30.いや…お前と司、二人のほうが…なぁ?
ちょっと作者自体が中だるみしてきたみたいなので少し飛ばし気味なのはご勘弁を
誤字脱字があったら報告してもらえたらありがたいです…
「あ~、えっとお前がここのボスで合ってるか?」
「まぁ確かに、ボスの貫禄あるよね」
「えっとこれは…倒すのが正解?」
ボス部屋に入ったらすでに居た
明らかにボスの貫録を出している人に俺達は戸惑いながらも戦闘態勢をとった
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「ここで道あってんの?」
「いきなり狭くなってるけど、こっちで合ってたはずだよ?」
ほぼ路地裏みたいな狭さの道を進みながら、マッピングした司に聞くとどうやら道はあってるらしい
「文句垂れんな、もっと狭い道があるダンジョンだってあんだ…」
「あ~…あの沼地ダンジョンかい。あれはもう二度とごめんだね」
「へぇ~、沼地ダンジョンか。行ってみたいな…」
「やめといたほうがいい…上下左右に道が狭いせいで全身泥だらけになるし戦いにくいしで最悪な場所だ」
「ビリーの兄貴が嫌がってる!?」
なんだかんだで嫌でも嫌とは言わなそうなビリーの兄貴が顔面蒼白で沼地ダンジョンを嫌がってるだと!?
「お母さんに一回だけ『修行の一環だ』って連れて行かされたな~」
「だから皆、沼地ダンジョンのこと知ってるのか」
聖と俺は納得と言った顔で笑う
「聖と柊もお母さんの修行するなら行くかもね!」
「ならその時の楽しみだな」
どうでもいい話をしながら進んでいると道が開けてきた
「お、広くなったと思ったら速攻で階段かよ」
「次行くぞ、司のマップデータもゼロ達に送っておいた」
「というか嫌だね~?ダンジョンならもっとダンジョン産のアイテムとか探し回りたいな~」
「そういうのはマップ埋めの時に探してな、今はお前たちを無事に外に出すのが俺達の目的だ」
ニコママは階段をながら司のスマホを投げて返していた
「ま、ここら辺からはお前らでも厳しいんじゃないか?」
「何が?まだいけますけど!」
司が先陣切って階段を上がった先に居たヤギの顔をした魔法使いのような見た目をした魔物の頭を蹴り飛ばし、綺麗に着地してニコママにVサインをする
「ハハッ、奇襲なら誰でもやれんだよ」
「まぁ…司なら私たちまでとはいかないけどあと2~3層あっても行けたんじゃないかい?」
「カシオレ、あまり甘やかすな」
「ニコ、お前が過保護すぎだ。今のところ一撃で倒せるんだぞ、まだまだ余力がある」
ビリーの兄貴たちが司の話をしながら言い合ってるがなんだか微笑ましいほど緩い空気で笑い合っていた
「俺達もいつかあんな感じでダンジョンに潜るのかな」
聖が羨ましそうにニコママ達を見ながらつぶやくように俺に言ってきた
「いきなり何…あんな感じが良いんか?司があんな姉御みたいになったら俺は抜けさせてもらうからな…」
「うん、ずれてるずれてる。そこじゃない」
「なになに?何の話?」
「聖がお前と早く結婚したいってさ」
「はぁ!?」
「うそ~!?嬉しいな~!」
「何やってんのお兄ちゃん達…」
司が聖に抱き着こうとして、聖が全力を以てそれを止めて、俺と葵は笑いながら見ている。まるでダンジョンの中とは思えない光景だが少しは精神的に余裕を持ってきたのかもしれない
そう思った矢先にニコママが突然切り出した
「ところで…だ。お前ら、これってボス部屋だよな?」
「十中八九、間違いない」
「そうだねぇ…中にありえない量の魔力を感じる」
「見た目は普通のダンジョンと一緒なんだね~、それにダンジョンの層の数も少ないね」
確かに、前に司に聞いたダンジョンの法則だと層数が少ないほど敵も弱くなって難易度が低くなるって話があったはずだ、それにしては強かった気がする
