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短編集:私がダンジョンマスターになったわけ  作者: 木苺
(3)日帰りで楽しむダンジョン!:ダンジョンマスターは全てを幸運に転じたい♬
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  目指せ! 日帰り果樹ダンジョン!

最初はランニングコストの安い 日帰り農業体験型ダンジョンを目指した。

 セールスポイントは 季節を問わず、お好きなフルーツを楽しめます!


最初は定番の

 イチゴ狩り


 梨狩り(20世紀)


 ブドウ狩り(デラウェア)


 リンゴ狩り


 ミカン狩り(温州ミカン)


これらを順番に1か月ごとに追加発表していった。


さらに

 ブルーベリー、ラズベリー、幸水

 マスカット・巨峰・皮ごと食べられるシャインマスカット・皮ごと食べられるレッドブドウ

 ゆず・スダチ・夏みかん・伊予柑・オレンジ・河内ミカン・レモン

と品種を拡充させていった。


これはほとんど 私好みのフルーツを集めたようなもんだけど(笑)


お客様は 各地のダン菅支部から転移陣で移動して来る。

 その為に、新たに作った「お客様広場」に新規貸与の「お客様用転移陣セット」を設置した。


 これもまた、以前シツジ―が言っていたこととは全く違って、

チャンとした計画書をダン菅に提出すれば、

10年間使用料・メンテ費用無料の転移陣セットだった。


 もちろん「到着用」と「出発用」に転移陣は分かれている。

(荷物じゃないので、受信・着信なんて言わないのがミソ)


・ダン菅が宝くじ商品の受け取りシーンからダンジョンの種まきまでのスチル写真などを使って 大々的に新ダンジョン誕生を宣伝して下さった。


 続けて 『新ダンジョン いよいよ開園 まずは「フルーツ天国」から!』

と、果樹の生育状況やら、実り具合などの宣伝写真を毎日のようにネットに流したり街頭TVで広告して人々の興味を引き付け、順番に各都市から人々を集めてきた。


 というわけで 各地の人々は自分の町に ツアーの発着所の順番が回ってくるのを待ち望み、1回10~30人 多い日は120人くらい来場


 果樹園内での滞在時間は お一人様1時間以内、ダンジョン内滞在時間は1回3時間以内の制限付きながらも、果物狩りを楽しむ家族連れ、フルーツを召し上がって楽しむお客様、果物の花見を楽しむ団体さんや、お土産用のフルーツセットや果物加工食品(ジャム・乾燥果実・砂糖漬け等々)のショッピングを楽しむお客様と

人それぞれに多様な楽しみ方をしていただき、人気を博すことができた。


そして リピーターが増えるにつれ、果樹栽培を体験したいと希望される方も増えたので、苗を植え付けたり、授粉させたり、あるいは そうした農作業を見学したり、

果樹の加工体験をするコースを 次々と新設した。


(ちなみに 苗は オーブで管理している苗畑エリアに次々と新たな苗が発生して来る。

 お客様は 成長中の苗畑を遠目に見学することはできますが

 苗畑は立ち入り禁止ゾーン

 そして 苗が出てくるところを見ることはできません。

  少しくらい 謎を残しておいた方が、好奇心を掻き立てて、当園への興味関心が持続するってもんですから(;^_^A) )


転移陣のおかげで、曜日・昼夜を問わずに、移動時間をかけずに来場できるのが

人気の一因となった。


仕事帰りに フルーツパーラーによるような感覚で果物を食べに来る方


新鮮な果物のお買い上げにお越しくださる富裕層


夏休みの課題の絵日記を描く子供達


ダンジョンの強みを生かして、いつ来ても「昼間」の畑 「夕暮れ」の畑 「夜の畑」や「雨上がりの畑」があるため、学校帰りや仕事帰りに、昼や雨上がりの果樹園を観察したりスケッチしたり、恋人たちの思い出写真をとることも。


中には、夜勤明けで昼間寝たいのに 家の周りがうるさくて眠れないからと 「夜の畑」のかたわらのレストルームでひと眠りしに来る方までいらっしゃいました。


というわけで、「夜勤の方の為のお休みどころ」も開設致しました。

 大きな鉢に香りのよい果樹を植え、その果樹の傍にベッドを置いた個室。

 この部屋だけは7時間まで連続使用可能としました。


 もちろん 果樹の盗難や損傷を防ぐために、果樹スペースは透明で頑丈なネットで囲まれています。

 ネットにお触れになりませんように。 ビリっと軽いやけどを負われても当方では責任を持ちませんから。ってことでw


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