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短編集:私がダンジョンマスターになったわけ  作者: 木苺
(3)日帰りで楽しむダンジョン!:ダンジョンマスターは全てを幸運に転じたい♬
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  過去のダンジョン・過去のうっぷん

・ダンジョンは ダンジョンを訪れた人やダンジョン内に生息する生き物の興奮エネルギーを 自分の栄養源(=成長エネルギー)として取り組む。


ダンジョンの種に含まれていたエネルギーだけでは、ダンジョンを構造化していく余裕に乏しいということを、自分でAI機を操作して情報を引きだし、初めて知った。


・また ダンジョン経営と通貨との関係をAIに尋ねると

 案の定、

 遊園地・アトラクション・テーマパークなどなどの娯楽施設を運営するための運転資金や、集客のための広告宣伝費の見積もりパターンが次々と過去の運営礼が出てきた。


・一般的に、ダンジョンと言えば、冒険者がお宝さがしをしたり、モンスターと戦うイメージがあるけれど、あれは、初期投資がものすごく高くつく。


 しかも設計者としてのイメージが豊かでなければ、人々を引き付けられない。

 すぐに飽きられてしまう。


 過去のダンジョンマスターたちが、夢をもってダンジョンを開発しても、5年以内にこけてしまったのは、初期投資に見合うだけの資金やエネルギーの回収ができなかったからだ。


・そこで次にダンジョンマスターの間で流行ったのが、農園型ダンジョン

 ダンジョン内で農産物を生産して収益を上げようというもの。

  しかし これ、転移陣使用料が高くって、ダン菅は儲けたものの、ダンジョンマスターは破産に追い込まれた。


 もっとも 農地開発がうまくいったところは、農園型ダンジョンをダン菅が1億~3億タートルで買い取ったので、宝くじ当選者としては、1等賞相当額の賞金と特賞として無料でダンジョン経営を楽しむ期間を得た、人によったらさらに2億タートルの褒章がついたって感じになったようだ。

 もちろん x年間の努力を棒に振ったという挫折感や徒労感を得た人もいた・・・


・その後リゾート型ダンジョンとか

  これは 顧客層が限られてしまって それが一巡したら集客減少

  初期投資もリニューアル費用も高くついて・・

  マスターの方々は早々に撤退していた


とまあ、いろいろなダンジョン開発があり、失敗事例があった。


◇ ◇ ◇


そこでふと、かつてのシツジ―の発言を思い出した。


私がダンジョン経営の夢として

「自給も可能なダンジョンリゾート遊園地。老若男女が楽しめ、日帰りも長期滞在も可能な内容と設備が充実した長期発展型ダンジョン♡」

と語ったのが ダン菅のお偉方には新鮮に映ったと。


そのうわさを聞いて私に興味をもち

「よっぽど 過去のダンジョン内容に詳しいダンジョンマニアかと思ったら

 ごくごくフツーのお嬢さんだったので、

 逆に その常識的なセンスと 豊かな発想力に期待して

 ダン菅が管理しているダンジョンの種のうち 一番安定していてパワフルな優良な種を割り当てました♡」

と 以前シツジ―さんがおべんちゃらを言っていたことを。


あの時は 素直に喜ぶべきか?

「お上手ね」とかわすべきか?

  真面目チャンの私には なんと返してよいのかわからない><と困惑したよなぁ。

  この男に そんな種の割り当て権限があったとは思えないんだがと思いつつ


あの時は

「どうもありがとうございます。

 ご期待に添えるかどうかはわかりませんが 精一杯務めさせていただきます。

  今後とも 応援をよろしくお願い致します」

と とりあえず答えておいたけど。



男に襲われる恐怖(=直接的な肉体的暴力を振るわれる恐怖)を常に抱きながら、

仕事の上では 男と対等にと頑張る女心のむつかしさ

 それは当人が 一番自覚してるわ!

   (ダンジョンマスターの孤独云々 いうなよ!ダン菅!)


