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全魔と呼ばれた探索者  作者: 新戸成蔵
14/46

14.しっかりしろ聖ぃぃぃぃぃぃ!畜生…!絶望め…!

ちょっと体調不良で寝てたのでいつもより1000文字ぐらい少ないです…ごめんなさい

誤字脱字があったら報告してもらえたらありがたいです…

朝起きたら体の重みと魔力のコントロールのし辛さを残して頭痛は治まっていた。また司は寝相が悪いのかベッドから落ちてきているし…


「俺の腕を枕にするな…!」


スッと腕を素早く抜くと枕を失った司はゴンッ!とデカい音を立てて頭を強打する


「おい柊~学校行くぞ~」

「ちょっと待って、左腕に力入らない」

「なんで?」

「分かんない、こいつが俺の腕枕にしてたせいだと思うけど…」

「お前ら付き合ってんの?」

「ちげぇよ!こいつが寝相悪すぎてベッドから落ちてるくせに寝てる人の腕を勝手に枕にしてんの!」

「あ、腕枕で力が入らないようになるのはハネムーン症候群って言うらしいよ」

「めっちゃ話題転々とするじゃん、着替え取って」


結局俺達が家を出て行くまで司が起きることはなく、無事に今日の期末テストを終えることができた


「テストどうだった?」

「まぁまぁ、70は軽いだろ」

「俺は80以上はあって欲しいけどちょっと不安」

「そういっていつも90点代出してるから問題ない問題ない」


下駄箱で靴を履き替えて、今から帰るぞってところで司からRAINが来た


司:『お~い。葵ちゃんはテスト終わって帰ってきたからあんたたち待ちだけど』

柊:『うるせぇ、今から学校出るところだからあと15分ぐらい待ってろ』

司:『昨日の動画の話、忘れたとは言わせないからね』

柊:『へいへい』


「なぁ聖、寄り道して帰らね?」

「柊から誘ってくれるのは珍しいからうれしい所ではあるけど、司から逃げたいだけでしょ」

「べ、べべべべべべべべっべべべべ別に?」

「その嚙み方はもうわざとじゃん。どうせ葵ちゃんはもう帰ってきてるとかなんとかの連絡だろ」

「え、聖さんエスパーなの?私怖いのだわ…」

「突然のおねぇ口調にこっちは困っちゃうのだわ」


聖に引きずられながら俺は帰宅した


「おかえり!柊は着替えたらこれとこれとこれ!」

「へいへい…」

「じゃ、俺もいったん帰って着替えてくる~」

「早く帰ってきてね!」

「任せて」


聖もノリノリだし、司は言うまでもない。葵は緊張してるのか少し顔色悪いな


「ホントにこれ着るのか…?」


………


「は~いこんにちは!皆の司で~す!」

「「『こんにちは~…』」」


カメラを前に緊張しているのもあるがそんなことより、司の声の高さのギャップに持っていかれた


「本日はゲストという名の昔からの仲の人たちを呼びました!」

「いえ~い!」

「がんばるぞ~!」


こ…こいつら行きやがった…!傍観するだけの視聴者側から、あっち側へ!


『ガ、ガンバルゾー』

「この金髪のイケメン君が噂の聖!」

「イケメンじゃないし…頑張ります」

「このローブの変声機付き仮面男が舎弟君で~っす。名前も顔も出したくないシャイボーイ!」

『うるせぇぞ司…どうも』


俺が着た服装は例のAさんにそっくりな見た目をさせられた。なんでもAさんが付けているものと同じものを買ってきたらしい


「この可愛い子が舎弟の妹ちゃんのサフちゃんです~!偽名!」

「どうも~、頑張ります!」


葵の偽名はとても簡単、葵→青い→青い宝石→サファイア→略して「サフ」という経緯でサフになった。聖は元々名前をテレビの時に言われてるからな…ご愁傷さまだ。俺は舎弟のままで通って行った


「今日の企画は~…『今だから言える!いろんなこと暴露会!』で~す!」

「「『は?』」」

「このそれぞれの名前が書いてあるボールを箱の中から出して~…出た名前の人が隠していたことや黒歴史を暴露ってことで!」

「ちょ、ちょっと待とうか」

「司さんこれは恥ずかしいよ!」

『いったんカメラ止めろ』

「今回ライブ形式だから無理、今一杯視聴者いるし」

『最悪過ぎる…!』


パソコンの画面を見て見るとコメントが爆速で流れている、これは逃げ場がない…!


「じゃあ、最後のルール!この…真っ黒なボールが出たら~、全員が一つずつ言わなきゃいけないの!」

「グッロ…」

「わ、私お腹痛くなってきたかも~…」

『司…あとで覚えてろよまじで…』


そうして、俺達の地獄は始まった


「まずは~?私だ!」


ボックスの中から出てきたボールに書いていた名前は司


「ん~どれがいいだろ…あ!あれにしよう!」

「なんだなんだ~?」

「幼稚園でさ~、私がプールに落ちて溺れかけて泣きわめいてたことあるじゃん」

『あ~、イケメンの先生に張り付いて離れなかった時のか』

「確か、プールがキラキラしてたから入った~とか言ってたよね」

「私物心ついてないと思う」

「あの時実はトイレまで間に合わなくて漏らしちゃったからプールに入って誤魔化そうと思って溺れたんだよね…」

『うわっ…』

「可愛らしい話だね」

「えぇ!司さん可愛い~!」


なかなかな暴露、こういうのが大好物な人は多いだろうな…


『これコメント見てもいいのか?』

「良いよ~」


一応司の許可も得たしコメント欄を見て見ると予想外なコメントだらけだ


『今日はダンジョン回じゃないんだ』

『ダンジョンしか興味ないのかと思った』

『あれ、ダンジョン関係の動画じゃないの初じゃない?』


ふむ、司はいつもダンジョンのことばっかりだったのか


『司、なんで今回はダンジョン関係じゃないんだ?』

「え?だって聖もサフちゃんもまだ入れないし。それにここら辺のダンジョンじゃちょっと動画になる程の取れ高出せる敵もいないし」

「自分で強いって言ってるなこいつ」

「だってホントに強いんだも~ん」


うっわこいつ…!何の躊躇いもなく言いやがった…!こういうこと言った後は絶対コメント欄の奴らもボロカスに言ってくるだろ


『流石絶望』

『絶望のあだ名も付けられたおっさんの言うことは重みが違う』

『絶望かおっさんかの二択なの笑える』


案外ボロクソには言われてなかったようだ。『絶望』か、そんなこいつ厨二病みたいなあだ名付けられてんの…?