「ダンジョンの法則が通用しないのが世界樹ダンジョンだと思ってろ。深く考えるだけ無駄だ」
「ボス部屋も一つとは限らないしな…」
ビリーの兄貴とニコママが自分たちのウエストポーチからテント等々のお泊り道具を取り出し始めた
「あ、そこ持って」
「え?あぁ、はい」
「ナイス…よし」
テントを手際よく建てて寝袋を取り出して中に入っていくニコママが最後に俺達に向かって迫真の顔で一言捨て台詞を吐いていく
「さて、就寝!」
「いや待て待て待て!」
「なんだよ…今から寝るんだ、邪魔すんな」
「いや、『今から寝るんだ』じゃねぇわ!何してんの!?」
「ボス戦前だ、少しでも万全の状態にするために寝る。それにまだゼロ達が合流してねぇ」
「テント、俺達の分とかは無いの?」
「あ~?無い」
「えぇ…ならせめてシートとか段ボールとかないの?」
流石に地べたに直に寝るのは葵にはさせられない
「あ、私がみんな分持ってるよ?」
「逆にお前は何で持ってんだよ!」
ニコママ達の安そうなテントより遥かに高そうなテントを2つ取り出してどんどん組み立てていく
「男女で分けて寝よう、みんな分建ててると時間かかるしスペースがないし」
「テントと一緒にくれた寝袋もふかふかだから文句言おうにも何もでねぇわ」
俺と聖でテントの中に入ってみると妙に広く感じる、二人だけだからか?
「…?」
「だよね、俺も思った」
一回テントの外に出て自分たちが組み立てたテントのデカさを見て見ると二人で丁度ぐらいの狭さのはずだ
「いや、明らかに大きくなってるだろこれ」
「これもしかしてダンジョン産?」
改めて入って見て見ると一部屋分ほどの広さがある
「そそ、ダンジョン産」
「うおっ、司なに入ってきてんだよ」
「いや、栄養補給ゼリーと飲み物を渡しに来たのと、私もこっちで寝ようかなと」
「男女で分けるって言ったの誰だよ…」
司が投げ渡してきたゼリー飲料を聖と同じ片手で受け取りながら反論する
「いや~、葵ちゃんが『もし向こうで寝たかったら寝てきていいよ?』って言ってくれたからさ~」
「全然声真似似てねぇから、別に構わんが葵は?一人?」
「そうだけど、カシオレ姉さんに頼もうかなって」
「いや、気ぃ遣うだろ」
司が自分の布団を取り出して横に敷いてるのを見て葵の言葉に甘えることにしたのを確認して俺は立ち上がって寝袋を回収する
「しゃーない…空気が読める俺は葵のほうに行くわ」
そういった瞬間、聖が鬼のように素早い動きで俺の耳元まで飛んできて小さく震えながら助けを求めてくる
「馬鹿か…!空気読めるならここに居ろよ…!」
「いや…お前と司、二人のほうが…なぁ?」
「なぁ?じゃないが?!何言ってんの?!」
「何の話してんの~?」
「いや、俺が出て行くと聖が司襲っちゃうから行かないでって」
「はぁ!?何言ってんの!?」
「も~…聖ってば~」
司がニコニコ笑顔でこっちに近寄ってくるがあんな満面の笑みが怖すぎて聖は腰を抜かしてるし俺も震えが止まらない
「じゃ、じゃあな!?」
「声裏返ってるし~、そんな逃げるみたいに出て行こうとしなくてもいいのに。ねぇ?」
「ハ…ハハッ…」
聖が涙を流して俺に助けを求める目で子犬のような顔をしながら最後の慈悲を求めている
流石にボス戦前に司もハッスルする訳ねぇだろ…まぁこの前は見捨てて死にそうな顔になってたからな。今回は助けてやるよ
「はぁ…どうせ葵が一人なんだ、あいつもこっちに呼んで四人で寝ようぜ」
「そ、そそそうだな!やっぱりそれが良いよ!?」
「確かに…葵ちゃんが一人だとやっぱり可哀想だもんね」
ポンッと手を叩きながら葵を呼びに司がテントを出て行った
「ふぅ…聖、大丈夫か?」
「ありがとう…!ありがとう…!」