ついでに言うと 私が暴力を振るわれることを恐れる理由をざっと上げると、以下の①~③となる。


①暴力的被害は苦痛と身体損傷を引き起こす

  それも 傷跡・後遺障害が残るような損傷がいともたやすく生じ、

  以後の社会生活に支障をきたすことが多い。


②一度 男が女に暴力をふるいだしたら、本人のエネルギーが枯渇するか

 第三者が力づくで介入しないと止まらないことが多い。

  (女に暴力をふるう男は 一般的に言って 性格的な問題を持つ可能性が高い)


③女性の体格・社会的立場では、男の暴力を防ぐ手立てが次の3点にしぼられてしまう。


 a 男の暴力を発動させないよう回避する


 b 暴力が発動し始めた瞬間に、相手の気をそぐための威圧を発動し成功させる


c 物理的に(つまり刃物や鈍器を使って)力づくで相手の攻撃力をそぐ


 そしてbを選択すると 一時的に危機回避ができても、相手の男に恨み(屈辱感?)が残って 陰湿な報復または 今度はその男が仲間を使って集団暴力に走る可能性が極めて大。


 cならば 過剰防衛で裁かれる。


と過去の幾多の女性達の苦い経験から、a路線をとらざるをえない現状だからこそだ。



 結局 他者から守られない立場の女って ほんと とことんマイノリティなのよ!


 社会に、”女とは男により性的支配できる存在である、ゆえに女は男の下にたつべき“と言う感覚が存在する限り、


男社会で序列の低い男ほど、

 女を支配することにより己の劣等感・不満を解消しようとするし、

 (おのれ)より社会的地位の高い女性・能力的に優れた女性を暴力的に犯そうとする。


 今の社会が、『男社会である』ことは、次の事からも明らかだ。


・男による女性に対する犯罪は、すべて男女関係=私的なものであるとみなし、


 男から支配される女の言い分を認める必要がないとばかりに、

 そんな男と関わった女が悪いと決めつけて、

 男の行為を不問にする男達の声が圧倒的に大きい。

 

 警官ですら被害届の受け取りを拒否したり、席を外してバックレることにより受け取りを回避する。 時には 被害を訴える女性を「諭して」追い払う。


 被害届を受け取っても 書類箱の中で眠らせるから、女性への犯罪男の起訴率が極めて低い


 捜査状況を聞きに来る人間を威嚇して追い払い、その事実が外部に漏れると、被害度届けそのものを破棄したり隠して、「記録にありません」とバックレる


・男による女性への犯罪を、仮に起訴に持ち込んむことができたとしても

極めて緩い罰しか犯罪男に与えない裁判官たち。

それ以前に求刑の罪科すらきわめて低く見積もられている。


・男同士の犯罪なら、被害者が一人でも終身刑、被害者が2人で死刑もありうるが、

 女性が被害者ならせいぜい罰金刑どまりの判決しか出されていないことも珍しくない。


つ・ま・り

暴力を振るわれることが怖いのではなくて、

そのような事態にはまると 後処理がものすごく面倒で、


日常生活に過度な負担が生じるだけでなく

仕事が遅延されたり、

苦労して築き上げた己の立場・役職を奪われることになるのが嫌なのです!


 暴力男と遭遇しただけで 女性は己の全人生を奪われる!


 「女だてらに」のひとことで 男に襲われるような女は退場!とばかりに社会的地位を失う!


それが嫌なのです!!


 どれほど理不尽な状況であっても「襲われた女・男とトラブった女」のフラグが立つだけで

 

 これまでの自分の努力は無となり、自分の未来に向けた可能性がすべて奪われる


  そういう社会に生きているからこそ 男と悶着を起こしたくないだけ!!

 



・なーんて 後ろ向きになっちゃっていては、この先訪れる幸運すら逃すかも

  いけない いけない


 『チャンスは前髪をひっつかめ!』ってことわざもありましたよね

  最近では『チャンスの後ろ頭はつるっぱげ』なんて表現も聞いたことありますけど(笑)


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