日談の1

後日談です。次の後日談の2をもって終わりになります。

           後日談の1 おっさんたちの飲み会

「大将、やってるかい?」

「扉開いてんだろうが。やってるよ。」

「じゃあ、大人二名で。」

「あいよ。」

 こんな会話が聞こえたのはある酒場、事件の謎解きがあってから幾日かたった頃の話だった。

「しっかし、まさかああいう結末を迎えるとはねぇ。」

「本当に。」

 入って来たのは二重作警部補ともう一人、

「そういえば、お前、俺の事山口県だなんて呼んでるらしいな。」

「ちょっ、勘弁して下さいよ、山口警部。とっさに言いかけたのを誤魔化しただけですって。」

 山口JB改め、山口警部だった。

 二人は他愛の無い話をしながら料理が来るのを待つ。

「あー、やっぱ意外とばれないもんだなぁ。みんな揃って新入りの巡査と思ってくれたぜ。」

「すごいですもんね、警部の若作り。」

「おう、褒めろ褒めろ。」

「精神年齢も相応に若いのが理由だったり?」

「お前のボーナス無くすぞ。」

 実は、彼は二重作陽人の人柄などを確かめるために、自分の部下の部下としてコッソリ隠れていたのだ。

「冗談ですよ。で、あれがバレたってのはマジなんですか?」

「あれって?」

「若作り。」

「誰に?」

「陽人に。」

 はずなのだが、実は3人で電車に乗っていた最中にあっさり陰人にばれていたのだ。

「あー、あれね。うん。あれはお前のせいだからな。」

「え?なんでですか?」

「いや、いろいろ気にかかる点はあったらしくってな。例えば、お前、俺の事なんて呼んでた?」

「えっと、…あれ?なんて呼んでましたっけ?」

「気を遣ったのか、一切そういう呼称を使わなかったらしい。でも、野田?に対してはしっかり呼捨てで、怪しんでいたらしい。」

「ほえー、すごいっすね。」

「お前の息子だ。あと、雑用にあまり使われてなかったりしたのも問題だったらしい。」

「へー、ってあ!じゃあ警部をこき使えたって事ですか!」

「言い方。あとは調査資料をしれっとスマホに入れていたり、何故か上司の昔話を知っていたのも引っかかったらしい。」

「それは警部のせいですよね。」

「だまらっしゃい。」

 他にもいろいろと気にかかるところはあったらしいと、しばらく会話が盛り上がる。

「しかし、本当にお前の息子か?」

「失敬な、警部といえどもそりゃ酷いっすよ。」

「だって、血が繋がってるとは思えないくらい頭がいいし、冷静だし。」

「えー、」

「ひょっとして、別人、とはいかなくても二重人格だったりするんじゃないか?」

「……マジで言ってます?」

「ああ。」

 まじまじと見つめあう二人。同時に吹きだす。

「そんなわけないじゃないですか。」

「だよなぁ。」

「へい、おでん一丁、レバニラ一丁、生二本。」

「お、来た来た。」

「ありがとう、おっさん。」

「へーい。」

 こうして、真実に近づきかけたおっさんたちの飲み会は続く。



山口JBがJBじゃない、だとぅ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