24話 意外な結果
「おいハク大丈夫か?」
大丈夫じゃない。色々と思考が追いついていない。
【脳内環境正常化開始——完了】
「なんとか大丈夫だ。
それより服も着ないであぐらをかくな!
なんか服無いのかよ!?」
「なに怒ってるの?
いつも着てないし、この姿になったの初めてなんだから服なんて持ってる訳ないだろ?」
「あぁそうだった。
でも前を隠す位の努力はしようか?
そんな姿であぐらをかいたり、仁王立ちされても目のやり場に困るから」
俺はスエットを取り出してパックに渡す。
露骨に嫌な顔をしながら
「・・・これ着るの?」
「いやマジで頼むから着てくれ!
俺のサイズだからデカいけど、色々な意味で俺の為に着てくれ!
おなしゃぁす!!」
渋々服を着る。
透き通る様な白い肌に白髪の美女が俺のスエットを・・・
ちとデカいがダル着でも似合うな。
色が灰色しか無かったが美女は何を着ても素敵だ。
「よし!これなら目のやり場に困らないから大丈夫だ。
今から尋問を開始する!
なぜ今まで女って事を黙ってた?」
「いやいや逆に聞くが、なんで今まで気づかなかった?
シャネもモアナも知ってるぞ?
それに女子会って言ってたよな?」
おっと?なかなか鋭いな
「女子に囲まれてるから女子会って言ったがパックは女子としてカウントしてなかったんだよ!」
「酷いことを言ってる自覚はないのか?
一緒にお風呂に入って裸の付き合いまでし『やめろぉぉ!!』あれ?
もしかして照れてるの?
見られたことを恥じてるの?
恥じることはないんだよ?
また一緒にお風『入らない!!』••若いなぁ」
コイツはダメだ。
俺を弄ぶことを楽しんでやがる。
「そもそもの疑問なんだけどパックは本当に俺の分身なのか?
性格も髪色も性別も真反対じゃないか」
「分身には分身だよ。
ただこの世界の理を理解してるから全部が全部って事ではないのは理解してるよね?」
「なんとなく理解しています。
そんなパックさんの中の比率はどの位ですか?」
「ハクエキス7%かな?」
え?思った以上に低いな。
そこまで低いと俺の分身ではなく、俺の分身がパックに引っ付いただけだ。
「もうこの話は終わろう!
それより飯だな!」
無理やり終わらせ店に入ろうとすると、
「ハクレ~イ!」
シャネだ。
「そんなに慌ててなにかあったのか?」
「シルバープレートの件なんだが・・・」
「おぉ!!待ちに待った俺の冒険者としての判決が出たんだな!
シルバーか?運悪くチタン?ゴールドはないよな?」
「冒険者として適性無しって事になってしまった」
「・・・・・はい?」
「ぷっ」
美女パックが吹き出す。
「いやいやいやいやおかしくないか?
シルバーになるか、チタンかゴールドにされるかの二択だったよな?
冒険者になれないって第三の選択肢はありえないだろ?」
「すまない!
シルバーにする事を目標に、評価を下げる事に全力を注いだら適性無しと判断された」
「馬鹿なのか?
根本的な話だが、冒険者としての実力はあるが新米なのでシルバーからでどうですか?ってやるよな?
なれる体で話を進める奴はいないだろ?」
「ミノスを倒したことやブルやスネークを倒した事実は誰も知らなかったんだよ!
試験の内容は完璧だが人間性に問題ありってことらしい」
コイツ何を喋ったんだ?
「パックどうする?」
「まぁしょうがないな。
別の職をさがすとするか」
「パック?
この子パックなの?」
「こんにちはシャネ。
人の姿をしたら全裸で、その姿を舐めまわすようにハクに凝視された可哀想な女、パックだよ」
「悪意のあるねつ造はやめてくれ。
人の姿はこんなだったらしいぞ。
これからも仲良くしてやってくれ」
そこから約3時間は井戸端会議をしていた。
勘弁してくれ
いつの間にかモアナも参戦している。
「じゃ、あたしは先に戻るね!
組合に行かなきゃいけないから!」
シャネが去る。
「私も教会で祈りを捧げる時間ですので、ここで失礼します」
何をしに来たのか不明なモアナが去る。
「結果ハクが冒険者になれなかったってのはわかったな。
良かったな。冒険者はいやだったんだろ?
男は前を見て生きろ!」
めちゃくちゃだな。
俺は冒険者の道を絶たれ、
職探し再スタートの鐘がなった。




