乗り物遊園地
これまで リゾート的なイメージで展開してきたみーちゃんダンジョン。
それ故 送迎用の動物も天馬や白鹿といったメルヘンチック、神々しさをイメージしたダンジョン生物だった。
しかし、この度 野性味を加味した「採り採り野山・食べ放題野原」にモンスター化するダンジョン生物を出現させたことにより、一気にそれ系ダンジョン生物への期待が寄せられることになった。
が、しかし このまま戦闘系ダンジョンに飛躍しては困るので、とりあえず 親子でワクワクしそうなダンジョン生物と遊ぶ日帰りエリアを、第2階層・ファミリーランドに作ることにした。
☆彡 ☆彡
・空飛ぶヒラメ(定員2名)
スピードもあり 静かに飛ぶので、
乗り物コーナーに試験導入後、タクシーとしての運用に切り替えた。
❀乗り物コーナーでのお客様の声❀
安心・快適でしたが、一直線に目的地まで飛んでいく感じであまり面白くなかった。
❀結論❀
というわけで、いったん取り下げ、後にタクシーとして復活させた。
・ウナギ車(定員3名):水面を滑るように移動
またがっている人は 足先が水につかるが 自分達で水しぶきを上げなければ
膝より上が濡れることはない。
・ニョロ車 (※1)
1人乗りの小型の蛇から、定員5名の大型の蛇まで 大小さまざま蛇型モンスターが
またがっている乗客の足が 地面に触れない程度の高さを保って滑るように移動
蛇なので 地面と平行に体をうねらせながら滑るように動く
なので斜面を登り降りするときは ちょっとスリルがある、
5人乗りの場合、体のうねりにあわせて横揺れするが、その結果、
先頭に座らなくても前方の視界が開けて楽しめるという声と
酔いそうだの声に感想が分かれた。
・ポップフロッグ(1人乗り)
雨ガエルモンスターなので ピョンピョン飛びながら移動。
斜め前に弾丸のように飛び出し、着地、一呼吸して再びジャンプという
独特のリズムと 飛び出すときの勢いが快感とのこと。
待機場所の周囲の色にあわせた、青・緑・灰色・茶色・・様々な色合いをしているので
見つけるのがたいへん。
周辺環境に溶け込んだポップフロッグを探しているときに
突然 フロッグと目があったり、視界の中にフロッグの舌に飛び込んで来たときは
かなりビックリする。
しかし、個体としてのフロッグ達は 自分固有の色を持ち、自分の体の色を変えることはなく、
移動中のポップフロッグ達の色がさまざまに映えるので、被写体として人気が出た。
・ひらひらちょうちょ(一人乗りだけど グループで飛ぶ)
蝶モンスターに載ってひらひらとお花畑を散歩したい♡というお客様の要望によりデビュー
安全の為、鱗粉なし・体表の一部を変化させて鞍と手綱代わりに使えるようにした変異型だ。
ちょうちょらしく 花から花へ 上がったり 降りたり ゆらゆらしながら移動。
人を載せて飛ぶので、当然大型モンスター。
その大型ちょうちょが止まる花も 巨大花。
できるだけ 蝶が止まりやすい形状の、巨大花を用意した。
球形
クローバー アリウム・ギガンチウム(※2) ネギ坊主 アジサイ 他
上向きに花が開いているタイプ
スイレン・ハス・チューリップ 他
デザイン中、巨大花だけだとグロテスクな雰囲気が漂ってきたので
普通サイズのお花畑の中に ところどころ 蝶が羽を休める巨大花をアレンジする形に変更した。
見た目のきれいな ひらひらちょうちょだけでは乗りにくかろうと思い
「ガーン」(蛾モンスター)も入れておいた。
❀お客様の声❀
イメージ的には憧れたけど いざ載ってみると 不規則に上下する蝶の動きで
視界が揺れて・・・>< (ひらひらちょうちょ)
思ったよりも、顔の横で羽が上下するのが気になった。(ひらひらちょうちょ)
案外乗りやすかった。(ガーン)
巨大花グロイ
チューリップのお花の中にはいって 楽しかった♬
球形の花が大小高低 色違いでいろいろあってきれいだった♡
小さいお花が集まって一つのお花になっていることが すごくよくわかりました!
