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短編集:私がダンジョンマスターになったわけ  作者: 木苺
(4)ダンジョンに泊まろう!:馬術大会でチャンスをつかめ!
26/92

  馬術協会との契約

あれやこれやがあって、ダン菅から馬術協会が希望する持ち込み品生産に必要な素材の種類と量の連絡が入った。


さらに ダンサンは言葉巧みに(?!) 馬術協会が希望する宿泊施設の条件とかも聞き出してくれて、それを教えてくれた。


さらに 近年の馬術競技会を主催した地域が負担したもの(既存の活用・新設別)のリスト等々も どんと送ってくれた。


そこでまず、AIから 素材の生産に必要なダンジョンエネルギーとそれだけの量を確保するために必要な期間の試算を何パターンか引き出した。


次にエレナとジャックに話し相手になってもらいながら、素材生物の世話をしたり

出荷する従業員の差配をどうするかについての概略も考えた。


・・

その後、ダン菅の転移陣を活用して、馬術連盟が主催する、大陸で行われている馬術競技会を見学に行った。日帰りで。

 その時は ダンジョンを休園して封鎖にはしたが、中に残った者達を休眠にはしなかった。

 留守番の責任者役を エレナとジャックにお願いした。

 だってダンジョン生物を休眠させたり、回復させたりって結構手間がかかるし

  ダンジョンエネルギーのロスとかリスクがあるから。


その後も 何回か各地の馬術関連の施設を見て回り、連盟が望む「競技会場&付属施設など」の「理想と現実」などを、設計図と各地の実態を見比べつつ把握に努めた。

 これはダンサンもついてきた。


そのうえで ダン管職員の立会いの下、馬術大会開催に向けた契約を結んだ。


その主な内容は、

 ・馬術大会や馬関連の施設・備品などは全て馬術連盟側が持ち込む

   その持ち込み品の扱いについては以前ダンサンが言っていた条件通りだ。

   (前頁参照)


   持ち込み品の全リストはすでに受け取っており、すでにこちらのダンジョンで素材生産可能と確認済みである。

   なお 今後持ち込み品の追加は認めないとなっている。


 ・それらの製品が完成したら、必ずダン菅の審査を受ける。

  搬入が合格した品はそのままダン菅預かりとなる。

  保管料は、本契約が結ばれてから馬術大会開催当日預かった場合に相当する料金を、

  預け入れの際に全額前払いする。

  (馬術協会が 保管料をケチって 直前に持ち込むのを防ぐため)


  馬術協会がダン菅に預けた物品が転移陣を通過したり、ダン菅の倉庫を出入りするときの費用は全額馬術協会負担とする

  (つまり 馬術大会未開催の場合も終了後も、物品の移動費用は全て馬術協会が負担ってこと

    =過剰なものをダン菅やダンジョンに持ち込むなってことね。

   それと ダンジョンに持ち込んだものを、ダンジョンに寄付したら 持ち帰りの移送費が節約できますよ♡なーんてね。

  ただしうちとしては寄付に関しては何の条件も付けない代わりに何かの条件を付けられることもお断わりです!

  そもそも 無駄に転移陣を使おうとする馬術協会が悪い!というのがダン菅の見解)


 ・馬術大会開催に必要な全ての搬入合格品がそろったのち、ダン管は 物品のダンジョンへの搬入計画と客の移送計画を立てる。

  だから ダンカンへの備品預け入れは、遅くとも馬術大会開催の2年以上前までに終了させておくこと!

  

 ・物品と客の移送計画が成立したのちに、ミーちゃんのダンジョンと馬術協会との

  宿泊施設等に関する契約が効力を発行する


 (もっとも宿泊施設等に関する契約条項は、ダン菅立会いの下で、すでにうちのダンジョンと馬術協会の間で交わされており、これについても 今後変更不可となっている)


  と同時に、客の転移陣使用料と、ミーちゃんダンジョンで馬術協会が利用する宿泊及びそれに付属する施設の建築費用を全額 それぞれ、ダンジョン側とダン菅に支払う(=一括前納する)

 


という2段階形式の契約、契約成立と同時に 契約実行のために必要な経費を全額馬術協会が前納するという内容だった。


 これは 一見馬術協会側に 過度に厳しい条件であるように見えるが、

過去の馬術協会の実績というよりも悪評から、大陸のどの地域で馬術大会を開こうとも どの開催予定地の主催者から 馬術協会に突きつける最低条件であった。


(「もしかして 馬術協会って問題児なの?」私


 「今の時代にそぐわないわがまま集団って見なされてますよね」ダンサン)


・なお馬の飼い葉・藁などについては、ダン菅の転移陣の負担を減らすために、ミーちゃんのダンジョンで生産したものをそのまま使うようにダン菅が強く勧めていたが、馬術協会側がそこだけは頑強に抵抗した。


 その為 馬術大会で使用する飼い葉や藁などは ダン菅で馬術協会が一括購入して

ダン菅の倉庫に預けるということになった。

 そして ダン菅は 自分達が手配した飼い葉や藁を馬術協会や大会参加者・関係者が気に入らないと言っても一切責任は持たないし、ダン菅倉庫から発送した飼い葉や藁に関する一切の苦情を当ダンジョンは受け付けない(うちのダンジョンでの扱いが悪くて飼い葉や藁の品質が劣化したという言いがかりはつけさせない!)と明記した契約も結んだ。


(過去の大会でも 負けた馬の馬主や調教師が 飼料や藁に難癖をつけるのは

 よくあることだったので)


 その結果 (うちのダンジョンで生産した飼料類の生産費用+ダン菅までの移送料=買取費用)+(ダン菅での保管料)+(ダン菅からうちのダンジョンへの搬入費用)を馬術協会が負担することになった。


 うちのダンジョン産のものを ダン菅に持ち出さずにそのまま使っていたら、「買い取り費用(含む うちのダンジョン倉庫での保管料)」だけで済んだのに。

 


もっとも このあたり、馬術協会側も 馬主・調教師対策としての必要経費と割り切っているようでもあった。

(ダン管側は 移送陣の負担になるから こういう馬鹿げたことには今後つきあえない!今回限りの措置だ! と言い切ったが)


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