採り採り野山・食べ放題野原 (宿泊施設つき）
「渓流釣りとキノコ山（木の実拾いつき）」に関する第一案ができた。
「ところで、宿泊施設やトイレはどうします？。
上級コースを 今までの日帰り気分で 午後から訪れたりしたら
『遊びきれなかった』って苦情が来そうです」ダンサン
「そうなのよ。
初級コースは 道沿いにトイレスポットを設けて、地図にも記載すればいいのだけど、
中級・上級はどうするかなぁ」
「中級キノコ山地図にも 道は記載してるんですよね？」ダンサン
「メイン道路だけ記載して、細い道は書かないつもりだった。
でも、キノコ群落につながる小道の分岐点には目印を置く予定だったから、
その目印の一部をトイレにしようか？
でも トイレだらけになるのは嫌だな。」
「初級コースにも休憩スポットが必要なんじゃないですか？」
「野性味を強調して、休憩は各自が選んだ場所でしてもらいたいなぁ
だから ベンチやテーブルは設置しない♡」
「エリアサイズはどうします？」ダンサン
「そこが問題なのよ。
最初は、エリア的には小さくして、まっすぐ一方向に直進すればエリア外周のメイン道路に出るようにするつもりでした。
ただ 問題は、エリアを小さくすると 過密になって
宝さがしどころか 早い者勝ちの希少キノコ採り競争・釣りの場所取り争いになりそうだし、
エリアを大きくすると、迷子続出、レスキュー隊への出動要請が増えすぎてダウンしそうでねぇ・・」
♬ ♬
とあれこれ話し合った末に、できたのが「採り採りの山・食べ放題野原」だ。
山あり谷あり川もある
池も森も林もあるので、季節に応じた
タケノコ掘りも木の実拾いもキノコ狩りもOK
渓流釣りも 川や池で糸を垂れるのもOK
草苺も山菜も 果実も葉っぱも根っこもご自由に採取してお召し上がりくださいませ。
採取したら 入場時にお渡しする保存袋にすぐに入れて、
調理またはお召し上がりまで保存なさいませ。
採ったまま放っておくと、放置30分後には
放置されたものがモンスター化して襲ってきます！
モンスターに襲われたら、管理事務所まで逃げ込めば助かりますが、
事務所で がっつりと罰金を取られたうえ、ダンジョンから追放されます。
（宿泊申し込み時の前納金の返金なしで！）
尚「うっかり取りすぎた！ まちがえてとっちゃった！」と保存袋に残したままご退場の場合は、お残し量に応じた罰金を頂きます。
ようは 採り放題・食べ放題エリアではありますが、乱獲禁止
限度をわきまえて節度を持って行動せよ！ ってことであります。
しかし、節度とマナーをわきまえたご利用者様は、伸び伸びと採取生活をお楽しみいただけるようになっております。
☆彡
速い話が、キノコ山と釣りエリアを合体して、設備エリアを付け加え、
それらの回りを 実り多き森林・野山・野原といったフリーエリアで囲んだのだ。
設備エリアとは、①ゲートエリア ②バンガローエリア ③複数のキャンプエリアである。
①ゲートエリア
転移ゲート・受付・売店・簡易救護所・スタッフ待機場所がある。
転移ゲートは
ダン菅支部
↕
ミーちゃんダンジョンお客様広場
↕
ゲートエリア
↕
キャンプエリアまたはバンガローエリアの管理棟（受付）
と転移するようになっている。
・日帰り客は、ゲートエリアの「日帰りコーナー」に移動し、
そこの売店で必要な買い物をしたあと、そのまま野外に行く。
売店では、キノコ・魚・果樹・野草・花の図鑑
タオル・バスタオルなどのオリジナル商品
日帰り客用のエリアマップ・釣り道具・保存袋・お助け笛他の便利グッズ
菓子・飲料・軽食などを販売・有料貸出をしている。
（野外日帰りエリア内に売店はございません。
お買い忘れのないよう ご注意ください♡）
・日帰り客用エリアマップは、ゲートエリアを中心に８方向の地図１～８の八種類
地図２・４・６・８
（渓流つり中級エリア＋初級キノコ林＋その他いろいろ）
地図１・３・５・７
（中級キノコ山、点在する川や池で竿をふれば 何かが釣れるかもしれない＋α）
釣った魚は、保存袋に入れて、エリア内の炊さん場に持って行くと、
串焼きまたは、網焼きにできる。
そこでは、魚のさばき方や調理法も教えてもらえるし
食材が足りなければ購入もできる。
地図１～８の境界は1辺が10キロのメイン道路となっており
2キロごとにトイレ、
トイレとトイレの中間点には、シンボルツリー（果樹・花木など）や炊さん場がある。
各地図にひとつづつある中級エリア内の仕様は前頁と同じ。
・宿泊客は、ゲートエリアの「宿泊受付」で諸手続き・諸費前払いをして、
宿泊エリアの入場チケット（宿泊地ーゲートエリア間の往復転移チケット付き）
