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1話 いつの間にか転移

初投稿です。小説を書いたことはありません。

ですから読みにくいと思います。誤字脱字も多いです。思いつきをなんとか頭で繋げて文字にしています。やさしく見守って頂きたいです。よろしくお願いします。

「・・・・・・」


 なにが起きた?

 俺は見たこともない大草原のど真ん中にいる。

 見渡す限り人は居そうにない。


「なにが起きた?」


 人はパニックになると素直な言葉を口にするらしい。

 本当に何が起きたか分からないので、とりあえず主人公である俺自身の回想することにしよう。


 俺の名前は黒崎クロサキ 白礼ハクレイ

 28歳でちょっと幸運な一般人だ。

 高校を卒業してから地元の町工場に就職。

 昔からものづくりが好きで、手先はそれなりに器用なので働くことも苦ではない。


 それなりに社交心もあるので工場の人間関係も悪くない。


 が、彼女は二年前に別れた。

のんびり屋の性格が気に食わないと言われたぐらいマイペースだ。



 趣味はキャンプをしたり、小説を読んだりとスローライフを満喫する事。 


 では、なぜちょっと幸運なのか?


 買い続けたスクラッチくじで、なんと一等の3000万を手に入れたのだ。 


 一般人の俺からするとかなりのお金が懐に入ってきた。


 使い道に悩んだが、趣味のキャンプをより快適に過ごそうとキャンピングカーを購入。


 現在、長期休暇の時期に合わせて一週間ほどの山籠もり計画を遂行中・・・のはずだった。


 なのに今は大草原を爆走中。


 落ち着くために取りあえず停車して外にでてみる。


 日本では見れない光景に感動する。


 車から椅子を出して座ってみる。

 風がとても気持ちいい。

 気がつけば、ペットボトルのお茶を飲みながら、

 全身で自然を堪能していた。


 今いる場所が何処かなんてどうでもよくなってきた。


 物思いにふけっていると視界の右下に変な違和感を感じる。


 パソコンの電源マークみたいな模様が見える。


 絶景が台無しだ。


「なんだこれ?」


 凝視してみたら視界全体に色々出てきた。


 俺はかなり慌てた。


 落ち着いてもう一度よく見てみる。

見たこともない書体だか読むことは出来る。


 [ユニークスキル魔法創生獲得]

と書いてある。


 普段から色々な小説を読んでいるが、最近流行りの異世界的なやつはこんな感じだったな。


「・・・・・」


 少し思考のが固まった。


 流石のスローライフ願望強めのマイペース野郎の俺でもそこはのんびりは出来ない。


「魔法って中二病じゃん!!」


 独り言が多くなる。


 不安感が増したので、急いで片付け車に乗り込み鍵をかける。


 スマホを取り出し時間を確認。 


 <PM14:23>


 ここが日本のどこになるのか不明だが、確かに太陽の位置的にそのぐらいの時間だ。


 時間の感覚は変わっていない。

 日本なのか?

 電波は圏外にはなっていない。

 だが、電話自体は繋がらない。


 一時間ほどパニック状態が続き、無謀にも走り出すことにした。


 じっとしていられなかったのだ。

 自分が異世界に来るなんてやはり思えない。

 必死に車を走らせる。


「人がいるかもしれない」


 自分に言い聞かせた。

 確証はないがすがるしかない。

 周りが暗くなってきた。

 5時間ほど走ったら小さな光が見えた。

 多分人がいる。

 僅かな望みを抱きながら光の方向に車を走らせた。


 木造の少し古い家が建っている。

 入り口から少し遠いところに車を止めて家のドアまで走った。

 恐る恐るノックしてみる。

 返事がない。


「夜分遅くにすみませんが誰かいませんか?」


 声を出して少し強めにノックする。


 すると、

「どなたですかぁ?」

 返事が少し遠くから聞こえてきた。

 日本語だった。

 声からして女性っぽい。


 少し安心した。


「道に迷ってしまったんですけど」


 遠くに聞こえるように少し大きめな声で聞いてみた。

「・・・」

 足音がパタパタとドアに近付いてくる。

 <ガチャ>

 ドアが開くとすこし耳の長い黄緑色の長い髪の女性が出てきた。

 

「っっっっっあっっえっっとぉ」


 余りの美しさからなのか、人間じゃないからわからないが声がでなかった。


「あのぉぉ?」


 不思議そうに見つめてくるその瞳は少し青みがかった綺麗な色だった。

髪の毛が少し濡れているみたいだが、お風呂にでも入っていたのだろう。


「えっとですね、道に迷ってしまって・・・」


 聞きたいことは全然違うが、同じ言葉しかででこないのはなぜだろう?

 緊張しているのか?


