表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の特技(スキル)の使い方  作者: 大兎真琴
一章 部活設立
4/6

4話 彼女が発した言葉 2

3話でついに揚羽あげは謙信けんしんを呼びだした理由を語ります。

よろしくお願いします

「……勘……だと…」

あまりの衝撃に口がポカンと空いたままの状態になってしまう。

この女は今なんと言ったんだ。勘だと言ったのか。勘で俺が『サムライ』だとわかったと言ったのか。やっと頭が追い付いてくると、怒りが頂点に達する。

「ふざけるなよ!勘でそんなことがわかるはずがないだろ!わかったぞ!お前はまともに答える気なんてなくて、ただ、俺をおちょくりたいだけだろ!」


すると、また黒崎揚羽くろさきあげはが口を開らいた。


「いいえ、ほんとに勘よ!でも、勘だけとも言わないわ。勘と推理したの」


「推理だと?」


「そう。それにもともと私は『サムライ』を、ある理由があって探していたから『サムライ』が高校生であることも予想していたの。そして、昨日の情報の時間でパソコンを使ったでしょ?その時、あなたのタイピング力は凄かった。そこでピンときたわ。あぁ、もしかしたらこの人が『サムライ』じゃないかってね。」


「いや、普通思わねぇだろそんなこと!なんで一回、俺がタイピングしてるとこ見たぐらいで俺が『サムライ』だって思うんだよ。さすがに無理があるだろ!」


「そうね、その時は私もそうかもしれないって思うぐらいだったわ。だから、かまをかけることにしたの。あなたと仲のいいみねくん?だったかしら、その人に日高ひだかくんのアドレスを教えてって言ったらすぐに教えてくれたわ」


そこで、気づいた。自分はとんでもない過ちを犯していたことに。そう、自分は自分で首を絞め、自分で証拠を出していたことに。


「そのあとは、まぁかけだったわ。あなたにメールを送る。あなたの正体を知っていると伝えて、今日の朝まだ誰も来ていない時間にあなた呼んだ。そこで、来なければあなたが『サムライ』じゃないことがわかる。でも、あなたはまんまと来てしまった。さっき、自分で『サムライ』だと、私に言ったわよね?そこで完全にあなたが『サムライ』だとわかったのよ」


そういうことか。自分は完全にはめられたのだ。

なんてばかな男だとやっと自分で自覚した。


「はぁ、そうか俺ははめられたのか。で?お前はいったい何が望みなんだ?俺をはめて、ここにおびき寄せて、何がしたいんだ?」


正直、ほんとは怖かった。今からなんと言われるのか、何を要求されるのか。この女の望みはなんなのか。そう考えていると。黒崎揚羽くらさきあげはは口を開いた。


「わたしがあなたをここに呼んだ理由はただ、ひとつよ」


ここにきていっそう日高謙信ひだかけんしんの緊張が高まる。そして、次に発せられた言葉は。

「部活を作りたい」


また、その一言だった。



揚羽あげはがついに訳をいったかと思うとまさかの「部活を作りたい」。揚羽あげははなんの部活を作るのか、どうして作るのかこの後の話で、わかります。

次もよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