宿泊地の中央広場の地図
を受け取り、速やかに、宿泊地に転移する。
②バンガローエリア
バンガローなので 木の建物（洗面・トイレつき）が割り当てられるだけ。
バンガロ―は、中央広場を囲んでいる。
中央広場の回りには、四つの露天風呂エリアがある
バンガローエリアの周囲を、川と森が取り巻いている。
フリー地区との境界を示す為だ。
故に川を渡る4つの橋の外周側に番小屋がある。
番小屋にはダンジョン警備員が常駐しており、エリアチケットを持たない人間の侵入を阻む。
と同時に、宿泊客がエリア外に出たまま、日没までに戻ってこなかった場合は、
バンガローエリア管理棟に連絡して、捜索隊を出す。
なので日没後に戻る予定の時には エリアを出るときに番小屋に届けておく必要がある。
ゆえに、日没または夜間帰宅予定時間までに戻れないときには、お助け笛（お迎え用）を吹いて
スタッフを呼びましょう。
「ピ」と短く人数ん分だけ吹いて、最後に「ピ―」と長く吹けば、迎えが来ます。
ex)「ピ ピー」 一人を載せて帰るための鹿1頭
ex)「ピ ピ ピー」二人乗りの猪1頭
ex)「ピｘ5回以上」5人以上を運ぶために巨人またはクマ
（捜索隊を出して探すのは けっこうたいへんなので、無事な場合でも捜索費用を請求致します）
エリア退出時（お帰りのさい）は、管理棟で備品類の返却をお願い致します。
その際追加費用のご精算もお願い致します。
返品・清算済みの方には、明細書をお渡しするとともに、ゲートエリア復路切符に押印いたします。
当ダンジョンを退出されまで 書類は大切に保管・保持お願い致します。
◇
中央広場には、バンガローエリア管理棟と共有施設がある。
管理棟の
①転移ゲートに到着したら、すぐに②のエリア受付・売店区画に行く。
・エリア受付で
寝具：寝袋または敷布と毛布セット
ランプなどの備品を借りる。
宿泊中の食事形式（予定）を報告する
食堂のメニューを利用
食堂付属の売店で弁当や飲み物・食材を購入
調理場で コンロなど調理器具を借りて自炊
野外炊さん場を利用して自炊
備品を借りたり消耗品の購入は、管理棟の③で行う
予定の変更は自由だが、品不足が起きそうなときには、予定通りの人が優先される。
②の売店では、
図鑑類の販売
お助け笛・保存袋
宿泊者用エリアマップ（宿泊地を中心に フリー地区も含めた半径１６キロ内の地図）
などの便利グッズの有償貸し出しを行っている。
・野外炊さん場
食材・食器の洗い場、椅子付き野外テーブルと簡易かまど（固定）セットがある。
簡易かまどというのは、2列のブロックが固定されていて、その間でマキを組み
側壁を成すブロックの上に鉄板や鉄網を載せ、その上に鍋・薬缶などを置くことができる
（飯盒は洗うのが大変なので使わない）
トラブル防止のために、洗い場やかまどなどは、スタッフが割り当てた場所を使ってください
・露天風呂エリア（男女別）（更衣室つき）
林の中にあるので、異性から覗かれる心配がない。
もし侵入者があれば、見張りのワライカワセミが大声で鳴いて知らせてくれます。
そして 警備オオカミと警備クマが不埒者をとっつかまえます。
安心して 朝ぶろでも 花見風呂でも 月見風呂でも 満天の星を眺めての入浴もお楽しみいただけます。
源泉かけ流しですので、石鹸・入浴剤等のご利用はお控えくださいませ。
これらの仕様はキャンプエリアと共通。
・トイレスポット：フリー地区にも点在しています。
・フリー地区で 採集活動をお楽しみくださいませ♡
◇
③キャンプエリア
フリー地区内に いくつか点在しています。（状況により移動しています）
周囲の環境（山中 森の中 川の近くの高台 草原）を選べます。
キャンプ場受付で借りたテント（2人用）を自分で張って宿泊します。
〇初級・中級エリア
中央広場に管理棟・WC・野外炊さん場（マキ利用）・食材売り場がある。
中央広場の仕様はバンガロ―エリアとほぼ同じ。
・初級コースの人は、スタッフからテント設営指導が受けられるが
テントは中央広場の外縁部（ピンクの部分）にはることになる。
初級者向けテントエリアの四隅に露天風呂を囲む林（緑）がある
・中級コース
スタッフからの補助がないが、キャンプエリア内の空いている場所なら
自分が選んだ所にテントを張ることができる。
ただし、他のテントの人との パーソナルエリアには留意すること。
広い空間の占有はダメだが、過度に他人に接近しないこと！
調理は 中央広場の野外炊さん場を使うか、
テントと一緒に携帯コンロなど一式を借り受け
自分で運んで