「何処に行きたいんですかぁ?」


 おっとりとした感じで聞き返されたが、何処かに向かっていた訳ではない。

 返事に困っていると、少し間をあけて察してくれたようだった。


「お困りのようですねぇ。ここじゃ何ですから中にどうぞぉ」


 俺は緊張しながらも部屋のなかに案内してもらった。

 部屋の中を見る限りでは一人暮らしだろう。

 テーブルと椅子が2脚あり、キッチンとベッドがあるだけだ。


「見慣れない格好をしていますが、どこから来たんですか?」


 俺からすれば目の前の美人さんのほうが色々と見慣れない。

 外国の方でも流石に黄緑の髪はなかなかいないだろう。


「東京から来たんですけどここはなんて名前の地域ですか?」


 女性の質問に普通に答えてみた。

すると、

「ここはヘイル王国領地内のカルミスと言います。

東京って名前の地域は聞いたことないですね。」


 素敵な笑顔で質問に答えてもらったが、内心絶望した。

 やはり日本では無いらしい。

 俺の目的地だった山梨県はヘイル王国になってしまっていた。

 

「えっと・・ヘイル王国のカルミスですか。

特産品は何ですか?」

 なんて意味のない質問だよ。特産品になんの興味があるんだ。てかヘイル王国ってなんだ?


「ヘイル王国はお肉の加工品などが有名ですね。

近隣の冒険者さん達もよく集まる位人気ですよ。」


 普通に答えてくれた。

 夜に見慣れない男が特産品を質問したりしてきて怪しいとか思わないのかな?

 さらに職業としては聞き慣れないキーワードまで出てきてしまった。

 冒険者さんってあれだよな。

 ゲームをあまり嗜まないが、一列になって歩き回って、草原や洞窟の中でモンスターを倒したり宝を探したりするあれだよな。

 えぇ、異世界確定です。

 日本で職歴に冒険者はありません。そんなの書いたら面接までたどり着けません。


 ドアの前で天井を見つめて固まっていたら女性が、


「温かい飲み物入れたのでどうぞ。」

 

 なんて優しい女性だ。たぶんこの女性はとても良心的な方だ。

 その優しさに甘えて今の現状を話してもきっと理解し、助けてくれるだろう。

 そう思った俺は自分の名前から住んでいた町、気がついたらこの土地にいたことを話してみた。

 女性にも色々質問させてもらった。

 女性は不思議そうな顔をしながらも、真剣に話を聞いてくれた。

 やはり異世界なので、あまり質問の意味が理解出来なかったがらしいが、答えられる事はすべて答えてくれた。


 彼女の名前はアルマ。この家で織物などをして生活しているらしい。

 基本この世界は魔法を活用した生活が基盤になっているらしく、ガス・電気はない。

 暗くなったら魔法石を光らせ、火は薪を使っている。

 

 夜になると、オオカミなどの夜行性モンスターに遭遇する恐れがあるので、あまり外出はしないらしい。

 が、領地内は結界に守られている為安全と言っていた。


 魔法の事も教えてもらったが、適正があり使える魔法はその人によって違うみたいだ。

 そしてアルマはやはりエルフ族らしく、他にもドワーフやドライアドといった多種族があり人間はそこまで多くはないみたいだ。

 エルフ族にしか使えない魔法もあるらしいが、アルマは生活魔法位しか使えないとも言っていた。

 簡単な魔法は1ヶ月程で習得出来るらしく、強力な魔法は必要魔力も膨大で詠唱も長く難しいとの事だ。

 やはり異世界と魔法はセットなんだと心の中で馬鹿にしながらも少し期待していた。

 色々と丁寧に説明してくれたアルマに魔法を見せて欲しいとお願いしたら二つ返事でOKしてくれた。

 

「じゃあ簡単な水魔法やってみますね。

〈我が名はアルマ 水よこの手に集え 代償として我が身に宿りし魔力12を捧げる 〉」


 するとアルマの身体からオーラのようなものが溢れ出し、右手が光りだした。


「 水流! 」


 光った右手からカップに水が流れ出した


「おおぉぉぉ?」


 興奮のあまり声がでてしまった。

 が、水道の蛇口を捻って水しぶきが飛ばないようにコップに水を入れる位の量しか出ていない。

 あれだけ長く、そして恥ずかしい詠唱をしてこの程度かと思ったが本当に魔法は存在した。


「他にも火や風もありますが、ほかの種族の方は雷や土の生成なども出来ますよ。

 それにハクレイさんも適正さえあれば使えるようになりますから。」


 アルマは、笑顔で言った。誰でも使えるようになるなら使いたいが、もう夜の11時を過ぎた頃だろう。

 急に疲れが出てきて眠気が凄い。気疲れと運転でほぼ丸一日過ごしたせいだろう。

 アルマには我がままを言うようで申し訳ないが、今日は休んで明日また魔法について聞くことにしよう。

 そう定案するとアルマは笑顔で頷いてくれた。


「ハクレイさんはどこでお休みになるんですか?」


 アルマの問いに


 車があるからそこで寝ることにすると言っても、車の説明をしなければならないので、自分の荷馬車に寝ると言っておこう。荷馬車も車も似たようなものだ。

 明るくなったら、車の説明をすれば理解しやすいだろう。

 アルマにそう言って車に向かった。

 

 「今日はかなり疲れた」


 車に戻る道中独り言を言いながら歩いていると、少し遠くで動く影を見つけた。

 確か領地内は魔物はでないと聞いた。

 近付いて見てみたいが襲われるのもいやなのでダッシュで車に駆け込んだ。

 すべての扉に鍵をして布団に隠れるように潜り込んだ。


「寝て起きたら部屋の布団の中に戻ってないかなぁぁ。」


 これが夢であることを願って気を失うように眠りに入った。


 

空き時間に、ちまちまやっていきます。

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