❀ ❀ ❀
子供達の素朴な声は、意外でもありうれしくもあったが、
大人たちからの声は ほぼ予想通りだった。
それでも 大人たちは 最初は ひらひらちょうちょに乗りたがるのです。
夢をもって。
そして 2回目からは 「ガーン」を選ぶのです。(笑)
というわけで じょじょに「ガーン」の比率を上げました。
でも子供たちは「ひらひらちょうちょ」のランダムな動きが楽しいようなので
「ひらひらちょうちょ」は 子供達の体格に合わせて小型化するとともに
サイズ展開を細かくしました。
やっぱり 乗り物は 体格にあっている方が 安全ですから。
☆彡 ☆彡
最初は ダンジョン生物と遊ぶコーナーだから「わんぱく広場」と名付けようと思ったのだけど
いざ 設計を始めると、乗り物ばかりになったので、その名も「乗り物遊園地」に変更した。
そして 最初のイメージよりも 敷地を広くとって、「乗ること&遊覧」が楽しめるように工夫した。
ウナギ車で川下りをして、スリルや涼感を楽しんだり
湖上巡りで水生植物や水の中の生き物を見て回る。
ニョロ車で岩山巡りをしてアップダウンを楽しむだけでなく
山登りをして 頂上からの展望を楽しんだり、
岩の隙間から顔を出す 高山植物を捜し歩いたり。
砂場や芝生の上を ロデオ気分で ホップフラッグに載って跳ね回ったり。
☆彡 ☆彡
その後も お客様のリクエストのお答えする形で
「ブンブンブン」
蜂型モンスターの背中に載って、花畑の上で スピード競争。
「トンボで飛ぼう」
ヤンマ型モンスターに載って 林間を駆け抜ける(実際には 飛んでいる)
といった コーナーも増設した。
☆彡 ☆彡
「乗り物遊園地」の敷地が拡大するのにあわせて、園内移動用の
乗降フリーの園内周遊タイプの「乗り合い芋虫」と
降車駅まで直行タイプの「空飛ぶヒラメタクシー」を導入した。
・乗り合い芋虫(5~20人乗り)
決まったコースを のんびりと もくもくと歩き続けている。
御乗車のお客様は、コースの横で手を振れば止まるので、自由に乗り込む(またがる)
下りたくなったら、脇腹を掌で軽くたたくと止まる。
芋虫は前進しかしないので、自分が行きたい方向に向かう芋虫に乗る
(コースは 一応 中央分離帯つきの右側通行となっている)
片道2~3車線なので、混雑時には、満員になった芋虫は、中央寄りの道を通るので、
降車時は中央分離帯に降りることなる。
中央分離帯からは、横断歩道ならぬ横断リフトに乗って、道端に移動する。
・「空飛ぶヒラメタクシー」
小型車(定員2人)大型車(定員5人)の空飛ぶヒラメ
乗降所に、いつも待機している。
客が指定した乗降所まで直行する
(乗降所以外で 乗り降りはできない)
☆彡 ☆彡
「考えてみれば 『飛ぶこと』って 人類の憧れでしたねー」みーちゃん
「操縦免許なしで 空を飛べる
特別な訓練を受けなくても 空が飛べるって いいですね」ダンサン
「機械の乗り物には 操縦訓練を受ける必要があり
動物を乗りこなすには、動物の世話をしたり 乗りこなす技術がいるけど
モンスターなら こちらの気持ちを汲みとって載せてくれるから
確かに 理想の乗り物になりますね」
「まっ そんな風に設計したダンジョン生物限定の話ですが」ダンサン
(参考)
(※1) https://www.youtube.com/watch?v=58aZnl9V2L0 (動画)
エコフロンティア 自然に学ぶ科学技術
冒頭の蛇目線の光景が面白い
蛇が持つ優美な動きは 全然撮影されていないが
むしろ 私個人としたら 蛇の体表が拡大された映像に苦手意識を持ったが
蛇の動きをロボットに反映させようとする研究者の談話ついていたので紹介します
(※2)https://lovegreen.net/flower/p98751/ 写真引用元
「アリウム・ギガンチウム」
生け花の花材として 私が好きな花の一つです。
単独では個性的に見えますが、盛花にすると、他の花材があわせすく、品よくまとまり
洋間にも床の間にもなじむので 扱いやすいのです。