俺に涙を流して抱き着きながら聖はただただ感謝の言葉を言い続けていた
「前回は見捨てたからな、今回は助けようと思ってたんだよ。相棒」
「助かったぜ…!寝るときの並びは俺、柊、葵ちゃん、司にしよう!」
「え~、私真ん中が良い」
「だってさ」
葵が司の後ろからひょこっと出てきながら自分の寝袋を抱きしめていた
「いや、司が真ん中は相当危ないから、せめて柊と葵ちゃんの間にしてよ」
「何でだよ、ありえねぇだろ」
聖と生贄をどっちにするか言い争いをしながら司を押し付け合っていた
「も~、そんなに私が好きなら二人の間に行ってあげるから」
「は?寝ぼけんな、まだ寝てねぇだろ」
「寝言は寝て言えってそういうことだぞ司」
「何で二人ともこういう時だけ仲良くなるの…?」
結局、寝るときの並びは葵、俺、司、聖と
司の案が通ってしまった
「じゃ、寝るから明かり消すぞ」
「うん」
「あいよ」
司はすでに寝ている。こいつの布団の寝つきの良さは一回体験してるからわかるがそれにしても寝るの早すぎる
「ねぇ、お兄ちゃん」
「どした」
「私たちは生きて戻れるよね?」
「そりゃな、ニコママ達もいるし司も聖もいるんだ。これ以上安心できる布陣はないだろ」
「でも、ここって世界樹ダンジョンに似てる見た目してたんでしょ?なら普通は出られないんじゃ…」
「心配すんな、最悪俺が無限に分体出して盾になってゴリ押し戦法もあるんだ。」
「やっぱり私も変身使うよ、魔力はお兄ちゃんより少ないけど分体出して戦う」
「いや、あれはスライムの能力の応用だから葵にはできないぞ?それに自我が崩壊するかもしれないんだやめとけ」
「でも!」
「この話やめ、たられば言ってる暇あるなら寝て体力回復だ」
葵が納得がいかない様子で毛布の中に丸まってしまった
「ウッ…トイレトイレ…」
テントから出てどこでやってこようかと悩んでると後ろから声をかけられる
「一個前の層まで行こうぜ」
「聖、護衛頼んでいい?」
「任せろ、男同士連れションと洒落込もうぜ」
「連れションとか言うな…お前の顔が泣くぞ」
「もう泣いてないよ」
聖を連れて前の層にトイレをしに戻っている道中聖が話し出す
「葵ちゃん、結構責任感じてるな」
「まぁな、俺が言えた口じゃないが。一回も戦わせてもらえないんだ。完全に荷物持ちみたいに扱われていい思いはしないだろうよ」
「少しは役に立ちたいんだろうけど、葵ちゃんは柊みたいに分体が出せるわけでもないし、魔力の扱いが一ミリも出来ないと言っていい。申し訳ないけど変に動かれると守れる自信がない」
「天下無双の聖様にそういわれちゃ何の反論もねぇよ」
葵が悪いわけじゃない、ただ場所とタイミングが悪すぎる。もっと葵の能力が扱えてある程度の熟練度を積んでいたらこのダンジョンでも戦えたのかもしれない。だが今は能力の詳細もわからない歩き出した赤子みたいなものだ。このダンジョンじゃなかったらもっと少し戦わせてみたり出来たのかもしれないが
そんなことを同じお荷物状態の俺が考えてもしょうがないか
「なぁ、柊」
「ん?どうしたよ」
「もし、俺がここで死んだら司と妹を…凛を頼めないか」
「はぁ?やめろ、らしくない」
聖が真顔で俺の目を見ながら真剣に話してくること自体が珍しいのに、まるでここで死ぬみたいな言い草だ
「真面目に、俺はお前ら三人の内誰かが死にそうになったら俺が代わりに死ぬ気でいるからな」
「お~お~、自己犠牲の精神は美しいとでも言って欲しいか、聖。そんなことしたら守られた側が死にたくなるわ、やめろ」
「こればっかりは俺の中で完結してる。何を言われても変える気はないよ」
「マジで、ほんとにやめろよ。葵が危なくなったら俺が死ぬ、俺が危なくなったら俺が死ぬ、司が危なくなったら司が死ぬで良いだろ」
