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短編集:私がダンジョンマスターになったわけ  作者: 木苺
(9)チームでお仕事♡
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転移ルートの再構築に向けたダン菅側の取り組み

・新型転移陣の運用モデル(理論的ひな形)が完成した。


これをもとに 今度は実地モデルを作らなくてはいけない。


・ミーちゃんダンジョンでは、これまでダンジョン生物をスタッフとしていたので、稼働体制=就業形態だった。


ダンジョン生物の利点は、お仕事内容にあわせて、能力も体力も持久力も調整できる点。


 何しろミーちゃんが設計するのだから、最初から ミーちゃんがイメージした職務に合わせたあわせた力を持たせて産み出している。



・一方、ミーちゃんダンジョンに客を送り込んでくる各ダン菅支部で働いているのは、人間。


これまで、ダン菅支部とミーちゃんダンジョンとの協同作業(=転移関係)に伴う連絡調整は、

ダンサンが中心にミーちゃんも一緒になっていろいろやりくりしてきた。


ただ みーちゃん側で その状況に限界をきたした。

 なにしろ ダン菅本部都支部合わせて10か所への対応を、ミーちゃんとダンサンの二人で回すのだから。


・さらに 新型転移陣を使うとなると、技術的サポートも含めて専任職員を雇う必要性をダン菅側も認識した。


そしてどうせなら、ミーちゃんダンジョンに向かう客が、ダン菅支部を通過する際に発散する感情エネルギーを無駄なく吸収したいので そのための接客体制を再構築したいと言い出した。


・そのための コンサルタント契約をミーちゃんのシンクタンクとダン菅本部・各支部との間で新たに結んだ。


 

さらに 新型転移陣の専任操作担当者を新たに雇いたいと希望するダン菅支部には、

みーちゃんが雇用契約を結んだまま待機させていた14人の中から 8人を紹介した。


もちろんこの移動は 本人たちが望んだものである。

この8人は ミーちゃんとの雇用契約を終了し、新たにダン菅各支部の職員となった。


 もちろん この者たちが すでにミーちゃんと交わしていた守秘義務は今も有効であり

 ダン菅もその点について 彼らに圧力をかけたり誘惑しないと みーちゃん及び新採用職員双方に誓約した。


(みーちゃんが探し出し 受験を勧誘して 採用契約にまでこぎつけた8人を ダン菅職員としてゆずったことにより、

ミーちゃんダンジョンやミーちゃんのシンクタンク職員採用にダン菅が協力した労力はチャラになりました。


 もっとも みーちゃん側から言わせると、たんにダン菅がミーちゃんのダンジョン経営に介入しようとしただけじゃないか!ってことになるのですが、そこは 微妙な共存共栄関係の維持ってこと(;'∀'))



・今や配属待ちの人間は6人。

 この6人の中から、財務・経理に強い3人を、シンクタンクの大陸常駐窓口係に起用した。


・クインとアリソンは、この3人を特訓後、この3人を連れて、ダン菅本部・支部あわせて10か所の転移陣操作担当者20人のスタッフトレーニング、およびダンカン本部の接客体制の再構築に関するコンサルタント業務にむかった。


 そこでは、アリソンの官僚的手腕と、クインの魅惑的なほほえみ&有無を言わせぬ存在感が、

 おおいにその効果を発揮した。


モートンは、ミーちゃんダンジョン内の新型転移陣の敷設と試運転に関する技術的業務にまわった。


・3か月後、クインは ミーちゃんダンジョン内の仕事にもどり、

 アリソンは、Aチームから抜けて、このたび大陸に常駐するコンサルタント窓口として新設した部署の所長として3人を率いることになった。


 この窓口係4人は 引き続きダン菅各支部へのコンサルタント業務を行う一方、

 これまで ダン菅支部におまかせしていた、集客のための広告活動などもはじめた。


 ミーちゃんダンジョンの自立に向けた第一歩である。


これまでは テーマパークとしての経営・営業に関する部門を、ダンサンを通してダン菅におまかせしていたのだが、近い将来 ミーちゃんの会社が自力で行えるように、大陸に自前の窓口を置いたのである。


 ダン菅から支援を受けられるのはダンジョン誕生後10年間のみなので

ミーちゃんダンジョン自立まで残された期間は 残り4年だ。

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