テント前で、固形燃料やアルコール燃料で料理する。
飲食用には エリア内の井戸の水を使うこと。
井戸とWCはエリア内に点在している。
・キャンプエリアとフリーエリアの境界を掘で囲っている。
東西南北にかかる四つの橋のたもとに番小屋があるのは、バンガローエリアと同じ
・キャンプエリア内は 実り豊かな草原を中心に 所々木立や水辺・丘がある。
山・渓谷など大きな起伏のある地形や森を楽しみたい方はフリーエリアへ遠出してください。
〇上級エリア
全体がフリーエリア
中央広場には 管理棟とWC、食材売り場しかない。
どこにテントを張っても良いし、毎日宿泊場所を変えても良いが
テントも食材も道具類も自分で運ぶこと。
テントなしの野宿でもよいが、雨宿りができなくても自己責任
一応 エリア内に 露天風呂のある林、井戸は点在している（地図で確認してね）
用を足すときは 自分で穴を掘って そこで済ませてから、きちんと土をかぶせましょう。
水回りで用を足すのはNGです。
突然 草に足を絡まれて、トンビがつつきに来ても知りませんよ(笑)
尚 土を十分にかぶせなかった排泄物は30分後にはモンスターになってあなたに抱き着くために
飛んできます。
その場合 スタッフは 誰も助ません（笑）
♬ ♬
設備エリアの回りに広がるのは 自然味あふれる光景。
日帰り利用も宿泊利用もご随意に。
毒になるものはありませんが、食用以外のモノを口にすると
ひたすら不味いです！｜
中級エリアのキノコの場合は、食用以外のものに触れただけで、めっちゃ臭い臭いが手やモノにつくのでご用心！
（体についた臭いは水で洗い流せます。
モノについた臭いはこびりついて広がっていくので、しっかりとふき取りをお願いします。
ゆえに 食用以外のキノコを踏んだり蹴ったり、取り除けようなどとなさいませんように！
お口直し用の飴と 臭い落とし用のウェットティッシュは
売店でも販売しております。
使用済みウェットティッシュをポイ捨てすると、臭い臭いがご自分に向かってきて取りついてしまいます。
ダンジョン内でモノを置き去りにすると、約1時間後にはそのモノは追いかけてきます。
ゆえに 落とし物が自動回収されて便利ですが、ごみなどを放置した場合は、ごみが体にくっついて離れなくなりますよ～～。
アッ早々食用キノコ・果実・植物を粗末に扱うと、「祟り神」となって、以後のあなたの採取活動を邪魔しに来ます。
もし 祟られている利用者を見かけた場合は、敬遠策を取りましょう。
からかったら気の毒ですが、近づいて巻き添えを食っても困りますからね。
祟られてしまった方は 管理棟に行って 懺悔をしてお祓いを受けてください。
<゜)))彡
魚を釣るのも、網ですくうのも、手づかみするのも自由ですが、
捕まえられるかどうかは 腕しだい・運しだいですのであしからず。
<゜)))彡
たまに 「モドキ」が生えているのでご注意ください！
一例をあげますと
「モドキ」というのは、例えば わさびそっくりの実が爽やかな芳香を放って成っていることがあります。
これを 果実と間違えてかぶりつくと・・
鼻にきゅんきゅん 眼に涙。
本来わさびは 根っこですからお間違えなく
もちろん「ダンジョンわさびの実」と認識してご利用いただく分には問題ありません。
ちなみに「ショウガの実」はございませんので がんばって掘り当ててくださいまし。
もっとも 生えているかどうかは定かではございませんが。
・・・・
「野性味あふれるダンジョンといいながらも 結構マナーに厳しいですね」ダンサン
「ははは、野性と野蛮・粗暴とは異なるということを しっかりと認識していただくためです！」
きっぱりと力説するみーちゃん。
「窮屈だ！ とか言われたらどうします？」ダンサン
「出禁でいいでしょう。
私 冒険エリアで犯罪が起きるのは嫌なのよ。
ゆえに あくまでも 節度ある紳士・淑女の冒険ランドにするためにも
犯罪要素のある方は ビシバシパージして 今後のダンジョン利用を禁じて行きます。
もちろん 過失はだれにでもあるから その辺の弁別はきっちりとして、
罰金のみ 期間限定・区間限定の立ち入り禁止～全エリア永久出禁までの差はつけますけど」
※「わさびの実」については
神泉せい様の「婚約破棄されて、過去を思い出しました。僧侶になります」（第14部分）から
https://ncode.syosetu.com/n0511ia/
アイデアを頂きました。
アイデア借用については 感想欄を通じて 神泉様に許可を頂きましたが
活き活きとしたキャラ描写ではなく 風景描写的になってしまって、申し訳ないです。