「当たり前のように葵ちゃんは守ってるじゃん」
「そりゃそうだ、俺の妹だからな」
「それと同じだよ。皆、俺の幼馴染だ」
俺の肩に手を置いて真面目な顔をしていた聖がまたいつものイケメンニコニコフェイスに戻った
「はぁ…せめて分体の俺を使ってくれ…」
「分体を出すのが間に合ってたらね」
聖の頭をポンっと叩いて俺は膀胱の限界を感じてチョロチョロと隅の所にトイレをする
「ふぃ~…じゃ、戻るか」
「はいよ」
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「葵ちゃん?起きてる?」
「司さん?」
「お、起きてた」
寝たふりしてたら柊と聖の本音が聞けるかと思ってたけど、まさか葵ちゃんのほうが限界だったとは…
「私たちだけだとやっぱり心配?」
「い、いや…!そういうわけじゃ…」
「分かるよ、戦わせてもらえないのが精神的に来てるんでしょ?」
「…いえ」
「大丈夫、最悪の場合。私の秘密にしてた奥の手があるからね」
「奥の手?」
「それはもし見れたらのお楽しみ!」
何があっても三人は私が守る、ダンジョンに入って間もない三人は実戦経験が少ないからまだ不安要素が残るけどあれを使えば私達ならどうにかできるかもしれない
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「お前ら、起きろ」
「…ん~?少し待ってくれ聖…」
「俺は聖じゃない、起きろ」
寝ぼけた意識を引っ張って起こすかのように耳を千切れる勢いで引っ張られる
「痛い痛い!起きた!起きたから!」
「よし、ゼロ達が合流したからもうそろそろ起きて準備運動でもしてろ」
「ゼロさんたちは寝なくていいの?」
「俺達は魔力消費とかはしてないし、そもそもが徹夜作業班みたいなところあるからパフォーマンスは変わらないよ」
「あ、さいですか…」
横に寝てる葵と猛獣を起こして俺は自分の寝袋を畳む
「そういや、聖は?」
「とっくに起きて準備運動もかねて魔石集め中だ。テントに入ろうと開けた瞬間襲い掛かってきて怖かったわ」
「あいつ、森とかの野生で育ったって言われても信じれるな」
聖は相も変わらず聖のままのようだ
「あ、おはよう柊。良く寝れた?」
「そうだな、微妙。あと一時間は寝れる」
「柊がそんな感じのこという時は大体ちゃんと寝れてるから大丈夫」
「良くわかってんじゃないの」
聖が投げてきた魔石を口に入れて背伸びしながら体を起こしていく
「さて、各自準備ができたら俺に言え、それぞれの動きを考えてある」
「ニコママちゃんと寝れたの?」
「当たり前だ、俺を舐めんな」
それぞれのタイミングでニコママの所に行って準備が完了する
そしてボス部屋の扉の前で司が結界を使って一回円陣を組んでニコママが士気を挙げる
「各自、自分の動きを忘れるな。かと言って遵守しすぎるな。いいな?」
「おう!」
「ニコ、あれをやってくれ」
「ビリーお前、好きだな…お前ら、覚悟はいいか?全ては」
「未来のために!!」
いざやってみると死にたくなるほどの恥ずかしさと何が何でも生きて帰ると思えるような勇気が湧いてくる
各自が自分の装備や体の動きを少し確認してからニコママがボス部屋の扉を開く
「あ~、えっとお前がここのボスで合ってるか?」
「まぁ確かに、周りの景色のせいでボスの雰囲気あるよね」
「えっとこれは…倒すのが正解?」
ボス部屋を開くとそれはすでにそこにいた
「明らかに人だよね」
「あぁ、男でも女でもないね。まず人間でもないだろうさ」
「あ~、あ~。お、声出た」
目の前にいる全裸の変態は男でも女でもないまるで某巨人漫画の巨人のように性別がわからない体をしている上に、俺の声で話し始めた