ーーー


「は~い!今日の配信終わり~!みんなまたね!このメンバーへの質問があったらコメントよろしく!」

「あぁ…あぁぁぁぁぁぁぁ!」

「もうやだ…お嫁にいけない…」

『しっかりしろ聖ぃぃぃぃぃぃ!畜生…!絶望め…!』

「舎弟君、後で話があるから居残りってことで」

『畜生…!聖め…!』

「完全に墓穴掘ってたのは自分なのに擦り付けないでもらって」


そんなこんなでライブは終わり、悲鳴を上げる程自分の黒歴史をさらけ出した俺達はしばらく虚ろな目をしていた


「ねぇ柊、絶望ってどこで知ったの?」

「いや、コメント見てたら『絶望かおっさんかの二択』って言われてたからちょっと面白くて」

「そのあだ名、可愛くないから嫌なんだよね。テレビの人にも言わないでって言ったし」

「何で絶望なの?」

「私が戦うと相手がボコボコだからってのと…」

「「と?」」

「…!言わない!」


司は何でかキレ気味で顔を赤くしながらリビングから出て行ってしまった


「なんか気に障ることしたかな」

「知らん、謝ったほうがいいのかもしれんな」

「司さん、胸見てたような…?」

「「RAINの名前はしばらく絶望に変更だな」」

「お兄ちゃん、そういう所がモテない原因だよ」


葵に若干の説教はされてしまったがこれが俺達のいつものノリだ。やめるつもりは毛頭ない



ーーー

結局、司がリビングに帰ってきたと思ったらyoutubeの反響が良かったとスマホのエゴサ画面をニコニコ顔で見せてきた。俺達の出たライブは成功を収めたことで葵が味を占め、今後も定期的に動画を撮りに来ると拒否権の無い約束をさせられた後、今日の夜ご飯の準備が始まった


「あ~、ダンジョン行きて~」

「ついていこうか?私も縛りプレイ的な内容の動画撮ればなんとかなるし」

「いやだよ…ずっとローブに仮面とか気が狂っちまいそうだ」

「何とかならないの~?」

「もう柊も顔出しすればいいじゃん、楽だよ?」

「いやだ、お前らみたいに俺は容姿が整ってないの!」

「顔は良いから…問題は髪型だと思うんだよね…」

「俺がセットしてやろう」

「おい、夜飯の準備はどうした…寄ってくるな!葵!助けて!」

「ご愁傷さまです…」


葵に見捨てられた俺は夜飯の準備を葵に任せた聖と司に魔改造された


「こんなもんじゃない?」

「うん、最高にかっこいいぞ柊」

「聖、そういうこと恥じらいなく言うから困るってばよ…」

「お兄ちゃん少しはかっこよくなったんじゃない?少しは」

「妹よ、そういう時は聖みたいに褒めたほうが人はノリが良くなるって覚えておけ…ありがとう」


司を助手に、聖が俺の髪を勝手に切り、セットをして鏡を前に持ってこられた状態で俺はどんな反応をすればいいのだろうか


「もしかしたらファンも出てくるんじゃない?私の視聴者は丁度半々で男女に別れてるし、少しは女子人気高くなれそうな見た目にはなってると思う」

「そういうのは全部聖に行くってのが世の摂理だ」

「それは否定しないけど、聖に手を出す女子は私が消し炭にするからいないよ?」

「司さん真顔で言ってる分、恐怖感倍増してるのでそこまでのほうがいいです…」


もうツッコミが追いつきそうになくなってきているがなんだかんだで俺は強制で顔出し+ダンジョン探索の姿を動画にされることが決まった


「柊がダンジョンの探索してるときの縛りプレイの内容は目瞑ることにしようそうしよう!」

「下手したら死ねるんじゃない?」

「最近の修行の内容が気配感じ取ることだし、並大抵の攻撃じゃ私は死なないから問題ない問題ない」

「お前…まだ修行中の身なの…?」

「そうだよ?世界の人は全体的に基準が高いから強いんだけど。日本の人は一点特化の人が多いの。そのうちの一人が私のお母さんでお母さんの一点特化は魔力だね、今私が師匠として修業させてもらってる人は気力の人だね」

「うっわ…こいつまだ強くなろうとしてやがる」

「二人ともぐずぐずしてると置いていくから早くね?」

「俺はまだダンジョンにすらいけないのに…」


聖の心からの叫びを気にする様子もなく、今日もみんなで食卓を囲み、葵特製の炒飯を頬張った

設定ポロリ

・得意料理

柊:中華(味が好きな料理が多いから昼ご飯などで自作することが多いから)

司:全部(花嫁修業も兼ねて母親の手伝いをしているから)

聖:全部(レシピ見れば作れるから)

美咲:ハンバーグ(みんなで初めて作った料理だから)

葵:炒飯(料理の中で一番好きで練習したから)

美晴:和食(家で和食ばっかり出てくるから)



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