表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/24

第1話 お払い箱ですか?

新作です!

よろしくお願いします!

 ラール王国、そこには魔術と科学という相反する二つの勢力が存在する。

そんな国に1人の宮廷魔術師が存在する。


 ラール王国は、魔獣の被害が後を絶たない。

その為、国を守るための結界が街ごとに展開されている。


 そして、この王都の結界を維持、管理しているのがラウス・フォードだった。


 しかし、近年になって魔術に対抗する勢力の科学派がその勢力を大きくしていった。

それによって、魔術派は徐々に勢力を失っているのである。


 魔術と科学では根本的に考え方が違う。

対立関係になっても仕方無いと言えるだろう。


 魔術はいつの間にか『時代錯誤』と呼ばれるようになっていた。

魔術よりも科学の方が優れているというのが、世間の認識にもなっている。


 今時、魔術師を志す者は変わり者として、後ろ指を刺されるだろう。


 その影響は王宮にも及んでいる。

かつては50人いた宮廷魔術師が、人員削減を重ねられ今ではラウスを入れて3人という状況になっている。


 そして今日、ラウスは宰相から呼び出されていた。


「ラウス、今までよくやってくれたな」

「は、それで、御用向きというのは、なんなのでしょう?」


 宰相というポストは国の重役である。

そんな人が直々に呼び出すのだから、重要なことなのだろう。


「我が国は宮廷魔術師制度を廃止することにした」

「はい!? そんな勝手に!」

「勝手では無い。国王陛下の判断だ!」


 そう、宰相は断言する。


「で、では、私たちは……」

「クビだよクビ」

「そうだ、魔術結界の維持はどうするおつもりですか? あれは魔術の力でないと維持できません!」


 ラール王国の結界は魔術によって、維持管理しているのだ。

宮廷魔術師が存在しなかったら、その結界も維持でき無いということになる。


「そんなもの、科学の力でいくらでも替えが用意できるわ! すでにそっちの研究も進めているんだよ! 今は科学の時代なんだ!」


 まさか、宮廷に科学派がここまで勢力を拡大しているとは思っていなかった。

宮廷はもう少し魔術に理解があると信じていた。


「もう、この宮廷にお前の居場所は無いんだよ」


 どうやら、魔術師でいる以上、この国では未来は無いようである。

一時は、魔術と科学の融合も騒がせたが、結局は夢物語のままで終わってしまった。


「わかりました。でも、後悔しても知りませんからね」

「負け惜しみか? 後悔なんてする訳がなかろう」


 この言葉で確信した。

ここでこれ以上何を言っても無駄であると言うことが。


「長い間お世話になりました」


 ラウスは宰相に言い放つ。

もう、この国がどうなろうが、知ったことでは無い。


 ラウスは宮廷に置いてある私物を鞄に詰め込んだ。

そして、それを持って宮廷を後にするのであった。

【作者からのお願い】


スタートダッシュが肝心です!

書き溜めがあるのでしばらくは毎日更新します!


ブックマークへの登録や広告下にある☆☆☆☆☆からの評価を宜しくお願い致します!


本日は3話まで更新する予定です。

その後、一週間は1日2話投稿します。


執筆の励みになりますので、何卒!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