「柊の分体を取り込んだあの魔物の本体だろうね…柊と同じ声をしてるじゃないか」
「俺の分体みたいに取り込まないと経験が収束されるとかいうわけじゃないのか?」
え、チートくない?それ敵吸収しても一々本体に戻らないでいいとかなんていう自動レベリングだよ…
「え、俺を殺しに来た感じ?」
「まぁ、そういうことになるな」
「マジか…何でか聞いてもいいやつ?」
「いや、まぁ外の世界に多大な被害出してるし…俺達閉じ込められてるし…」
「って言ってもさ~、俺の中に入ってきたのはそっちじゃない?」
いや…まぁ確かに…俺達がこのダンジョンの中に入ったのは間違いないけども…
「ん?俺の中?」
「うん、この…人の体は小回り効いて気に入ったけど…やっぱり本来の姿のほうが窮屈じゃないかな」
「ってかこいつ柊と同じ声で同じ喋り方するせいで頭がおかしくなりそう!」
「あ、喋らないでおきま~す」
司が頭を抱えて唸りながら文句言ってきたので俺はもう口を開かないことにした
「なんだ?返してくれって言ったら返してくれんのか?」
「ダメに決まってんじゃん。そっちから俺の養分になりに来たんだ。逃がさないよ」
「はぁ…じゃあ交渉決裂だ」
ニコママが指を鳴らしていきなり戦いが始まる
ニコママの作戦だと確か最初にアタッカーをするのはカシオレ姉さんとビリーの兄貴。聖と司は後方支援兼俺と葵の護衛、ニコママは戦況を見て適宜瞬間移動させる仲間を入れ替えるそうだ、つまり一ミリでも気を抜いていきなり相手の目の前に転移されたらほぼ終わりのような地獄の戦いが始まる
「まずは私たちだよ…!」
「確か…カシオレ姉さんは足で戦う、ビリーの兄貴は殴り」
俺の声をしたあいつは俺の記憶も持っているのか聖がやったようにビリーの兄貴の腕を下がりながら引っ張ってカシオレ姉さんの蹴りをビリーの兄貴に当てようとしていた
「もうそれは学習したんだわこちとら…!」
ニコママがキレ気味でカシオレ姉さんを後ろに下がった魔物の顔面に当てる位置に再度瞬間移動させる
そしてカシオレ姉さんの蹴りが綺麗に顔面に入ってビリーの兄貴も引っ張られた慣性を利用してもう一方の手で殴りかかっていた
「うぉ…すっげ…」
「あそこまで行くともう即興でいかに対応するかの話になってるね」
「カシオレ姉さんはニコママが移動させてくれることを信じて蹴りの体勢を崩さなかったし、それに合わせてビリーの兄貴も諦めないで殴りかかってる。ああいうの憧れるよね。信頼からくるチームワークって感じ」
「はえ~今の一瞬でそこまで説明台詞吐ける余裕も俺には欲しいわ」
全くというわけではないが言語化するほど余裕で見れる次元じゃねぇわあんなん
「説明してる間にも色んな攻防起きてるから説明してる暇はほとんどないけどあれが全部説明できるレベルまではみれてる」
「あれが全部見れたら相当面白いと思うよ~?」
そう言いながら司が持ってかれたが司も咄嗟の反応で魔物の脳天にかかと落としをかまして帰ってきた
「まぁ、こういう時にも反応できるようになるしさ。やっぱり目とか瞬発力とか鍛えておいた方が良いと思うのね」
「そうそう、早く柊も魔力をマスターしたほうが…」
聖は言ってる途中でニコママに連れていかれて魔物の顔面にパンチを食らわせて帰ってきた
「どこまでだっけ?あ、魔力マスターしたほうが楽しいよってことを言いたかったんだ」
「うん、なんかお前らおかしいよ」
今頭の中で起きてる主人公たちの現状を細かく説明できるかどうかわからないので後で謎が解き明かされたときにわからなかったら、どうにかして補足して理解してもらえるように頑張ります
今回は止め時がわからなくて7000文字ぐらい書いちゃった(はあと
感想とか頂けると筆乗るんで暇だったら書いていってください