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僕の特技(スキル)の使い方  作者: 大兎真琴
一章 部活設立
3/6

3話 彼女が発した言葉

3話目になりました。この話では、揚羽あげはが話すようになり、ちょっとずつ揚羽の性格がわかる話になっております。

どうぞよろしくお願いします

「答えろ!黒崎揚羽くろさきあげは!」


「………」


相手からの反応がない。本当に聞こえていないのかと疑わしくなってきた。


「おい、なんとか言え、」


「まぁ、座ったら」


「お、おう。」


やっと反応が返ってきて、思わず座ってしまう。


「……ってそうじゃなくて!人の話聞いてたのかよ!」


ノリツッコミのようになり少々恥ずかしくなるがそのまま話を続けると。


「……なんの話だったかしら?」


「やっぱり聞いてなかったのかよ!」

日頃、あまりツッコムタイプではないのだがこの女にはツッコまずにはいられない。


「だから、なんで俺が『サムライ』だって知ってるんだよ!学校では、ばれないようにしてたし、家でも親にも言ってないし、妹にだって教えてない。それなのに、昨日転校生してきたばかりのお前がなぜ知ってるんだ!」


「……わたし、あまりお前扱いされるのは好きじゃないわ」


「今はそんなことどうでもいいんだよ!」


あまりの会話のなりたたなさに呆れさえ覚えていると。

「わかったわ。じゃー私のことを揚羽あげはって呼んでくれたら教えてあげてもいいわ、どう?呼んでくれる?」


そんな提案を持ちかけられ、日高謙信ひだかけんしんは迷った。本当ならすぐに名前を呼び、聞き出せばいいのだが、あまり女子になれていない自分には女子を下の名前で呼ぶなどそんなコードなことができるのだろーか。しばらく、悩んだ末今は訳を聞くのが先決だと思い、名前を呼ぶことにした。


「あ、あげはさん」


「ダメよ!ちゃんとさんを付けずによんで」


「あ、あげは」

やっとのことで名前を呼ぶと彼女には珍しくすごく嬉しそうな顔になり、満足げに言った。

「よろしい。教えてあげるわ!私がなぜ貴方が『サムライ』だとわかった。それは……」


ごくり、謙信けんしんは息を飲みその続きの言葉を待つ。そして、彼女から発せられた次の言葉は。

「勘よ!」

その一言だった。





やっと、揚羽あげは謙信けんしんの正体を知っている理由がわかったと思ったらまさかの勘というおちです。

次の話では、もっと揚羽が話しますのでよろしくお願いします。

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