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短編集:私がダンジョンマスターになったわけ  作者: 木苺
(3)日帰りで楽しむダンジョン!:ダンジョンマスターは全てを幸運に転じたい♬
19/92

  牧場区画♡「お馬さんコーナー」

果樹園労働者を 親しみやすい獣人タイプにしたので、どうしてもお客様方の中には「おさわり欲求」を掻き立てられる方々が居まして・・


そこで 「動物さんと触れ合いたい♡」方々のための牧場区画を作りました。


といっても 中に居るのはあくまでもダンジョン生物。

ただ見た目が、馬・牛・ヒツジ・犬・猫・ウサギといった 見た目リアル生物そっくりさんなだけの。


ダンジョン生物の良いところは、ダンジョン産の餌を食べている限り餌代がかからないこと。

そして ダンジョンパワーで生まれて消えていくので、飼育の手間がいらないこと。


実のところ 私 リアルペットって苦手なんです。

 なんかこう 人間の子育て同様の責任が生じるのがしんどいというか

 だから 逆に 撫で繰り回したり癒しを求めるのも、なんか違うだろって気がして。

 でも 動物の生態を見るのは好きです。

 生き物の生活に介入するのは気が引けちゃうけど。


でも 世間一般では 動物を愛玩することがはやっていますから。


というわけで、「みーちゃんの牧場ランド♡」では、

 野生馬が走り回る様子を観察したり


 ポニー 普通の馬 サラブレッドなど いろいろな種類の馬の乗馬体験をしたり


 馬車を御したり


 仔馬さんに餌をやったり


 馬のお世話体験をしたりする「お馬さんコーナー」が誕生


そして 最初はおっかなびっくり馬に触れたり、乗馬そのものを楽しんでいても

やがてレースをしたい、あるいはレースに賭けたいという欲求が湧いてくのも人のさが


必然的に 各種のレース大会ができたり、ミーちゃんダンジョンで初めて馬術を学び腕を磨いた方々による馬術競技発表会をしたり、競馬コーナーができました。


やっぱ自分がレースに出場して好成績をとろうとしたり、競馬に出るひいきの旗手や馬を応援したり賭けるのは、人々が熱狂するので ダンジョンへのエネルギー供給量がすごいです♪


そして レースに出場するために練習に来る方々の思い入れもまた ダンジョンエネルギーに♡


ちなみに 競馬に出場する騎手もまたダンジョン生物です。

 エルフ・ドワーフ・コロボックル・獣人たち


 お客様方は 騎手たちの種族特性を比較したり、ウェイトを勘案してだれに賭けるか知恵を絞ります。


 あるいは あの獣人のしぐさがかわいいとか、あのエルフが美形だからと応援に力を入れる方々も。

 それゆえ、レースに出走する馬に鞍をつけ、騎手に手綱をとられてパドックを回ったあとの花道で、記念撮影を希望されるファンの方も日増しに増えていきました。


 このあたり 記録に残る昔の競馬場とは違いますね。

 (昔は パドックを周回する出走馬を引くのはスタッフであって、騎手ではなかったですから。そしてパドックでは 出走馬の状態を観察するのであって、今みたいに騎手の見た目を楽しむ場所ではありませんでしたから(;^_^A)


乗馬体験コーナーの人気者はケンタウロス

 いわゆる下半身が馬、上半身が人間タイプですね。

 そして なぜかケンタウロスは男ばかり

 これは上半身が裸であるということにも関係しております。


しかし騎乗技術を磨きたい、馬術競技をやってみたいという方々向けの講師は・・

 エルフです!


 最初は 外部から人間を講師に呼ぶことも考えたのですが、

 やはりほんまもんの馬とダンジョン生物である「馬」もどきでは 微妙に事なりますから、リアル世界で騎乗されている方々にはなにかと違和感があるだろうということで。


 今の世の中、あらゆる情報がデータ化されていると言っても過言ではない状況なので、リアル生物の動き・行動・メカニズムなどもデータ化してオーブにインプットすれば ダンジョン生物の行動として反映されちゃうんですよねー。

 すごいですねー 怖いくらいすごいですねー


だから一応 「お馬さんコーナー」で体験することはリアルではあるけれど

リアルとは異なる疑似的世界、夢の世界なんだよ~ ということは しっかりと宣伝しております。


「ダンジョン それは めた状態で見る夢

 リアルすぎる疑似的世界!」


第2のキャッチフレーズが生まれました!

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