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8話

小豆が屋上を後にしてから数分後、京も教室に戻った。

京が教室に入ると続けて担任の先生も入ってきた。

友達と話している生徒は先生に気づき、自分の席へと戻る。

京も自分の席に向かうが、隣に座る小豆を一瞥すると、朝のあの小豆とはかけ離れており、いつも教室で目にするリア充の小豆に戻っていた。

小豆と目が合うが朝の事は誰にも言うなよ、と言っているのかどこかしら圧力を感じる。

それに多少怯えながら京は席に着いた。


今日ほど濃い経験をした朝はない、そう感じてしまうほど色々あったと京は思う。

自分に起きた超常現象は結局謎のままなうえ、小豆と結んだ契約。

今までの日常とはかけ離れたものになってしまった。


先生がHRで周知事項を全て伝えたのか、今は余った時間で雑談している。

どうやら最近結婚したらしく、惚気話を生徒達に聞かせているみたいだ。

そんな話に聞く耳を持たない生徒が大半で京もその中の一人だ。

朝の別れ際に起きた現象のことを言うべきか言わないべきか、頬杖をついて考えている。

そもそも契約の内容には穴があるのだ。

京の身に何が変化があったとしてもそれを小豆に伝えなければ、絡まれることも無くなるしバラされる事もない。


「よし、黙っておこう」


「何を黙っておくのかな?」


「!?」


隣の方から声がした。

ビックリしてそちらに顔を向けた京は後数センチで当たってしまうほど近い距離に小豆の顔があった。

ニヤリと笑うその顔に恐怖を感じた。


「こ、声に出てた!?」


「よーく私の耳に入ってきたわよ?放課後教室に残りなさい」


「…はい」

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